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今年のノーベル平和賞は日本の原爆の惨禍を伝える『日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)』が受賞したが、2019年(平成29)年の国連総会で採択され、2021(令和3)年に発効した『核兵器禁止条約』に背を向ける日本政府は受賞を祝う資格はなく、アメリカもトランプの様なくずがイランの核施設を攻撃せよと公言する様に反省が全くない。 【写真−1 この時代ページ数は薄いとはいえ単行本が340円で買えた】 インターネットが出て来て紙の本の絶滅が指摘されたが、どっこい本は健在ではあるが一ヶ月...
セブ島工房 | 2024.10.14 Mon 20:33
『越後湯沢』といえば川端康成の『雪国』の舞台となった温泉地として知られ、やはり川端の代表作である『伊豆の踊子』も伊豆の温泉地を舞台にしていて、川端は温泉趣味があったのかと改めて思うが、何れの温泉地も川端が描いた時代を想像するには酷な様変わりで、あれは文学上の風景と理解するしかない。 【写真−1 スキーシーズンが終わって一段落の雪のない駅前】 『越後湯沢駅』の西口側は山が迫ってその狭い土地に昔からの宿泊施設やバブル期に造られたリゾートマンションが建て込んでいて、写...
セブ島工房 | 2024.07.19 Fri 18:34
4 太宰が見据えた〈悪〉の延長に登場するのが、『人間失格』でなまなましい存在感をもって息づいている「堀木」という人物であることは、言うをまたないであろう。 この、東京下町の下層階級出身で、「親孝行」でありながら、恐ろしいほど世智にたけ、要領のいい二枚舌のエゴイストで、利用できるものは何でも利用しようとする、貪欲な底知れぬ〈生活力〉を秘めた「遊び人」の学友に、主人公の「葉蔵」は鼻づらをひきずり回される。 この男の最大の強みは、「法」に触れるようなヘ...
星辰 Sei-shin | 2024.06.28 Fri 15:32
★「太宰治と〈悪〉」は、1998年から1999年にかけて、すなわち、私が46歳から47歳の時に、自身が主宰する文学・思想誌「星辰」(旧「星辰」)に4回に分けて連載された作品である。 この内、「中期」太宰論に属する「『中期』太宰治の変容―表現と実生活をめぐるアポリア―」と「『右大臣実朝』と宿命」は、すでにブログ「星辰」に再掲してきたけれども、その続篇に当たる「後期」太宰論(「『後期』太宰治の逆説」)は、これまで、内容が過激であることを慮り、ブログでの公開を断念し続けてきた。 しかし、時が経ち、今の自...
星辰 Sei-shin | 2024.06.28 Fri 15:15
#国語 #戦争War #日本文学 3年6組、国語科研究授業のようすです。 戦争文学。田宮虎彦「沖縄の手記から」です。 元気よく、グループワークに取り組んでいました。
学校法人石川高等学校 公式ブログ | 2024.06.26 Wed 12:46
JUGEMテーマ:日本文学 志賀直哉の作品は、「清兵衛と瓢箪」、「小僧の神様」、「城の崎にて」など、かつては中高教科書の定番だったが、『暗夜行路』は例外だった。初めて載せたのは教育出版『現代文』(昭和57年3月文部省検定済)で、その「序詞」を全文採録した。長編の一部抜粋はしない編集方針だったが、この作品は、最初独立の短編「謙作の追憶」として発表されたという経緯もあって採録したことを記憶している。この『暗夜行路 序詞』は、教育出版『現代文』の看板教材とし...
見る 読む 歩く | 2024.05.19 Sun 11:51
JUGEMテーマ:日本文学 「季刊文科」連載原稿の都合で、志賀直哉についていろいろ調べ、改めていくつか作品も読んだ。『暗夜行路』も再読したが、読み終わって以前読んだのとは、まったく違った印象をもった。昔々読んだ時は、若かったし、この作品の高みも深さも、まったく分っていなかったのだと、改めて思った。 志賀直哉が優れた運動能力の持ち主だったことは今回初めて知った。学習院中等科時代の棒高跳びの写真、ボートレースで優勝し、優勝旗を持っている写真、「2台の自転車を操り、得意げな直哉」の写真...
見る 読む 歩く | 2024.05.08 Wed 19:45
JUGEMテーマ:日本文学 鯉のぼりが最近見られなくなった、と新聞のコラムにあった。そういえば、以前は市内の至る所、隣や前の家にも時季になれば風に泳いだあの姿が懐かしい。 鯉のぼりは姿を消したが、鯉のぼりというと、あの♬「屋根より高い こいのぼり」が浮かぶ。そして作者の近藤宮子さんを思い出す。 近藤宮子さんは、わが恩師近藤忠義先生夫人。近藤先生は無類の子供好きで(私も子供好きだが、先生はもうケタはずれ)、先生が媒酌されたり結婚披露宴に出席された教え子夫婦を招いて、「...
見る 読む 歩く | 2024.05.05 Sun 14:26
JUGEMテーマ:日本文学 北海道旅行は実は「新婚旅行」だった。昭和32年4月28日(日)神宮外苑の日本青年館で、友人たちが会費制の式・披露宴をしてくれたが、その中心になってくれた大学の先輩村田さんが、しきりに北海道旅行を勧め、小樽近郊に健在の多喜二の母に会う事を熱心に勧めた。村田さんは多喜二・百合子研究会の会員で機関誌に寄稿もしていた。多喜二に惹かれてもいたし、札幌や小樽に会いたい人もいた。上野駅から夜行列車に揺られ、青函連絡船で北海道に渡った。今は4月末には函館五稜郭の満開の桜をテレビが伝え...
見る 読む 歩く | 2024.05.02 Thu 15:15
川沿いに一人で桜を見に行った。 もう満開のときは過ぎたようで、緑の葉もかなり目立っていた。 小説『櫻の樹の下には』は、昭和7年に31歳の若さで亡くなった梶井基次郎の短編小説で、かの有名な「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」の一文で始まる、梶井の變態チックな嗜好が垣間見られる佳品だ。当時のエログロナンセンスや猟奇趣味といった文化的背景も多少はこれに影響しているのだろう。 --- ここで思い出話を。 私ことお父さんは、高校時代に梶井基...
お父さんは今だいたいこんな感じ。 | 2024.04.11 Thu 20:04
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