[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
頭の上に猿がいる!しかも自分にしか見えない・・。「おめえはいったい何者だ。」作次は猿に話しかける。老人たちをとりまく、さまざまな問題を見つめた作品。 「年寄りは年寄りらしく」この言葉がどれほど高齢者を苦しめているのだろう。彼らの、人として生きる権利をも奪ってしまいかねない。年をとっても、人を愛したり人から愛されたいと思う気持ちは、決して衰えないと思う。また、「じゃまにされたくない」、「誰かの役に立ちたい」そう願ってもいるはずだ。そういう気持ちを、私たちはもっと大切にしてあげるべきなのか...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:33
「失踪した夫を探してほしい。」妻の依頼に、唯は愛人の白石和美を尾行する。和美は尾行を始めてから2週間の間、毎日観覧車に乗り続けた。「何のために?」調査する唯の夫貴之も3年前に突然失踪し、唯は一人で探偵事務所を守り続けていた・・・。表題作を含む7編を収録。 全て唯の物語。ただし年月が過ぎていき、最後の作品は唯の夫の失踪後10年という設定になっている。依頼される調査、それに関わる人々の悲喜交々を通し、唯は常に夫貴之のことを思う。だが、積極的に夫のことを調査しようとは思っていない。真実を知りた...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:33
ままならない就職活動。コンビニでため息をついていたさとしは、アロハシャツを着た奇妙な男に出会う。その男に手をつかまれ気を失ったさとし。気づいた時には、天国の本屋にいた・・・。ほのぼのとした心温まる物語。 人はいろんな思いを胸に抱いている。それは楽しい思い出であったり、つらい思い出だったり。また、後悔するようなこともたくさんある。読んでいてユイのつらい気持ちがよく分かる。自分のことだけを考えてしまった時、とりかえしのつかないことが起こった。そのことが、どれだけ彼女を苦しめたことか。少しずつ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:32
それぞれどういういきさつで、どういう思いで新選組に加わったのか?そして、その後の運命はどうだったのか?新選組に関わった人物を生き生きと描いた15編を収録。 一口に新選組と言っても、それを構成する人々の思いは様々だ。感情的な問題、利害関係などで、本来の目的とは別のところで、人と人との斬り合いが始まったりもする。隊としての統制を保つための厳しい隊規。それを守ろうとする者、守らせようとする者、またそこから逃れようとする者。凄まじい人間模様が浮かび上がる。だが彼らのほとんどは、歴史のうねりの中に...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:32
三流結婚詐欺師のイズミ。今度こそうまくいくと思った時、アロハシャツの奇妙な男が現れて、正体をばらされてしまう。ヤマキと名乗る奇妙な男はイズミに、ある家でのヘルパーの仕事を持ちかける。そして働きつつ、その家の持ち主を説得して、立ち退き許可証にサインをさせてほしいと言う。イズミはその家を訪れるが・・・。天国の本屋2。 つらい思い出が男を頑なにしていた。長続きしないだろうと思ったヘルパーの仕事だったが、イズミはしだいに楽しさを覚える。それと同時に、男の心もしだいに打ち解けていく。そして男の過去...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:32
アロハシャツの奇妙な男ヤマキに、天国の本屋に連れてこられた「リストラされたピアニスト」の健太。彼がそこで会ったのはピアニストの翔子だった。一方現世では、翔子の姪の香夏子が花火大会のため、昔花火師をしていた、翔子の恋人だった瀧本に会っていた。愛し合っていた二人の思いはつながるのか?天国の本屋シリーズ。 天国と地上で別々に進むストーリー。それが花火大会の夜に重なり合う、とても素敵な物語だ。花火師の瀧本と翔子の結ばれなかった恋。だがその思いは確実に、健太と香夏子に伝わっていく。ピアノと花火が溶...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:32
失踪した女流作家が残していった原稿。そこには驚くべきことが書かれていた。彼女は25年前10歳の時に、若い男に誘拐され、約1年の間監禁されていたのだった。彼女はなぜ失踪したのか?監禁事件は彼女にどう影響していたのか?衝撃の物語。 異常な状況下での監禁生活。10歳の女の子が体験するにはあまりにも残酷なものだった。1年後家に戻った彼女はもう以前の彼女ではない。家族もまた以前の家族ではなくなっていた。事件はあまりにも深い傷を残してしまった。周囲の視線も突き刺さるようだ。被害者は、事件が解決したあ...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:32
家庭とは、家族とは何だろう?今までとは違う家族のあり方を鋭く描いた作品、2編を収録。 「渡辺毅」「児島律子」、二つのウェルカムホームを描いている。どちらも「普通の家庭」と呼ばれるのにはほど遠い。だが、そこには愛情や信頼関係がしっかりと存在する。読んでいくうちに、何が普通なのかを考えてしまった。もしかしたら私たちは、「普通」という言葉で「家族」という概念を、固定してしまっているのではないだろうか。「こうあるべきだ」という確定的なものは、何もないはずなのに。何が一番大切なのか、作者は作品を通...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:32
何気ない日常。いつもの生活。だが、それが突然断ち切られるときもある。傷ついた心、壊れかけた心を抱えて、それでも前向きに生きていこうとする人々を、優しく描いた作品。4つの物語を収録。 みんな一生懸命生きているはずなのに、ふとしたことで心の歯車が狂ってしまう。自分ひとりではどうにもならない。そんなとき、手を差し伸べてくれる人がいたら、温かい言葉をかけてくれる人がいたら・・・。人それぞれが、どんな人にも思いやりを持って接することが出来るのなら、世の中がもっと変わってくるような気がする。「愛」。...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:31
自由に自分の考えを主張できなくなってしまった日本。作家としての活動ができなくなった三宅邦人は、一人北欧の町へ。しかし、そこでの平穏な暮らしも破られようとしていた・・・。 三宅の思想を危険視し、彼の存在を消し去ろうとする中田、三宅の恋人マリア、三宅の娘志穂と孫の真由、志穂を気遣う新聞記者の西川。さまざまな思いが入り乱れる。やがて暗殺者が三宅のもとへ。話としては面白いのだが、読んでいて緊迫感が伝わってこない。なぜ日本がそうなってしまったのか、そこのところも曖昧。登場人物についても、もう少し掘...
のほ本♪ | 2014.12.20 Sat 15:30
全1000件中 571 - 580 件表示 (58/100 ページ)