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大部屋の俳優として15歳のときから40数年。数々の映画やテレビドラマに出演してきた福本清三が、役者としての人生を語る。 いつの頃からか、テレビドラマに出ている一人の俳優の存在が気になり始めた。その人は、ほんの何秒かしかテレビに映らない時もあった。時代劇でも、出てきたと思ったらすぐに斬られて消えていった・・・。だが、あちこちの番組に出ていたのだ。「あ、また見つけた。」そう思っていた。彼の名は福本清三。NHKのドキュメンタリー番組で、彼の名前や、役者としての生活を知った。 今回読んだこの本は...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:21
普通とはちょっと違う家庭に育った、江戸翠。彼の家族と、友人と、恋人と・・。16歳の少年の日常を、鮮やかに描いた作品。 いろんなこと経験したい、いろんなことを知りたい、ちょっぴり背伸びして、大人の世界をのぞきたい。16歳は、大人と子供のはざまの年齢だ。翠は、いろいろなことを聞き、いろいろなものを見て、いろいろなものに触れ、少しずつ成長する。その過程がほほえましい。登場する、翠をとりまく人たちも、とても個性的に描かれていている。翠と大鳥さん、二人の父子らしからぬ親子関係も素敵だ。翠の経験した...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:21
希望に胸ふくらませ、渡ってきた満州。波子と勇太郎は、そこで新たに事業を起こす。だがある日突然、ソ連軍が進攻してくる。夫の不在の中、波子は子供たちを連れて逃亡を決意するが・・・。 夫がいても子供がいても、常に自由でありたいと願う波子。妻として、母として生きるよりも、女性として生きることを望んだ波子。戦争という悲惨な状況にありながら、おのれの信ずるままに行動する彼女の姿には、圧倒されるものがある。だが、そういう強い女性だからこそ、子供たちとともにあの満州での逃亡が出来たのではないか。作者の母...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:21
スプリットタンと呼ばれる先が二つに分かれた舌を持つアマ。彼の「君も、身体改造をしてみない?」の言葉に、ルイは舌にピアスの穴を開け、背中には刺青を彫る。ある日、アマが連絡も寄こさずに突然いなくなった・・・。 今までにない感触の作品だった。読んでいて気分が悪くなるようなところもあった。だが、決してそれだけの内容ではない。したたかそうに見えて、実は繊細な神経を持っているルイ。今を生きる若者の姿が、そこには象徴されていると思う。自分を傷つけ、痛みを感じることで、生きる実感を味わう。ピアスをし、刺...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:20
阪神大震災の日、借金返済の催促に来た叔父を殺した水原雅也。それを目撃した新海美冬。二人で夜の闇の中を歩いて行こうと言った美冬を信じ、雅也は行動を共にした。だが、その夜は幻だったのか?彼女の本当の目的は? 巧妙に組み立てられたストーリー。美冬のしたたかな生き方に翻弄される人々。 東野作品を久々に堪能した。彼女の正体は?目的は?最後まで読者をひっぱっていく力量は、さすが東野圭吾だ。美冬を信じ、一緒に歩んでいると思っていた雅也。その全てが幻だとしたら?夜の闇の中にいるのが二人ではなく、実は自分...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:19
近藤勇、土方歳三、沖田総司、伊東甲子太郎、松平容保、坂本竜馬など、新選組に関わりのある人物を、司馬遼太郎、子母澤寛、池波正太郎など、著名な作家が描いた本。 読み応えのある本だった。この1冊の中に、新選組にまつわる話が数多く収められている。それぞれの立場から描いた新選組。様々な角度から新選組を知ることができた。 子母澤寛氏が、新選組の世話をしていた八木家縁の人物から聞いた話をまとめたものが、特に興味深かった。生き証人ともいえる人の話は、それだけ真実味があり、新選組への思いをかきたてられる。...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:19
7、8歳の頃からひたすら剣の修行に励むこと10年。その後、松前藩士だった父の跡を継ぐのがいやで家を飛び出し、新選組へ・・・。永倉新八の生涯をさわやかに描いた作品。 揺れ動く日本。おのれの進むべき道を新選組に見い出し、その一員となる永倉新八。抜群の剣の腕前を持ち、時代の中を駆け抜ける。維新後、彼は名前を変え別の人生を歩むが、一方で新選組隊士の墓碑(隊士殉難の碑)をたて、新選組が賊徒でないことを証明した。彼の心の中には常に、「新選組」の三文字がしっかりと刻み込まれていたに違いない。新選組の興...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:19
自殺した娘の復讐のため、並木響子は年齢を偽り、名前を変え、憎むべき男に接近し、目的を果たした。男を刺殺し呆然とする響子は、ふとしたことから19歳のユミと名乗る女性と逃亡する羽目になる。響子とユミ、それぞれ心に傷を抱えた二人の行き着く先は果たして? 自分の人生を変えてしまった憎むべき男。その男をそれぞれ殺し、逃亡する響子とユミ。奇妙な友情にも似た感情が、二人の間に芽生える。親子ほど年の違う二人だが、愛するものを失った悲しみ、人に裏切られて傷ついた心など、お互いがお互いを理解しあえる、同じも...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:19
元警官だった桃山が警備するビルに、若い男女が逃げ込んできた。保と葵。彼らの握っているある秘密を追い、動いている組織は?そして保と葵の目的は?日本という国の闇の部分が見えたとき、桃山もまた、事件の渦中に巻き込まれていった・・・。 どんなに激しい戦闘シーンが描かれていても、この作品の根底に流れるものは、人間の人間に対する愛だ。不器用な生き方しかできない桃山だが、ありのままの自分をさらけ出し、相手の閉ざされた心を開くことができた。命の大切さを叫ぶ姿にも、胸を打たれる。人は、自分が無力だと分かっ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:19
別れた男が電話で言った。「文乃が出てくる夢を見た。」と。愛し合っていた。そして今も愛してる・・・隆志。泣くに泣けない女性の心理を描いた表題作を含む、12編の短編を収録。 どの話も、日常のありふれたひとコマにすぎないのかもしれない。しかし、江國香織という作家の手にかかると、こんなにも鮮やかにきらめくものなのか!日常の中から切り取られた断片が、きらきらと舞っているような感じがした。心のひだの中を覗き込むような描写は、私をぞくっとさせる。心の揺れ動かない人間はいない。その揺れ動く瞬間を、彼女は...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:19
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