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自分の家の中に居場所を見つけられない村田みのり16歳。人の心の内側を見透かすような似顔絵を描き続ける木島悟16歳。二人の出会いから、お互いがお互いを意識し始めるまでを、ピュアな目で描いたさわやかな作品。 悟とみのり。二人の描写がとてもいい。揺れ動く心の内が手に取るように分かる。二人の目を通して語られる日常。その日常には大事件など起こりはしない。平凡ないつもの生活が淡々と続いていくだけだ。しかし読んでいて退屈ではない。二人が見ているものを一緒に見て、二人が感じているものを一緒に感じて、まる...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:39
甘くほろ苦い若き日の思い出。小説が思うように書けず、絶望的になっていた僕の前に現れた奈緒。彼女との出会いと別れが、僕に再び小説を書く勇気を与えた・・。表題作を含む4つの短編を収録。 心の奥深くにひっそりと横たわる、過ぎ去った日々の思い出。どんなに望んでも過ぎ去った日々はもどらない。人は時には甘く、時にはほろ苦いその思い出に、心を乱される時もある。独特の透明感のある文章で描かれる追憶の日々は、光のかけらのようにきらめいている。人は過去を積み重ねて生きている。いや、過去を積み重ねなければ生き...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:38
ある日、一人の老人がこの世を去った。彼の遺したものは自作の詩集。一見何気ない詩のように見えたが、実はそこには素晴らしい秘密が隠されていた・・。 アルツハイマーが進み、物忘れがひどくなった頑固な老人。ハリーのことを人はそう思っていた。しかし、彼はだれよりも家族を愛していた。詩の中に隠されたパスワード。そのパスワードで開かれるメッセージ。その中のひとつひとつの言葉が心に響く。「人生の選択は裕福か貧乏かでもなく、有名か無名かでもなく、善か悪かだ。」人にとって本当に大切なものは何かを教えてくれる...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:38
隣に住む高校生の男の子ミミズが、母親を殴り殺した。十四子は、携帯と自転車をミミズに盗まれたのをきっかけに、ミミズと知り合いになる。十四子の友達3人も加わって、彼女たちはミミズの逃亡を応援することになるのだが・・。 何だかあり得なさそうな話で、あり得る話かもしれない。平然と自分の母親を殴り殺して逃亡を続けるミミズ。それを興味津々で見つめる女の子たち。いまどきの女の子ってこんな感じなのだろうか。自分自身に直接関係のないことなら、一歩下がってクールに見つめる。時には楽しみながら。だが、好き勝手...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:37
妻も息子も喪い、医者としての地位も失った・・。日高はホームレスとなり、ある街へたどりつく。そこで彼は、ある少年と出会う。その少年はかつて、日高が命を救った男の子だった・・。次々に起こる事件は、その少年と何か関係があるのだろうか? 人は心に深い傷を負ったとき、自分自身の存在さえ確信できなくなるのだろうか?仕事人間だった日高が受けた心の傷はあまりにも深かった。その彼の前に時々現れる少年真人。次々に起こる事件に、果たして彼は関係があるのか?事件の真相に迫るにつれ、日高は次第に自分を取り戻してい...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:37
重い心臓病を患っていた大学生の和泉。彼は心臓移植手術が成功して元気な体になったのだが、自分の中に別の記憶が存在することに気づく。果たしてそれはドナーの記憶なのか?夢の中に現れる恵梨子という女性は? 記憶は脳の中にあるだけではないのだろうか?以前テレビで、心臓移植した人がドナーの記憶をも受け継いだ、という番組を見た。この作品の中の和泉も、まさにそうなのだ。行ったことのない場所、見たことのない絵、会ったことのない女性・・・。それなのに彼は記憶していた。それはあり得ないことではないのだ。「自分...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:37
吉村貫一郎。彼は妻子を貧困から救うため、やむを得ず脱藩する。やがて彼は新撰組の一員となり、幕末から明治にかけての激動の時代を駆け抜ける。独特の視点から新撰組を描いた傑作。 時代の大きなうねりの中、人はどう生きていくべきか?死ぬことにも生きていくことにも、理由がなければならないのだろうか?おのれの信念のため戦う者、おのれの信念を捨て戦う者。激動の時代と呼ばれた幕末から明治。新たな扉を開くために、どれほど多くの人の血が流れたことか。そしてどれほど多くの人が涙を流したことか。読んでいて胸が痛く...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:37
「もしもあの時、別の道を歩んでいたら・・・。」誰しもが一度は必ず思うこと。蒼子は、別の道を選択したもう一人の自分に出会ってしまった。結ばれることのなかった相手と結婚したもう一人の自分。彼女はふと、あることを思いつく。 「もしもあの時・・。」そう考えることはあっても、実際に別の人生を歩んでいる自分の姿を、想像することさえ難しい。だが、自分が不幸だと感じれば感じるほど、その思いは強くなる。だからといって、別の人生が必ずしも幸福だとは限らない。もう一つの人生を望んだ蒼子。その彼女を待っていたの...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:37
連続幼児誘拐事件。解決の糸口すらつかめず、警察は苦悩する。異例の昇進をした捜査一課長の佐伯は、周囲の反感、私生活の悩みを抱えながら、犯人捜しに奔走する。果たして犯人は?そこには、驚愕の結末が待ちうけていた。 必死に犯人を暴こうとする警察、そして幼児殺しの男。二つのモチーフでこの作品は構成されている。交互に描かれ、まるでモザイクのようだ。追うものと追われるもの。対比させた書き方が、読み手をぐいぐいと作品の中へ引きずり込んでいく。犯人はいつどのようにつかまるのか?しかし、目の前に突き出された...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:36
お城でのお勤めが終わると、労咳の妻を介護するためにさっさと帰ってしまう。人は彼を「たそがれ清兵衛」と呼んだ。その彼が藩内の抗争に巻き込まれた・・・。表題作「たそがれ清兵衛」を含む8編の短編を収録。 この作品の中に登場するどの人物も、普段は陰口をたたかれたり、あざ笑われたりする、うだつの上がらない人物だ。しかし、剣の腕前は抜群だ。ひとたび剣をかまえると、人柄は一変する。さながらスーパーマンというところか。お役目のために剣をふるい、それが終わるとまたいつもの生活に戻り、他人に侮られたりしてい...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:36
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