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日本海の海に面した断崖に、原子力発電所はあった。「完璧とも思える防護システムを誇るこの発電所の原子力の火を消し去ること。」目的は果たして達成されるのか?不可能と思われる出来事に立ち向かう二人の男がいた・・。 それぞれの国の思惑、個人の利害関係が複雑に絡み合う。緻密な文章は高村さんの特徴だが、緻密すぎてちょっとついていけなかった。原子力発電所の構造、機密文書を収めたデーターの解析など、何度も読み直した。とにかく難解な作品だった。日野と島田、この二人がなぜ原子力発電所の火を消そうとするのか、...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:26
天下分け目の関ヶ原の戦い。そのさなか、徳川家康が武田の忍びに暗殺された!天下統一、徳川家の存続を賭け、徳川方は家康の影武者を、家康本人に仕立てることにするが・・・。 関ヶ原の戦い以降の家康が実は影武者だったという、奇抜なストーリー。その発想に読者はあっと驚くに違いない。さまざまな記録書の引用があるが、それを読むとなるほどそういう解釈もあるのかと、感心させられる。家康思いの親孝行な息子として伝えられている秀忠。その秀忠もここでは腹黒い男として描かれている。影武者家康と秀忠のその攻防は、まさ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:26
元警察官、今は探偵と保育園の園長の二足わらじ。ハナちゃんこと花咲慎一郎は、資金不足の保育園のために、危ない仕事も引き受ける。そんな彼が巻き込まれた事件とは? 無認可の保育園、そこに子供を預けに来る人たちにはそれぞれの事情がある。ハナちゃんはそんな彼らのために奔走する。探偵と園長。この両極端ともいえる二つの仕事を無難にこなし、かつ人を思いやるハナちゃん。そんなハナちゃんが巻きこまれた事件。それは人と人との利害関係が複雑に絡み合ったものだった。自分が傷ついた分、人はやさしくなれる。そして人の...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:26
新型麻薬を扱う元締め「クライン」のボス、君国。その愛人神崎はつみが逃亡した。警察は彼女を保護するため、河野明日香をホテルに向かわせる。しか情報が漏れ、二人はヘリからの銃撃を受ける。河野明日香は、神崎はつみの体を持ってよみがえった・・・。 脳移植という驚きの方法で、河野明日香はよみがえる。しかし、体は神崎はつみのものだ。なぜ自分がこうまでして生かされたのか、その理由に苦しみながら、彼女は徐々に君国を追い詰めていく。恋人だった古芳、彼は敵なのか?悩みながら明日香は突っ走る。息詰まる展開は、こ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:25
一家惨殺。修学旅行に行っていて、かろうじて難を逃れた秋葉奏子。しかし彼女の心には、癒すことの出来ない深い傷が残る。父母や、幼い弟二人を殺した犯人。憎んでも憎みきれないその犯人に、奏子は自分と同じ年の、未歩という娘がいることを知る。正体を隠し、奏子はその娘に近づき友達になるが。 「自分だけが助かった。」その事実は決して奏子を喜ばせはしない。なぜ自分だけが助かったのか?なぜ自分も死ななかったのか?被害者の家族なのに罪悪感が残ってしまう。死んだ家族のことを考えると、心の底から笑えない。その思い...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:25
負け方を知らなかった日本。破滅の道へと落ちてい国家を救えるのか?太平洋の「魔女」と呼ばれた、秘密兵器ローレライ。彼女は何のために歌うのか?戦いの狂気の中、人が人であるためには、いったい何をなすべきなのか?感動の長編作。 泣けた。とにかく泣けた。戦争は悲惨だ。生きることの意味も、死ぬことの意味も分からぬまま、次々に消えていく命。大切なものを守るために、男たちは戦う。自分たちの思いが未来につながるという希望を胸に、男たちは戦う。何のために始めた戦争なのか?止めることは出来なかったのか?様々な...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:25
理科の実験。グループ編成から余ってしまった私は、やはり余り者となった一人の男の子、にな川と同じグループになる。あることがきっかけで、二人は話をするようになるが・・・。高校生の気持ちを同世代の目から描いた、芥川賞受賞作品。 忘れていた。自分が高校生の頃のことを。あの時、何を見つめ、何を思っていたのか。「今どきの高校生」と人は言うけれど、あこがれるもの、悩むものに、今も昔もたいした違いはないのかもしれない。そこには、一歩踏み出せずにいる自分がいる。背中を蹴りたいのか、蹴られたいのか?どちらに...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:25
パソコンを捨てた、登校拒否の女子高生。それを拾って直した、小学生の男の子。二人が始めたアルバイトは、チャットでHな会話をすることだった。 「人と会いたくない。一人きりでいたい。」と思ったことが誰にでもあるのではないだろうか?朝子も、そう思った一人なのだ。「チャット」は確かに楽しい。見えない相手と気楽なおしゃべりが出来る。しかしその反面、むなしさも感じてしまう。朝子は生身の人間との出会い、会話の大切さを改めて知る。そしてかずよしも、義理の母との関係をいいものにするために努力していくのだろう...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:25
ある日偶然テレビで、ミッチは大学時代の恩師の姿を見る。モリー先生。16年ぶりに会った先生は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵され、余命わずかだった。モリー先生、ミッチ、二人だけの授業が、毎週火曜日に行われることになった・・・。感動のノンフィクション。 二人だけの授業。そこでは人間の本質的なことが語られる。「人はいかに死ぬべきか。」それを知ることは、自分がいかに生きるべきかを知ることでもあるという。人生の終わりは誰にでもやって来る。その時に、自分はそれをしっかりと受け止めることが出来...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:24
心から愛した人は不治の病に侵され、この世を去っていった。彼女との数え切れない思い出を、朔太郎はひとつひとつたどり始める・・・。 どんなに待っても、愛する人は二度と帰ってこない。彼女はもう思い出の中だけの存在になってしまった。愛する人を失った悲しみは、深く心を傷つける。だが、どんなにつらくても人はそれを乗り越えて生きていかなければならない。「大切な人の死は、わしらを善良な人間にしてくれる。」「人の死は、わしらの人生の肥やしになる。」朔太郎の祖父の言葉が、痛いほど胸に響く。心にしみる作品だっ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:23
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