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「まさか、そんなことはあるはずがない。」そう思いながらも心のどこかで「あり得るかも・・・。」と思ってしまう。そんな不思議な話を5編収録。 あり得なさそうであり得る話。単なる偶然と片付けるにはあまりにも不思議な出来事。そういうことを経験した人は、世の中にはけっこういるのかもしれない。いつもの日常生活の中にそれは何気なく存在していて、ある時ふっと現れる。怖いような気もするし、体験してみたいような気もする。科学では割り切れないものが、この世の中にはまだまだたくさん存在する。それはきっと人の心の...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:28
Nと初めて会ったのは、Nが鼻血を出して倒れているときだった。Nは、病気でまぶたを切り取られたハムスターを飼っていた。ずっと見続けなければならないという行為は、いったい何をもたらすのか?表題作を含む8編を収録。 見る、見ない。睡眠と覚醒。光と闇。生と死。そこにはまぶたが深く関わっている。目を閉じるだけで、自分が別の世界に引き込まれてしまったような感覚を味わう。まぶたは薄い皮なのに、時には人の心を左右するほどの力を持っている。作者の描く世界は独特だ。時には摩訶不思議で、時にはちょっぴり怖く、...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:28
「私が一番好きな場所は台所。」 たった一人の肉親である祖母が死んでしまい、みかげは田辺家に引き取られることになった。祖母と田辺雄一との縁。雄一と雄一の母(?)えり子とみかげの奇妙な同居生活。みかげが田辺家の台所を通して見たもの、感じたものは?表題作を含む3編を収録。 泣けた。とにかく泣けた。大切な人を失う悲しみ、そしてそれを乗り越えなければならないつらさ。生きていくことの切なさ。どれも泣けることばかりだった。人は悲しみが深いと、自分自身を支えていくこともできなくなる。そんなとき、やさしく...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:28
「捨てたはずの北海道なのに・・・。」カスミは石山に誘われて、支笏湖畔の別荘にやってきた。そして、お互いの家族の目を盗み、石山との逢引を重ねる。そんな中、カスミの娘有香が行方不明に!何年も有香を探し続けるカスミの前に、ガンで余命いくばくもない元警察官の内海が現れた。 カスミの探しているものはいったい何だったのだろう?本当に娘の有香だったのか?本当に捜し求めているものは、案外自分の心の内にあるのかもしれない。あれほど嫌っていた北海道。そして両親。だが、最後にカスミがたどり着いたのは嫌っていた...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:27
幼い子供が次々にいなくなる事件が発生した。そして、楢崎あゆみという7歳の女の子が誘拐され、犯人から身代金要求の連絡が!捜査を担当することになった有働公子だが、彼女の息子も誘拐されてしまう。彼女はわが子を救うため、警察官としてではなく母親として行動することを決心をした。 なぜ子供たちが誘拐されるのか?なぜ身代金の要求がないのか?そして、楢崎あゆみはなぜ身代金を要求されたのか?犯人たちの目的が明らかになるに従い、犯人たちへの怒りが大きくなる。お金のためなら手段を選ばない彼らのやり方は、残酷極...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:27
大学に入った若者たちは、何を見て何を感じたのか?作品を春夏秋冬の4つに分け、彼らの生活を生き生きと描いた作品。 北村、西嶋、南、東堂、鳥井。一人一人の個性が光る。特に西嶋のキャラは圧巻。実際にいたら困るだろう、実際にいたら楽しいだろう。この二つの思いがある。四季の移り変わりの中、彼らの生活が鮮やかに描き出される。中にはとてもつらい季節もあったが・・・。全体を通して伊坂さんらしい作品だと思った。 「その気になれば砂漠に雪を降らすことだってできる!」 彼らならどんな望みも叶えてしまうのではな...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:27
生駒洋一郎が、誘拐された5歳の息子慎吾のために支払った5000万円は、会社再建の大切なお金だった。それから20年の歳月が流れ、ある誘拐事件が起こった。被害者はリカードという会社の社長の孫の兼介。リカードはかつて、生駒洋一郎の会社を合併しようとしていた会社だった。はたして今回の誘拐は、20年前の出来事と関係があるのか・・・? 誘拐の仕方、身代金要求の連絡方法、身代金の受け渡し方法など、どれをとってもそれは驚くべき方法だった。決して警察に所在をつかませずに、ハイテクを駆使して動き回る犯人。1...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:26
昭和の初め、黒部峡谷では黒部第3発電所の電源開発工事が積極的に進められていた。この工事に必要な資材を輸送する軌道トンネルの工事も行われていたが、それは世界隧道工事史上きわめて特異な、そしてきわめて困難な工事だった。 工事をしている場所の岩盤の熱さは160度以上。放水しながらの工事でも、過酷さを極めた。人間が生きられる環境ではない。そんなところで人夫たちは昼夜を問わず働き続ける。転落事故、雪崩事故、ダイナマイトの自然発火による爆発事故などで、次々に犠牲者は増える。黒部第3発電所が完成するま...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:25
1970年代後半から80年代。携帯もない時代だったけれど、楽しかった・・・。田村久雄という一人の男性の、10代後半から20代を描いた作品。 70年代、そして80年代。その時代時代の主な出来事を背景に描かれたこの作品は、同時代同世代だった私の心を懐かしさでいっぱいにする。親から離れたい、大学生活を楽しみたい、一人前に仕事をしたい。どれをとっても私が考えていたことと同じだ。喜びもあったが、時には挫折もあった。いろいろなことを経験し乗り越えて、今の自分がある。できれば今現在の久雄に会ってみたい...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:25
あたりまえの日常があたりまえでなくなる日・・・。愛する人との別れの日は確実に近づいてくる。人間の生と死を、温かな目で見つめ描いた作品。 生と死、出会いと別れ。この相反するものの持つ悲しさ。いつかは来る。その日が。私たちはそれまで何ができるのだろう?この作品は静かに問いかけてくる。たくさんの人の中から、なぜ自分が?なぜ愛する家族が?そのことに答えてくれる者は誰もいない。その厳しく悲しい現実が、読んでいる私に何度も本を閉じさせようとした。そして、自分自身にも来る「その日」・・・。その事実が重...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:25
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