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死んだ人が次々によみがえって帰って来るという、熊本で起きた不思議な現象。とまどいながらも喜び迎える家族たち。だが、よみがえったのには意外な理由があった・・。 死者がよみがえる。一見ホラーのようだが、切ない人間ドラマだった。この世ではもう二度々会うことのない人たちにもう一度会えたとき、人は恐怖よりもうれしさを感じるものなのだ。私にも死んでしまった人で、会いたい人がいる。その人たちにもう一度会うことが出来たなら、どんなにうれしいか。だが、もう一度別れを味わうとしたら、それもいやなものだ。人に...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:28
過去に起こったさまざまな殺人事件。証言、記録から、いかにしてそれらの事件が起こったのかを考察した、読み応えのある1冊。 さまざまな殺人事件。結果から見れば同じようでも、そこにいたるまでの事情は千差万別である。筆者はいろいろな人からの証言や記録を掘り起こすことにより、生々しく事件を再現している。その表現には、思わず本を閉じたくなるようなものがたくさんある。読んでいて気分が悪くなったりもした。「殺人事件」。決して起こってはならない事件だけれども、そういう結果を生んでしまった背景も見逃してはな...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:28
兄は、弟の大学進学の学費のために罪を犯した。弟は、兄が罪を犯したため大学進学もあきらめ、人々の白い目にさらされながら、生きていかなければならなかった。弟に手紙を送り続ける兄と、その手紙を拒む弟。果たして二人に救いはあるのだろうか? 貧しさが罪を生んでしまった。これ以上の悲劇はないだろう。お金がないということが、大切な人の人生を閉ざしてしまうとしたら、やはり罪を犯してでもその人を救おうとするものなのか?追い詰められた兄の心境を弟はどこまで理解できるのか?弟には、兄の罪のために自分の人生まで...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:28
夫が開発を手がけたリゾート型住宅。そこに引っ越してきたとき、悠子は1週間前に引っ越してきたという二家族と知り合いになる。親しくつき合いを始めたのだが、前後してその二家族とも突然失踪する。なぜ?調べていくうちに、二家族の共通点が見えて来た。そしてそこには自分の夫の影も。真相が明らかになるにつれ、夫の過去もしだいに明らかになっていった・・・。 相次いで二家族が忽然と姿を消すという、前代未聞のできごと。その謎を探ろうとする悠子は、しだいに夫の過去にも近づくことになる。自分の知らない夫の秘密。は...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:28
高校野球界のエース諸岡克彦が殺され、ガソリンをかけられて焼かれるという事件が起こった。その現場に居合わせたのは、克彦の弟の進也と、蓮見探偵事務所の所長の娘加代子、そこに飼われている元警察犬のマサ。彼らは事件の真相を追い始めるが、そこには思いもよらぬ真実が待ち受けていた。 犬のマサの目を通して話が進んで行く点が、とても面白い。全体的にテンポがよく、話の進み方が心地よい。一つ一つベールを剥ぐように真実に近づいていくその過程が、とてもよく描かれていると思う。登場人物もそれぞれが個性的で、とても...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:27
元警察犬のマサと、その飼い主である蓮見探偵事務所の父娘。彼らがぶつかる難事件、珍事件、不思議な事件。五つの事件を明るくコミカルに描いた短編集。 「パーフェクト・ブルー」と同じく、犬のマサの目を通して話が進んで行く点が、とても面白い。さまざまな事件をさまざまな角度から検証し、真相に迫っていく。そこに繰り広げられる人間模様には、ほろりとさせられるものもある。一番最後の短編「マサの弁明」には、宮部氏本人も登場!これにはびっくり。読後もさわやか。 JUGEMテーマ:読恋書♪(どっこいしょ♪)
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:27
秋の夜、あこがれのクドウさんも行くと言っていた「虫聞きの会」。わくわくして出かけた庭園で「僕」を待っていたのは、殺人事件だった・・・。被害者は、クドウさんのいとこ。クドウさんのためにも真相を解明すべく、「僕」は親友の島崎とともに行動を開始した。 好きな女の子のために行動を開始する「僕」は中学生。そんな男の子の心理状態をよく描いていると思った。親友島崎の秘密、クドウさんの秘密、事件の裏の隠された会社の秘密。いろいろなことがぎっしりと詰まっていて楽しめた。ただボリュームがある分、途中で間延び...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:27
仲間たちに光子との婚約の報告をする会で、豊は一人の美しい女性真中沓子を紹介される。やがてこの女性が自分の人生に深くかかわってくるであろうとは、その時夢にも思わなかった。愛し合っていながら、生涯をともにすることなく終わった沓子と豊の、愛の物語。 沓子と豊の初めての結ばれ方が驚き!果たしてこんな女性がいるのだろうか?二人は、豊が結婚するまでという限られた時間の中で、一生分を愛し合う。愛し合っていながら、お互い結婚は望まないし、望めない。別れなければならないと思うから、よけいにいとしさが募る。...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:26
ニュータウンにマイホームを持ったのは、働き盛りの時だった。やがて定年を迎え子供も独立した今、はたして何をすべきなのか?自分の居場所、生きがいを求める4人の、面白くも、ちょっぴり悲しい物語。 年齢によって評価が分かれるかもしれない。でも、私は共感した。ある時は父の年代にだぶらせて、ある時はこれから迎えるであろう自分たちの未来の姿を見つめて。家族のため、会社のため、朝から晩までひたすら働いてきた男たちのこれからの人生は?作者は温かい目でそれを見つめる。定年は一つの通過点だ。それで人生が終わっ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:26
自殺し損ねた「私」を救ってくれたのは、一人の少年だった。自殺の原因は一人の少女を死に追いやったこと。ぽつりぽつりと語る「私」に、少年はその少女の心の内側に隠された思いを話し始める。「私」は、少年が誰なのかをしだいに感じ始めるのだが。1994年第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む5編の短編を収録。 どの話も不思議な雰囲気を漂わせている。発想は面白いと思った。しかし、表現がわざとらしかったり、乏しかったりしていて、読んでいてのめりこむような感じにはならなかった。内容も、もう少し深み...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 19:26
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