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同じバレー部だった山本さんが自殺したのは、私のせい?なりたくてなったわけじゃない国語の講師、そして文芸部の顧問だったが、傷ついた清の心は少しずつ癒やされていった・・。心が温まる作品。 どんな人にも、心の中には悩みがあるし、傷もある。それを癒やしてくれるのは、時の流れと、人の思いやり。清の心を癒やしてくれたのは、図書室でいつも一緒だった垣内君。それに弟の拓実と不倫相手の浅見さん。特別なことをしたわけではない。何気ない日常の思いやりが、心を癒やしていくのだ。その過程がとてもよく描かれていた。...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:18
しだいに視力が失われていく難病に侵された隆之は、東京から故郷の長崎へもどった。一方的に婚約破棄を言い渡された陽子もまた、隆之の後を追い長崎へ・・・。二人は訪れた寺で、ある老人から「解夏」の話しを聞く。表題作を含む4つの短編を収録。 飾らない、さらりとした文章で、人の日常の営みを紡いでいる。時には、おのれの運命としっかりと向き合うまでを描き、そして時には、家族や親子のあり方を描いている。逃げてはいけないこと、向き合わなければならないもの、受け入れなければならない運命。人が生きていくうえでぶ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:18
昔から伝わる不思議な話、奇怪な話、恐ろしい話。それらは果たして真実か?いろいろ起こる事件の謎を解き明かす鍵が、果たしてそこには隠されているのか?4人の男たちが今日もまた、謎を解くために一白翁のもとを訪れる・・・。直木賞受賞作品。 様々な時代、全国各地に不思議な話は存在する。それが真実であるのかどうかは、確かめるすべがない。だが、そうした話には必ず裏があると語る一白翁の話は、文句なく面白い。それは人の心の迷い、恐れ、うしろめたさなどが作りだす幻なのかもしれない。 「祟りとは、発する方の意思...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:17
14歳の時、両親殺害の罪に問われた真賀田四季。彼女はそれ以降、孤島の研究室に閉じこもる。天才工学博士と呼ばれていた彼女だったが、犀川と西之園が尋ねた日に、何者かに殺されてしまう。孤島の中の、窓のない密室。だれがどいういう方法で彼女を殺害したのか?また、「すべてがFになる」というメッセージの意味は? 実に巧妙に書かれた作品だ。全てを読み終わり、初めてあちこちに散らばっていた伏線の意味を理解した。読み過ごしてしまいそうな何気ない表現の中に、重大な秘密が隠されていた。 孤島で、外部と連絡が取れ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:17
「決して結ばれることはないけれど、あなたに会えてよかった。たとえわずかな時間でも。」時を超え、何度も出会いと別れを繰り返す、エドワードとエリザベスの愛の物語。 生まれ変わっても、人は同じ人を愛するという。それはまさに、魂と魂の触れ合いと言うべきものだ。時の流れも、年令も、お互いの立場も、何もかもを超越してしまう。不思議な話だけれど、あり得ない話ではない。実際にこうした話が、世界のあちこちにあるらしい。いつか二人が結ばれる日が来るのなら、こんな素敵なことはないのだが・・。 JUGEMテーマ:...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:17
様々な人が利用する東京駅。何事もなければすれ違うだけで、もう二度と会うことのない人ばかり・・・。そんな東京駅で事件が起こる。個性豊かな老若男女が入り乱れ、その事件は思わぬ方向へと転がり始める。果たして結末は? 笑える。ドタバタ劇も、ここまで徹底して描き込まれると、読んでいて爽快だ。まさにドミノ倒し。次から次へと予期せぬことが起きてくる。そこに巻き込まれた人たちは右往左往するばかり。登場人物は大勢いるが、どの人も個性豊かにしっかりと描かれていて、より深くこの作品を楽しむことができる。さて、...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:17
ある日突然、無臭覚症になってしまった武留。自分ではまったく臭いを感じない・・・。そんな彼に異変が起きる。東京中が大騒ぎになるほどの悪臭が、彼の体から漂い始めたのだ。原因は?そしてその臭いを追い求める男たちの目的は? 自分ではその臭いを感じることが出来ないから、周りの人間がどれほどその臭いで迷惑しているのか分からない。悪臭の原因である本人はとまどうばかり。そこへ現れたのは、その臭いを利用しようとする不審な男たち。そしてその武留を助けようとしたのは、天才と呼ばれる少年たち。テンポよく話が進む...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:17
青函連絡船の勤務を辞め、函館の少年刑務所の看守になった斉藤の前に、かつての同級生が受刑者のひとりとなって現れた。花井修。彼は、斉藤に対するいじめの首謀者だった。 花井が現れた時から、斉藤の心の中は花井のことで占められるようになった。いじめほど残酷なものはない。いじめられた子供の心の中には、癒やすことの出来ない傷が残る。斉藤は花井におびえ続けていた。自分の方が優位な立場なのだと自分自身に言い聞かせようとしても、不安が押し寄せてくる。小学生の頃から、花井と斉藤の立場はずっと変わることがなかっ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:17
「今度生まれ変わったら、プラナリアになりたい。」 乳がんの手術の後、何をする気力も萎えてしまった・・・。25歳の一人の女性の心理を描いた表題作「プラナリア」を含む、5編の短編を収録。 「現代の無職をめぐる五つの物語」本の表紙にはそう書かれていた。この五つの物語の中のどの登場人物にも、私は共感できなかった。しっかり生きているの!と思わず言いたくなるような感じだ。もっと自分を大切にしたほうがいいのでは、もっと自分の考えをはっきり言った方がいいのでは・・・。そういうもどかしい思いがした。読んで...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:08
関わった人が次々に死んでいくという友達の話に耳を傾ける男を描く「恋愛小説」、余命いくばくもない男と、その男の代わりに人を殺したKを描く「永遠の円環」、元妻の死の知らせを聞き、遺品を受け取りに行く老弁護士と、同行する男を描いた「花」、3つの短編を収録。 どの話も読んでいてふわふわした感じを受けた。現実に足がついていないような、そんな感じだ。作者の意図もよく分からなかった。ただ読み始め、読み終わった。そこから心に伝わってくるものがあまりなかった。唯一、最後の「花」には共感出来るものがあった。...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 16:08
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