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日本の中に独立国家として存在する江戸。5歳の時一度江戸を離れた辰次郎は、15年後格別のはからいで再び江戸へ。金春屋のゴメスは辰次郎に、鬼赤痢の正体を暴けと命じるが・・・。 15年前、鬼赤痢にかかった子供の中で助かったのは、辰次郎ひとりだけだった。なぜ辰次郎は助かったのか?すべては辰次郎の記憶にかかっている。鬼赤痢の正体、そして治療方法。それがこの作品の鍵になっているのだが、分かってしまえばそれほどの驚きはない。むしろ平凡。だが、日本の中に江戸が独立した国として存在するという発想は面白かっ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:25
一人の男が自殺をした。その奇妙な死に方は彼の娘とその婚約者を困惑させる。自らをコンクリートで固めた死の意味は?そして残されたメッセージ「メドゥサを見た」に隠された秘密とは? 自殺した藤井陽造の娘菜名子とその婚約者の「私」は、残されたメッセージやノートから彼の自殺の真相を探ろうとする。そこから浮かび上がる23年前の事件、そして「私」の周りで起こる不思議な出来事。謎を知りたいために読み進めるのだが、読み進めば進むほど謎は深まるばかり。これははたして呪いのためなのか・・・?結末は意外なものだっ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:25
無心に二人でサッカーボールを蹴り合った日々があった。かつて親友だった虹子と黒衣。20年ぶりに二人は会うことにしたのだが・・・。 二人の間に言葉はいらなかった。ただボールを蹴っていれば気持ちが通じ合った。だが、その関係も終わりを告げる。それは成長のあかしなのか?それともお互い、見つめる方向が違ってきたからなのか?私にも似たような経験がある。生涯親友とまで思って友と、いつの間にか離れてしまっていた。二人の物語を読んでいて、無性にその友達に会いたくなった。昔のようにはなれないけれど、自然に笑っ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:24
母親違いの弟の面倒をみながら、元大物代議士のところで事務員として働く大学生の聖。この事務所に次々と難題が持ち込まれるが。 事務所に次々と持ち込まれる難題。その中には不思議な謎を秘めたものもある。はたして聖はどのように解決していくのか?この謎解きも面白いが、事務所でのいろいろな人のやりとりも面白い。登場人物が個性豊かに生き生きと描かれていて、その様子は目に浮かぶようだ。世の中には難題や謎がたくさんある。しかし政治の世界ほど、それがたくさんあるところはないだろう。タイトルも、この本にぴったり...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:24
父の失踪後、母暎子と二人で生きてきた時子。ある日母が旅行先で倒れ、意識不明になる。「体に異常がないのに母は目覚めない。」時子はその謎を解こうとするが・・・。常野物語シリーズ。 「あれ」の存在。「裏返す」か「裏返されるか」そのどちらかしか選択肢がない!そのことに怯えて暮らしてきた暎子と時子。真実と虚偽のはざまにつくられた迷宮の中には、果たして何が存在するのだろうか?読んでいる側も、何が真実なのかよく分からなくなるような世界だった。だが、ぞくぞくするほどの面白さを感じた。人の心の中にはどんな...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:24
難関と言われたヒマラヤの高峰「ギャチュンカン」。この峰に、山野井夫妻が挑戦した。過酷な状況で二人はいかにして登頂したのか?壮絶な記録。 おそらくフィクションでもここまでは書けないだろう。そう思わせるほどの過酷な状況だった。おのれの肉体だけでなく精神の限界さえも超え、登り続けた二人。いったい彼らをここまで駆り立てるものは何なのだろう。凍傷で手や足の指を何本失っても、二人の山への情熱は消えない。山と人間。登られるものと登るもの。研ぎ澄まされたやいばのような緊迫感が、読み手にも伝わってくる。ま...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:23
仲のよかった姉妹だが、両親の死後少しずつ心が食い違い始めた。そして、かつて姉があこがれていた男性と妹が婚約したときから、二人の間にはますます溝が広がっていった・・・。 両親の死後、二人とも悲しくて寂しかったのは同じ。だが、お互いがお互いの心を理解しえなかった。姉は妹を、妹は姉を求めていたはずなのに。二人はいつも歩み寄るきっかけを探していたに違いない。「何かのきっかけさえあれば仲直りできるのに。」そう思いながら読んだ。どんなにけんかしても、やはり姉妹は姉妹だと思う。私にも妹がひとりいる。菜...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:23
織田信長の家中に、出世など望めそうにない山内伊右衛門という武士がいた。彼は、千代という美しい嫁をもらう。伊右衛門と千代が二人三脚で功名をめざし、ついには一国一城のあるじになるまでを描いた作品。 信長、秀吉、家康と、つぎつぎに天下を取る武将が変わる。めまぐるしく移り変わる戦国時代。どの武将につき従うかで、おのれ自身、妻子、家来の運命が変わる。信長の時代から無事に生き残ったのは、徳川家康と山内一豊だけだと言われている。一豊と千代、二人力をあわせて時代の波を乗り切ろうとする姿は感動的だ。時には...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:23
「私を憶えていますか?」中学校の修学旅行中、バスの中から突然いなくなった少女冬葉。20年後、元の同級生に届いたメールは、はたして本人のものなのか?そこには意外な真実が隠されていた。 失踪した少女冬葉からの突然のメール。当時、同じバスに乗っていた元同級生たちは動揺する。20年前の出来事が、まさに激流となって彼らを襲う。メールを出したのがはたして本人なのかどうか?20年前の失踪の原因は?この二つが、この作品の大きな柱となっている。だが、長すぎる。単行本約550ページ。これだけの長さがなくても...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:23
一見何のつながりもない若者たちの失踪。だが、調べていくうちにそれがつながりを見せ始める。警視庁にいる環から依頼を受けた、私立探偵、托鉢僧、肉体労働者と職業も個性もばらばらな3人は、さっそく調査を開始する。 周りからのさまざまな圧力を感じたとき、人はそれまでの人生をリセットしたくなる瞬間があるのかもしれない。生まれ変わってまったく別の人生を歩みたくなるときがあるのかもしれない。だが、今の世の中ではそれは不可能なことだ。この作品の面白さは、その不可能と思われたことを実現するところにある。今ま...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:23
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