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ある事件がきっかけとなり、鑑識課機動鑑識班から秘書課広報公聴係に配属された平野瑞穂。得意技は似顔絵描きだったのだが・・・。彼女の周りで起こるさまざまな事件に、その能力を発揮することが出来るのか? 自分の精神がズタズタになるような事件の後、瑞穂は似顔絵描きの腕を振るう機会を奪われた。「女は使えない!」そんな言葉も浴びせられる。「婦警」という立場に耐え切れず辞めていく友人もいた・・・。今もあるのだろうか?女性蔑視の風潮が。だが、女性にしか出来ないこと、女性だからこそ気づくということもあるはず...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:13
天城屋が真珠を預けた櫛職人の八介が何者かに襲われた。襲ったのは誰なのか?そして真珠も行方不明。おまけに鳴屋も迷子になって、長崎屋は大騒ぎ。若だんなの一太郎が事件解決に乗り出すが・・・。表題作を含む5編を収録した「しゃばけシリーズ」4作目♪ 一太郎は体が弱く、佐助や仁吉はそんな一太郎を大げさなほど心配する。栄吉は菓子作りが下手だ。みんないつもの通りなので、読んでいてほっとする。起こる事件は何だか不思議な事件ばかりだが、一太郎は持ち前の鋭さで見事に解決していく。5編の中では「こわい」の話がよ...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:13
不幸な二度の結婚の後、時子は父が遺したアパート「扇荘」の管理と老人介護施設でのパートをしていた。自分の人生に疑問を持ち始めていたとき、扇荘に一人の男性が引っ越してくる。時子はしだいに彼の存在が気になり始めるが・・・。 前半は、扇荘の住人との間に起こる出来事、時子自身のこと、時子の母のことなどが中心だが、読んでいて退屈な面があった。だが後半は面白かった。扇荘のささやかな日常の中にも、さまざまな悩みや悲しみがある。それを思いやる時子の優しさが心にしみる。時子と有馬の恋愛もよかった。派手さはな...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:13
重度の障害を背負って生まれてきた1匹のサル。2、3日しか生きられないだろうと言われていたが、大谷家に引き取られ2年4ヶ月間生きた。大谷家の人たちとのふれ合いを、写真と文で記録した作品。 初めに、バスケットの中に入れられた大五郎の写真を見たときは、思わず息を呑んだ。足は無く、手も肘から先が少しついているだけという状態だった。淳子さんはもう一人子供が出来たと思い、我が子同様大切に慈しみ育てていく。その苦労は書かれている以上のものがあったと思う。大谷家の人たちの愛情は、自分で移動は出来ないと思...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:12
女子大は出たけれど就職難で就職先も決まらず、腰掛かけ程度の軽い気持ちで始めたホステス業。のめりこんでしまったが、平凡な幸せを望み、平凡なOLに戻った。そしてある男性と出会うが・・・。表題作を含む6編を収録。 同性の私が言うのもおかしいが、この作品を読んでつくづく女性は怖いと思った。笑顔の中に潜むねたみや憎悪、そして残酷なまでの冷淡さ。特に「髪」という作品は印象に残った。自分より劣っていると思う人間に対しては寛大な気持ちになれるが、立場が逆になると・・・。怖い! この作品に出てくる女性たち...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:12
コンパニオンの小田香子は同僚の牧村絵里と一緒にホテルを出た。だが、絵里は一人ホテルの部屋に戻り、毒入りビールを飲んで死んでいた!部屋は完全に密室で、自殺かと思われたが・・・。 コミカルなタッチで描かれたミステリー。香子は刑事の芝田と絵里の死の謎を調べる。二人のやり取りが、読んでいて面白い。香子の、玉の輿に乗るための涙ぐましい努力もとても愉快だ。 真相が明らかになるにつれて、さまざまな人間関係も浮かび上がってくる。だがこの事件の大元となった出来事にはちょっと疑問を感じる。ビートルズの歌の謎...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:12
他の人に見えないものが見える!怨念が凝り固まったら?人の穢れが集まれば?人の不幸を願ったら?日常の中に潜む、不思議で怖い出来事を描いた9編を収録。 どの話も読んでいて背筋がゾクッとする。あからさまに幽霊などが出てくる話ばかりではない。だが怖い。「居眠り心中」「布団部屋」「女の首」では、人の怨念の怖ろしさを感じた。また、「梅の雨降る」「時雨鬼」では、心の中に潜む鬼の存在が怖ろしかった。どんな人でも人を怨むことはあるだろうし、心の中に鬼がいるのだろう。だが、それに負けてはいけない。人は、常に...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:11
連続爆弾犯のアジトを見つけ踏み込んだが、そこには犯人と格闘する男がいた。彼は何者なのか?共犯者なのか?鷲谷真梨子は、鈴木一郎と名乗る男性の精神鑑定を依頼される。真梨子が知った彼の本性とは?江戸川乱歩賞受賞作品。 心や体に障害を持って生まれてくる人がいる。鈴木一郎もその一人だった。一見ほかの人となんら変わるところがないように見えるが、彼の本質は驚くべきものだった。一郎のしだいに明らかになる過去、そして本性を暴こうとする真梨子と一郎の緊迫したやり取りは、読み手を物語の中へのめり込ませる。一郎...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:11
死んだおばから引き継いだのはぬか床だった。だが、そのぬか床は普通のぬか床ではなかった。ある日卵が現れて、そしてその卵から孵化したものは・・・。生命の不思議さを独特の感性で描いた作品。 人はどこから生まれてどこへ還るのか?お母さんのおなかから生まれて、最後に土に還る。そんな答えでは片付けられないものがこの作品には描かれていた。一般的な答えのようにしか生命は誕生しないのか?こんな疑問が浮かんでくる。「ぬか床や沼から命が生まれたとしても不思議ではない。」この作品を読むと、そう考えさせられてしま...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:11
友人から合コンのピンチヒッターを頼まれた夕樹は、その席で繭子という女性と知り合った。やがて二人はつき合い始める。夕樹が来春大学を卒業したら東京の会社に就職する予定だと聞いた繭子は表情を曇らせるが・・・。 知りあってから愛し合うまでに、それほど時間はかからなかった。お互いを思う気持ちは遠距離恋愛になっても変わらなかったはずなのに、微妙なすれ違いが生じ始める・・・。どこにでもあるような話だと思い、読み進めていった。そしてラスト!最後の最後まで、この本に隠された仕掛けに気づかなかった。読了直後...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:11
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