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今、リドリー・スコットくらい商業的な成功と作家性を両立させている映画監督はいない。 リドリー・スコットの映画はデヴュー作の「デュエリスト」以来、ずっと同じハナシだ。 「異界に取り込まれてそこから逃げ出そうとするヒトのハナシ」 コレばっかり。 もう、「エイリアン」も「ブレードランナー」も「レジェンド」も「誰かに見られてる」も「ブラック・レイン」も「テルマ&ルイーズ」も「グラデュエーター」も「ブラックホークダウン」も、全部コレ。(注:「白い嵐」と「GIジェーン」は未見、「1492」はツマンなすぎてよく...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:52
こういうハナシは嫌い。 意味無いやん。 アクション好きじゃないのにアクション映画のフリすんなと言いたい。 何がアカンゆうて、無名(リー・リン・チェイ)が10年修行して会得した必殺技って言うのが、もう、まったく必殺技に見えないのがアカン。子供の担任が美人だって聞いて楽しみに父兄参観行ったらアニメ声だったって言うくらいアカン。 いやそれはそんなにアカンことないか。 フィニッシュはお口にってお願いしたら先っちょ唇に触れさせただけの手コキだったって言うくらいアカン。 そこが要点やん。 そ...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:50
一般に、小説よりも映画の方が商業的圧力が強い。映画の方が金がかかるからだ。従がって、同じハナシを映画化すると、映画の方が分かりやすく、面白い部分を強調したつくりになっていることが多い (もちろん、そうじゃない奴もいるが)。 西部劇、刑事モノと、娯楽映画の王道を(役者として)歩いてきたクリ様。何故か演出にまわるとそういう映画作りにはせず、まー、もー、実〜に淡々とした演出で、テーマのみを叩きつけてくる。 一応殺人事件があって、ミステリーなのだが、もう、全く、ミステリー的興味を持たせない演出に...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:47
座頭市 [Blu-ray] 実は勝新太郎最後の座頭市を公開当時に観ているのだが、北野版を観た後、改めて観ると、まず、勝版のいろいろな意味での陰影の深さに驚く。 画面構成、照明、人物像、と全てにおいて「陰影が深い」。 比べてみると、映像において北野監督が、徹底的に平板な絵作り、徹底的に平坦な陰影に拘っているのが、よく分かる(て言うか興味がないだけかも知れないが)。 日本家屋の「一間」を利用して明暗を分ける構図など、北野版では全く見られない効果だ...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:44
フレンチコネクションで刑事アクション、エクソシストでオカルト、と時代をリードしてきたフリードキン。でも、「LA大捜査線」を最後に、ここ20年、ロクな映画とってねえんだよなぁ、、、 なんか金持ち女と結婚しちゃって、ドーでもよくなちゃったのかも知れない。「英雄の条件」とか、なんでこれフリードキンが撮らにゃならんの? て言うようなもんだった。 でも今回はフリードキン得意の追跡もの。フリードキンのウリは題材の先見性だけじゃない。陰影の深い映像とねちっこい演出力もある。 「LA大捜査線」のカーチェ...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:38
鈴木清順は、 「カントクの映画は辻褄が合わないことがありますね」 と聞かれて、 「辻褄を合わせるのは役者の仕事だと思ってますから」 と答えたそうだ。 このハナシを紹介した小林信彦は「ヒトを食った答え」としており、オレもこのハナシを読んだ頃はそう思った。 が、今はなんとなく、コレが真実なんだろう、と思う。 映画には辻褄より優先されるべきものがあり、辻褄が合っているように見せる、或いは少なくとも辻褄が合ってないと意識させないのは、役者の仕事なのだろう。 例えばこの映画でブルース・ウィリス演じるS...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:34
どことも知れない幻想の国で繰り広げられる英雄流離譚。 「横浜」「天皇」などいくつか共通する単語もみられるが、この幻想の国が日本と関係ないのは明らか。なにしろこの国では横浜からでも奈良からでも富士山が見えるのだ!! トム・クルーズも含めた制作サイド最大の誤算は、渡辺謙の上手さだっただろう。オレが日本人だから日本人とガイジンが混ざると、特にそう見えるのかもしれないが、渡辺謙だけ、知性も諧謔も信念も持ち合わせた複雑な人間性を表現出来ていて、あとはトム・クルーズを含めて全員バカに見える。 ...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:33
井筒監督が、 「こんなもんがウケるんやったら、オレ、もうええわ」 と不貞腐れていたのも、分からないではない。 「映画」である事が目的化しちゃった映画、「映画」の外に一歩も出て行かない映画なのね。井筒監督のように何かを訴える手段として映画を選んだヒトには、全く無意味に映るのだろう。 だが、それが素晴らしい。 冗談に冗談を積み重ねて、マジに突き抜ける。このバランスが取れるのは、タランティーノだけなんだ。 映画が好きで好きで、今まで見た映画の記憶が、血肉化されている者のみに可能な映画...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:31
JUGEMテーマ:映画 血糊の多さ以外は三池崇史とは思えない端正な映画。 普段の狂気は、全て主人公のキャラが引き受けている(キャラが、であって岸谷伍郎が、ではない) 。 彼は単なるキチガイ、もしくは幼児のまま30過ぎちゃったオトコ、であり、到底感情移入できるものではない。 が。何故か。 このキチガイに惚れぬいたオトコとオンナがひとりづつ。 ニョーボ役の有森也美とキョーデー役の美木良介だ。 結局、この二人がこの映画のキーなのだろう。 キチガイが何かを言い放った時のお二人の演技は素晴らしい。...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:27
母親が暗黒街のボスである事に気づいたパリの少女が、凄腕の傭兵(ってどこの紹介サイトを見ても、字幕でも出てくるんだけど、コレ、どう見てもテロリストだよなぁ、、、)の助けを得て、母親の追っ手を交わしながらポルトガルに隠れ住む父親に会いに行くハナシ。 どう考えても傑作になりそうなんだが、最近の、アクション映画に色目を使うフランス映画らしく、アートっぽいノリが映画全体をヌルくしてる。 途中、逃げる二人が泊まったホテルを舞台に、えらくしつっこい銃撃戦があるんだが、コレが実に動きが無い。 主人公の...
おとなの終末 | 2025.02.14 Fri 15:24
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