[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
暴力団員だった石神と離婚し、ジャズシンガーとしての道を歩む杏子。彼女には人に知られたくない能力があった。「その場所に残された過去の声が聞こえる。」警察はこのことを利用し、解決が困難な事件の真相に迫ろうとするが・・・。連作ミステリー。 石神の杏子に対する暴力がこの能力を引き出したのかもしれない。杏子がこの能力を使おうとするときは、いつも心に痛みが走る。ある場所に、ある人の思いが残っている。それを感じることの出来る能力は、不幸な能力だと思う。知らなくてもいいことまで知ってしまう。だが杏子は強...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:34
売春の元締めとして報道された女子高生が全裸で自殺!恋人だと名乗る八尋樹一郎は、彼女を自殺に追い込んだのは首都テレビだと激しく抗議する。そのことがきっかけになり彼はたびたびテレビに登場し、そして若者のカリスマ的存在になっていく。彼によって仕掛けられた罠に落ちたテレビマンたちは、彼の正体を暴こうとするが・・・。 テレビというメディアが、八尋のような邪悪な怪物を作り出し育ててしまった。彼はメディアを利用し、自分自身をカリスマ的存在にしてしまう。彼を敬い慕う若者たち。それは一種の洗脳のようで、読...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:34
外出先から帰る途中、殺人事件を目撃!しかも殺人犯に追われるはめに!一太郎を危機から救ったのは付喪神だった。その後も殺人事件は次々に起こる。事件の裏に隠された謎を探るため、一太郎は妖たちと解決に乗り出すが・・。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品。 身体が弱く何度も死にかけている一太郎。そんな一太郎を守る妖たち。そして一太郎の家族や友人の栄吉、日限の親分、下っぴきの正吾。一人一人の個性がきっちり描かれている。だから読んでいて一人一人が作品の中で鮮やかに浮かび上がる。連続殺人事件の下手人...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:34
不眠症で眠れないとき、いつも交番に顔を出す文恵。そんな文恵を優しく迎える新米警察官の聖大。文恵に気に入られた聖大は「とどろきセブン」と名乗る7人の老人たちに助けられ手柄をたてるが・・・。面白くも、ちょっと切ない物語。 近所の人たちが気軽に寄ることの出来る交番。困ったときは何でも相談できる交番。こんな交番が実際にあったならきっと楽しいだろう。地域に根ざし、その地域の人たちとの細やかな交流を通して犯罪を防いだり、解決したり。聖大とお年寄りたちの様子がなんともほほえましい。読んでいて楽しい作品...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:34
小さな一軒の古道具屋。そこで働く人にも、そこを訪れる人にも、それぞれの思いやドラマがあった。さりげない日常の出来事を、心温まるタッチで描いた作品。 妻がいるのに、愛人をつくってしまう古道具屋の主人の中野さん。愛する男との生活を大切に思う中野さんの姉のマサヨさん。そして、タケオとの恋に悩むヒトミ。小さなお店を舞台にした話だが、そこに集う人たちの思いは深く、果てしない。現代の話なのに、どこか懐かしいにおいを感じさせる・・・。昔なくしてしまったものを思いがけずに見つけたような、そんな気持ちにも...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:33
リストラの作業を、いろいろな会社から請け負う村上真介。面接を受けに来た人に、怒鳴られたり、泣かれたり、うらまれたり・・・。だが、首を切る側と切られる側の狭間で、今日もめげずに仕事する。リストラにまつわる五つの短編を収録。 リストラする方もされる方も必死だ。生きていく現実の厳しさ。自分が生き残るためには一体何をすべきなのか?内容は切実だが、作者は軽快なタッチで描いている。涙あり、笑いあり、男と女のドラマあり。読んでいて「人生何があっても、どうにかなるさ!」そんな気持ちにさせられる。どんな時...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:33
ひき逃げ事件を目撃!その直後から、草野はひき逃げされ死んでしまった横井亮太の幽霊に、まとわりつかれることになる。彼らは協力してひき逃げ犯を見つけ出そうとするが・・・。ちょっぴり怖くて、ちょっぴり切ない物語。 起こった事故は悲惨だし、幽霊にまとわりつかれるというのも怖い。しかし、明るくさらりと好感が持てる描き方だ。死んでしまった亮太にも悲壮感がまったくない。ただ、ひょうきんな彼がときおり見せるホンネの心が切なくて、ぐっとくる。誰だって死にたくはない。まして突然の事故でなんて・・・。悲しむ両...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:32
天下分け目の戦いといわれた「関ヶ原の戦い」。東軍の徳川家康、西軍の石田三成。どのようにしてこの戦いが起こったのか、またどのようにこの戦いが進んでいったのかを、史実をまじえながら作者独自の視点で描いた作品。 戦いとは、力と力がぶつかりあうだけではない。力がぶつかりあうのは戦いの最終段階だ。それまでに行われる裏での工作。敵か味方か、時には判断に迷うこともある。日和見主義を決めこむ者もいるだろう。石田三成は智将といわれた。しかし、その人柄は人をひきつけるものではなかった。そこに彼の弱点があった...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:32
ある日、象と飼育係が忽然と姿を消した。それはまるで「消滅した」という消え方だった。象の最後の目撃者である男は、そのときにいったい何を見たのだろうか?表題作「象の消滅」を含む17編を収録。 以前、この作者の別の作品を読んだときにも感じたことだが、文字の持つ意味だけをとらえようとすると、彼の作品は理解できないような気がする。文字の裏に隠されたもの、それはいったい何なのか?読んでも読んでもつかめないこともあるが・・・。また、同じ作品でも、いつも同じ姿で読者の前には現れてくれない。読むたびに色も...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:32
時が流れ、季節が移り変わっても、変わらないものがそこにはあった。江戸の町に生きる人たちのさまざまな思いを、しっとりと描いた8編の作品を収録。 ろうそく問屋のあるじ、煎餅屋の娘、辰巳芸者、鳶の女房など、この作品に出てくる人たちは、江戸の町に根づき暮らしている人ばかりだ。それぞれに、時には苦悩し、時には涙し、そして時には笑顔で人生を送っている。思いは違えども、一生懸命生きていることに変わりはない。作者は温かなまなざしでそれを描いている。どの作品も江戸に生きる人たちの人情があふれている、ほろり...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:32
全1000件中 731 - 740 件表示 (74/100 ページ)