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貧しく、低い身分。11歳のときに30過ぎの男やもめと結婚させられ、ひどい虐待を受ける。その後離婚するが、レイプ、村八分と彼女に対する迫害は続く。やがて彼女は盗賊団に加わり首領にまでなるが、その後投降。そして国会議員の道を歩む。プーラン・デヴィという一人の女性の波乱に満ちた人生を描いたノンフィクション。 インドのカースト制度。それが根強く残る中での過酷な生活。まるで物語を読んでいるようだった。一人の女性に起こった出来事。これが事実だなんてどうしても思えない。それほどひどい内容だった。だが彼...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:08
ビーグル犬のスパイクを連れて散歩をしていた緑は、幹夫という男性に出会う。幹夫が連れていた犬もビーグル犬で、しかも名前がスパイク!お互いに親しみを感じた二人は次の土曜日にも会う約束をするが、幹夫はいつまでたっても現れなかった・・・。 幹夫が現れなかったのはなぜか?緑はスパイクを連れて幹夫の行方を捜す。次々に明かされる真実。そして幹夫という人物についても・・・。緑がなぜ幹夫に惹かれたのか?その理由が分かったときに、ちょっと切ない気持ちになった。近くて遠い存在の幹夫ともう一匹のスパイク。私にも...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:08
縁あって飼うことになった猫のノラ。ある日、家を出たきり行方不明になった。「ノラや、お前はどこに行ったんだい?」人目もはばからず慟哭する・・・。作者内田百?の、猫に対する思いを描いた連作。 大の男が、それもいい年をして、いなくなった猫を思い慟哭する。傍から見ればおかしいと思うかもしれないが、同じ猫好きとしてその気持ちが痛いほど分かる。人目なんか気にしていられない。猫が好きというのはそういうことなのだ。読んでいてもらい泣きしそうになった。猫の描写もきめ細やかで、愛情に満ち溢れている。ノラ、そ...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:07
自分の思い描く人生。願ったとおりになるはずだったのに、挫折した。故郷に帰ってきた紺屋は犬探し専門の調査事務所を開設するが、飛び込んできた仕事の依頼は、人探しと古文書調査だった。しかもその二つの仕事は、微妙につながっていた。 人探しと古文書調査。それぞれ別々に調査していくが、しだいにつながりを持ってくる。佐久良桐子はなぜ失踪したのか?その原因となったものが分かったとき、現実にもありそうなことなので怖くなった。いやそれ以上に怖いのは、追い詰められた人間の反撃だ。まさに「窮鼠猫を噛む」。自分の...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:07
まるで腹話術のように、他人に自分の思っていることをしゃべらせる能力を持った兄がいた。その兄を慕う弟がいた。兄は、急速に支持率をあげる政治家犬養に危機感を抱き、彼に近づき自分の能力を使おうとするが・・・。 世の中の流れ、それがいつのまにか変わっていても、人は気づかないことがある。そして、その流れに流されまいとしても、いつのまにか流されていることもある。それがある特定の人間の仕業だとしたら?シューベルトの歌曲「魔王」のように、だれもその存在に気づかず、気づいたとしても歌曲の中の子供のような運...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:07
みんなと友だちだと思っていた。だが、事故のあとにその関係は微妙に変化する。孤立してしまった恵美は、自分と同じように一人ぼっちの由香と、いつしか言葉を交わすようになっていくが・・・。「あいあい傘」を始めとする10の作品を収録。 いつも身近にいるから、いつも一緒に話しをするから、それだけでは本当の友だちとは言えない。本当の友だちって何だろう?この本を読んでいると、遠い昔に同じようなことで悩んでいた自分の姿を思い出す。作者は、友だち関係に悩むさまざまな登場人物の心の動きを細やかに描いている。傷...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:06
真面目に働いても報われない。カード詐欺のようなせせこましいものにも嫌気がさした。どうせならドンと金が入る犯罪を!そう考えた高杉、園部、菜摘子の3人は、誘拐を思いつく。しかしその誘拐計画は思わぬ方向に・・・。 悪人になりきれない3人。計画だけはりっぱだったが、その誘拐計画は思わぬ展開を見せる。テンポがよく、とても読みやすかった。3人が予期せぬ方向に流されていき慌てふためく様子が面白おかしく描かれている。身代金に関する処理もあざやかで、こういう方法もあったのかと感心した。まさに現代ならではの...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:06
生と死のはざまに存在するアナザー・ヒル。人はそこで、故人となった懐かしい人々との再会を待ち望む。だが、おだやかに過ごすはずだったその場所で、次々に不思議な出来事が起こる。そして、アナザー・ヒルも静かに変わり始めた・・・。 緻密な計画のもとに一部の隙も無く組み立てられた構造物。この作品はまさにそんな感じだった。生者と死者の不思議な交流、次々に起こる奇怪な出来事。それがやがてひとつの真実に結集されていく様は、読んでいてぞくぞくするほど面白かった。アナザー・ヒルの魅力的な描写も、読む者をとりこ...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:06
いろいろな商売に手を出したあげく借金返済不能に陥り、夜逃げした花菱清太郎一家。彼らが借金返済のために始めたのは、一度は捨てた大衆演劇だった・・・。 その日の生活もままならないほどの貧乏な暮らし。だが、この一家には暗さがない。「何とかなるさ♪」そんなお気楽な清太郎の性格は、うらやましくもあり、あきれるところもあり・・・。だが、けんかしながらでも一家はまとまっている。そんな感じがした。一家6人のほのぼのとした暮らしや大衆演劇の魅力は、読んでいてとても楽しかった。ラストはまさに「母恋旅烏」。果...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:06
同じ日の同じ時間に同じホテルで結婚式を挙げた二組の男女。彼らの間には交差するように、秘密のつながりがあった。平静を装う日常生活が破綻したとき、それぞれのたどる道は? 人の思いは不変ではない。だが、結婚相手が別の人を愛していると分かったとき、人は冷静ではいられない。けれども愛永は静かに去っていった。わめいたり取り乱したりしないということが、かえって愛永の心が受けた衝撃の深さを物語っている。夫と別れた後、孤独を抱えながら生きている愛永の姿に胸を打たれる。ドラマ化を前提に書かれた作品という印象...
のほ本♪ | 2014.12.19 Fri 19:06
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