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大江健三郎さん追悼の短歌・俳句

JUGEMテーマ:日本文学  今週の朝日歌壇、俳壇に、大江健三郎さん追悼の作品が並んだ(作者名に青)。馬場あき子選の「大江さんのまなざしにゐた光さんの『静かな生活』CDに聴く」は、他の選者にも選ばれて、共選の「☆」が付いた。俳句の方でも、「花待たず我が青春の大江逝く」が、長谷川櫂、大串章両氏に選ばれて☆が付いた。その前の週の朝日俳壇(4・9)にも、「逃水を追ひし青春大江逝く 岩下正文」を、長谷川櫂、大串章両氏に選ばれ、☆付きの掲載となっていた。朝日歌壇、俳壇はいつも目を通しているが、歌壇、俳壇双...

見る 読む 歩く | 2023.04.18 Tue 06:30

大江健三郎に救われた――心にしみる中村文則の追悼文

JUGEMテーマ:日本文学  文芸誌5月号の広告が新聞に載った(4/7)。各誌が一斉に大江健三郎追悼特集を組んでいる。追悼文は群像の追悼詩を含む16,新潮、文學界がそれぞれ12,すばるが3。  近くの駅ビル内の書店で立ち読み、追悼文の最も多い群像と一番少ないすばるを買ってきた。  文芸誌4誌にすべて寄稿しているのは、大江賞を受けた中村文則、次いで『大江健三郎全小説全解説』などの著者尾崎真理子。    大江健三郎賞は、講談社主催の文学賞で、大江健三郎が、可能性、成果をもっとも認めた「文学...

見る 読む 歩く | 2023.04.12 Wed 18:09

大江健三郎のふるさと 大瀬の生家

JUGEMテーマ:日本文学  昔々のことになるが、大江健三郎のふるさとを訪ねたことがある。道後温泉に泊まって漱石や子規の跡を訪ね、脚を伸ばして内子町からその奥、大江健三郎の生まれ育った大瀬の生家や小中学校を訪ねたのだった。帰京後すぐにhpに載せて、それがブログにも転載できるとわかった。それで……。       名作のふるさと――大江健三郎 (bungakusanpo.oops.jp)             

見る 読む 歩く | 2023.03.18 Sat 15:16

大江健三郎のふるさと

JUGEMテーマ:日本文学  昔々、四国の大瀬村(現内小町)を訪ねたことがある。その直後にホームページに載せた。したのアドレスをクリックすればご覧になれます。  大江健三郎 大瀬 (bungakusanpo.oops.jp)    名作のふるさと 大江健三郎――小学校・中学校 (bungakusanpo.oops.jp)    大江健三郎 内子 (bungakusanpo.oops.jp)                

見る 読む 歩く | 2023.03.15 Wed 18:52

大江健三郎さん逝く

JUGEMテーマ:日本文学  NHKテレビで国会中継を見ていて、大江健三郎さん死去のテロップ、速報が入った。パソコンでは新聞各社の電子版に号外がのった。               朝日新聞 号外 2023・3・13 ▼                ヤフーニュースは「戦後民主主義世代の旗手……」の見出しで、産経新聞の署名記事を載せている。    「3日に88歳で亡くなったノーベル賞作家、大江健三郎さんは戦後民主主義世代の旗手として半世紀以上も文学界を牽引(けんいん)...

見る 読む 歩く | 2023.03.13 Mon 19:11

芥川賞受賞作「荒地の家族」への選評

JUGEMテーマ:日本文学  文藝春秋3月号、芥川賞受賞作品「この世の喜びよ」の次に、「荒地の家族」を読んだ。久々に汗を流して働く労働現場に接した気がした。「この世の喜びよ」の主人公の働く場所はショッピングセンターの一角の売り場だし、コンビニに働く人が主人公だった芥川賞受賞作もあった。読み終わって、作者は仙台市在住、書店員として働く、と知った。    いつものように、「選評」を読んだ。「この小説は東日本大震災を文学として記すためにどうしたらいいか、一つの道筋を暗示している…&hell...

見る 読む 歩く | 2023.02.23 Thu 11:12

「この世の喜びよ」――芥川賞受賞作品を読む

JUGEMテーマ:日本文学  芥川賞発表作品掲載の文藝春秋、今回も買って読んだ。まず「この世の喜びよ」を読む。ショッピングセンターの喪服売り場に立つ中年女性が主人公。「あなたは……」と、珍しい二人称で描かれる世界は、きわめて狭い空間と人間関係だが、それをつむぐ表現に惹かれて読んだ。読み終わって、受賞のことばが、「言葉を、すごく上手に使いたい……」と、言葉へのこだわりが書かれていて、納得した。  受賞者インタビューのタイトル、「『羅生門』は授業で必ず教えてきた」で、現...

見る 読む 歩く | 2023.02.21 Tue 10:11

「聊斎志異」本文紹介vol,2【壁画の中の少女】1/3

JUGEMテーマ:日本文学     「聊斎志異(りょうさいしい)」超名文紹介vol,2 【壁画の中の少女】1/3   引 用 平凡社刊、中国古典文学大系40「聊斎志異」 上巻「巻一」より抜粋。     ・ 本 文   江西省の孟竜潭(もう・りゅうたん)と云う人が、朱孝廉(しゅ・こうれん)とともに京師(みやこ)に滞在していた時の事である。   たまたまあるお寺に足を踏み入れた。本堂も庫裡(くり)もさほど広くなかった。 老僧がただ一人、中に住んでいて、客が...

「3分読むだけ文学通」新URL http://bungakutuu.net/   | 2022.12.13 Tue 19:58

『青べかを買った話』本文ラストvol,13/13 山本周五郎著「青べか物語」新潮文庫刊所収

JUGEMテーマ:日本文学   『青べかを買った話』本文ラストvol,13/13 山本周五郎著「青べか物語」新潮文庫刊所収     【 本  文 】   私はちょっと質問した。 「そんなこたあ屁でもねえさ」 と老人は云った、   「いかずちの船大工に頼めばすぐ繕ってくれるだ、いいとも、おらが持ってって頼んでやるだよ」 「それから」 と老人はいそいで付け加えた、   「こういう売り買いには、買い手のほうでなにか物を付けるのがしきたりになってるだ、...

「3分読むだけ文学通」新URL http://bungakutuu.net/   | 2022.12.11 Sun 19:51

『青べかを買った話』本文vol,12/13 山本周五郎著「青べか物語」新潮文庫刊所収

JUGEMテーマ:日本文学 『青べかを買った話』本文vol,12/13 山本周五郎著「青べか物語」新潮文庫刊所収   【 本 文 】 老人は船べりや舳先を、大事そうに撫でたり叩いたりした。 私はそれを眺めながら、老人が船を引き起こすときの素早い動作には二つの意図があった、ということに気づいた。   一つは私を捉える事、他の一つは去年の枯れ草がのぞいていた舟底の穴を私から隠そうとしたのだ、ということである。 もう一つ、これを書いては人が信じなくなるだろうと思って、書かないことにする...

「3分読むだけ文学通」新URL http://bungakutuu.net/   | 2022.12.11 Sun 19:28

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