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「父が殺される」という、12歳の夏の衝撃的な事件。杉本敦也は心に深い傷を抱えていた。そして9年後の21歳。様々な人との出会いと別れは、彼を成長させ、9年前の事件を冷静に見つめてみようと思い起こさせる。西伊豆・・・。事件のあった場所へ彼は向かう。そして、父を殺した沼田の出現。そこに真実は見えるのか? 現在の出来事と過去の出来事が交錯するように話は進んでいく。敦也自身が淡々と語っていく展開に少々うんざりする場面もあった。「平坦な道をただひたすら歩いていく。」読んでいてそんな感じだった。人の心...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:23
知的障害を持つチャーリイは、現代科学によって知能を高められたネズミのアルジャーノンを見て、自分も同じように頭がよくなりたいと思い、手術を決意するが・・・。 チャーリイは高い知能を得たかわりに、いろいろな大切なものを失っていく。それは友情、信頼、尊敬という、生きていく上で必要なものだ。人間は、本来持って生まれたものを変えてはいけないのではないだろうか?自然の大きな流れに逆らって泳ごうとしても、力尽きて流されるだけだ。人が生まれてくる時、必ずそこには人それぞれの意味があるという。チャーリイが...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:23
大阪で築いたものを全て失った松坂熊吾は、妻房江と息子伸仁を連れ富山へ向かう。しかし、新事業のため熊吾は一人大阪へと戻る。富山での母と子の生活、大阪で一人奔走する熊吾。それぞれの試練の日は続く。 何年もの間待っていた、待望の「流転の海 第4部」は期待を裏切らないものだった。人の心の強さ、弱さ、そして本質。様々な人間の織りなすドラマが、読む者の心をひきつける。この作品の完結までには、さらに長い年月が必要だというが、気長に松坂一家の行く末を見守っていきたいと思う。 JUGEMテーマ:読恋書♪(どっ...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:23
嵐の夜一緒になった男女5人は、道を探し歩く途中、古びた洋館を発見する。そこには世俗を離れひっそりと暮らす3人の女性がいた。嵐がおさまるまで5人はその洋館にとどまることになるが、それは恐ろしい惨劇の幕開けだった。次から次へと起こる殺人。現場に残された数字の意味は?洋館に隠された秘密とは?謎が明らかになった時、新たな悲劇が待っていた・・・。 しっかりと構成され、内容の濃い作品になっている。登場人物も個性的で、ラストまでの話の進め方も見事!「作者の書きたかったこと、言いたかったことがしっかり詰...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:22
「大町ツキコさんですね。」一杯飲み屋で声をかけてきた男性は、20年前の高校時代の先生だった。その日からツキコとセンセイのおだやかな、そしてほのぼのとした愛が始まる・・・。 さりげない日常の中ではぐくまれる二人の愛。決して情熱的でも、激しくもないけれど、しっとりと心にしみこんできます。センセイはツキコを広い心ですっぽりと包みこみ、ツキコはその温かさの中に、何の憂いもなく身をゆだねます。「好きだ!」「愛してる!」そんなありふれた言葉など言わなくても、二人はお互いの心を理解し合えました。こんな...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:22
和倉勇作、彼は小学校に入学した時から、勉強でもスポーツでも誰にも負けない自信があった。だが、瓜生晃彦と同じクラスになったことで、彼はその自信を打ち砕かれる。高校卒業後、二人はそれぞれ別の道を歩み始める。しかし10年後、勇作は刑事、晃彦は容疑者という、思いもかけない形で再会する。しかも晃彦の妻は、勇作の高校時代の恋人だった。 見えない糸が過去と未来、そしてそれぞれの人たちを結びつけている。その糸をたぐりよせた時に見える真実は、驚くべきものだった。勇作と晃彦、互いの存在は、この作品を書く前か...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:22
東京中野区に住んでいた僕こと「田村カフカ」は、15歳の誕生日に家を出る。「自分として生きること」を求めるために。一方、同じく中野区に住んでいた猫と会話できる老人「ナカタさん」は「求めるべきもの」を求めて同じ方向に向かう。現実とも夢ともつかぬ中、全てのことを超越した物語が始まる。 現実から足を浮かせ、心をからっぽにして、日常の中にある常識を何も考えずに読むべき本です。人々が日々の暮らしの中でこだわったり、とらわれている観念、そういうものが何の意味も持たないのではないかと、この本は訴えかけて...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:21
9歳の少女トリシアは、母と兄と3人でピクニックに出かける。途中の遊歩道でトリシアは尿意をもよおし、わき道に入り、そのまま森の奥へと迷い込んでしまう・・・。森の中でたった1人、9日間を生き抜いた9歳の少女のサバイバル物語。 たった1人森の中で、レッドソックスのリリーフピッチャー、あこがれのトム・ゴードンとの空想の会話を楽しみ、ありったけの知恵と気力で様々な困難を乗り越えていく少女の姿はあきれるほどたくましい。読む方としては、そんな少女の行動から片時も目を離すことができない。最初から最後まで...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:21
1943(昭和18)年、河時根(ハーシグン)は17歳の時に父親のかわりに強制連行され、九州の炭鉱で働かされる。やがて終戦。彼は日本人女性と二人で故郷に帰るが、ついには別れ別れになる。そして月日が流れ半世紀が過ぎ、彼は再び朝鮮海峡を越える。三度目の海峡越え、それは釜山に届いた一通の手紙がきっかけだった・・。 強制連行、悲惨な状況下での過酷な労働、仲間の相次ぐ死。数十年の時を経てもなお残る無念の思い。架空の物語ではあるが、ここに書かれている朝鮮の人たちへの残酷なまでのむごい仕打ちは、実際にあ...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:21
1人息子を失った幹郎は、妻・有紀美と二人でコンビニを始める。店の名前は、二人の名前をあわせた「ミユキマート」。だがその妻も、開店してから2ヵ月後に交通事故でこの世を去る。心に傷を抱えた幹郎、そしてそのコンビニで働く人々、店を訪れる人たち・・・。さまざまな人たちの心の断片を、時には切なく、時にはおもしろおかしく描いた作品。 人は見ただけでは、心の中にどんな悩みを抱えているのか分からない。つらいこと、苦しいこと、悲しいこと・・・。さまざまな思いを胸に秘め、店を訪れる。人生のつらさをわかってい...
のほ本♪ | 2014.12.21 Sun 14:21
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