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ロッスさん。彼は、望まれればどんなところにも雪を降らせることの出来る有名な雪屋だった。ある日、雪を憎む男が現れたが・・・。表題作を含む30編の作品を収録。 190ページ足らずの本の中に収められた30もの物語。中には、読み始めたと思ったらあっという間に終わってしまったものもあった。だが、短いけれど心にしっかり残る作品も数多くあった。心の奥底を見せられたような気がしてはっとした話、語られる言葉の中に深い意味を秘めた話、、行く末を切なく感じる話・・・。中にはどうしても理解できないものもあったが...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:20
「あたしたちってカッコ良かったよね。」理恵の言葉の中に秘められているものは?久志と理恵、彼らの友人たち、そして彼らの家族を瑞々しい感覚で描いた作品。 どこにでもある日常の風景。何気なくいつもどおりの生活を送る人たち。その中で知り合った久志と理恵。だが読んでいて、二人の関係はつねにふわふわした不安定さを感じさせた。理恵の何気ないしぐさの中にも、彼女の心の動揺が垣間見える。大人と子供のはざまで、だれもが必ず経験するであろうほろ苦い思いを、作者は鋭い感性で描いている。静かな湖面を連想させるよう...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:19
両親が離婚した後、母峰子と暮らしている絣。彼女は時々父万三の所にも遊びに行っていた。父母、母の恋人、父の恋人、絣の男友達。さまざまな人と触れ合いながら心の成長を遂げていく少女の物語。 絣はどこにでもいる女の子だ。悩みも、他の少女と似たり寄ったりだと思う。ただ彼女には繊細すぎるところがあって、自分を分析して自分自身を責めてしまうことがある。はたして自分の取った行動はそれでよかったのか?自分の言ったことは相手を傷つけなかったか?だが、そういう苦悩の一つ一つが彼女を成長させる糧となる。絣という...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:19
地球に小惑星が衝突する。その運命の日は刻々と迫っている。どこにも逃げ場がなく運命を受け入れなければならなくなったとき、人は何を考えどう生きていこうとするのか? 毎日の平凡な生活があと何年か後には失われてしまう。終わりが見えている人生。自暴自棄になる人、耐え切れずに自ら死を選ぶ人、他人を襲う人。架空の物語なのだけれど、読んでいて背筋がぞくっとなった。人類最期のときまで、いったい何をすべきなのか?いつもの日常が断ち切られるなんて想像もできないけれど、実際にこういうことが起こったら、私も耐えら...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:19
1985年8月12日。羽田発大阪行きの日航機123便が御巣鷹山に墜落、乗員乗客520人が死亡した。この世界に類を見ない大事故の混乱を極める現場の様子、そして遺された人たちの様子を描いた作品。 同じ著者による「墜落遺体」を読んだときの衝撃は今でも忘れない。今回読んだこの作品も、私にはすごい衝撃だった。遺された家族の悲しみ、事故後の処理に当たる人たちの混乱や苦悩がひしひしと伝わってくる。遺された家族の心の傷もひどかったと思うが、事故現場で働く人たちの心にも大きな傷が残ったと思う。人の命が、こ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:19
スリが得意な男、ウソを見抜く男、正確な体内時計を持つ女、演説好きな男。考え方も個性もばらばらな4人組が銀行を襲撃した。周到な計画で成功するかに思えたが・・・。 軽いテンポの作品。銀行襲撃、いじめ、殺人など、内容は深刻なのだがまったくそれを感じさせない。読んでいて、何とかなるのだろうという楽観的な気持ちになるから不思議だ。合わなさそうで、ぴったりと呼吸が合っている4人。作者は強烈な個性の4人をうまくまとめている。でも、実際にこんな4人組がいたらかなり目立つのでは?と思うが。最初から最後まで...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:19
スリが得意な男、ウソを見抜く男、正確な体内時計を持つ女、演説好きな男。相変わらずの4人組。彼らの日常生活の中にも、スリリングな出来事があった。おなじみの4人の日常の様子は?そして周囲で巻き起こる出来事とは?「陽気なギャングが地球を回す」の続編ともいえる作品。 短編のようで短編ではない。独立した話のようでそうではない。それぞれの話が微妙にリンクしているところがある。作者得意の手法だ。今回も起こる出来事はけっこう深刻なものが多い。だが4人なら何とか解決してくれるだろうという安心した気持ちで読...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:19
「ジーニアス」と名乗る男。彼は幼児誘拐を計画し、自分の手を汚さずに身代金をせしめていた。警視庁の環敬吾率いる影のチームはジーニアスを追うが・・・。「症候群シリーズ」第2弾。 周到な計画を立て誘拐を実行するジーニアス。だが、完全犯罪などというのは、どんな犯罪にも絶対にありえない。ジーニアスの正体は思わぬところから暴かれる。ひとつひとつの小さな手がかりから、犯人にたどり着くその過程が、読んでいてとても面白かった。だが、環のチームにいる托鉢僧の武藤が巻き込まれた誘拐事件は、読んでいて胸が痛んだ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:18
かつての天才少女ヴァイオリニスト柳原園子。彼女は30年近く音楽から遠ざかっていたが、現在はヴィオリストとして人々の心に深い感動を与えていた。彼女の栄光と挫折そして再生を描いたテレビ番組は大反響を巻き起こす。だが、それははたして真実だったのか? 何がどうなるべきだったのか?何がいけなかったのか?柳原園子の半生を描いた番組は、事態を思わぬ方向に向け始める。どこまでが真実でどこまでが虚偽か?いや、もともとそういうものはなかったのかもしれない。人々の解釈の仕方、思惑、そして時には感情までが、たっ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:17
「なぜ、こんなにひどい殺され方をしなければならなかったのだろうか?」やり場のない深い悲しみ、そして相手を殺したいと思うほどの憎しみ。人を人とも思わない加害者を抹殺するのははたして悪か?さまざまな問題を投げかける、症候群シリーズ第3作。 未成年というだけで、精神を病んでいるというだけで、殺人を犯してもたいした罪には問われない。数年の後には社会復帰して、何食わぬ顔で普通の生活をする。そんな加害者の姿を見たら、被害者の家族はいったいどう思うのだろうか?まして、加害者側の人間に反省の色が見えない...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:17
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