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SF小説「オルタード・カーボン」は、「27世紀のハードボイルド・ミステリー」と帯に書いてある。登場人物紹介を拾い読みすると、その中の一人は・・・「ベイシティ警察/有機体損壊課の警部補」。人間の心はデジタルチップにメモリー化され、肉体が死んでもバックアップメモリーを、新たな肉体にインストールすれば永遠の生命が得られる。そんな未来でもミステリアスな犯罪が起きて・・・27世紀生まれのフィリップ・マーロウが大活躍するようだ。パルプマガジンを思わせる本の厚さを測ったら5cm。DVDボックスを思わせるハードケー...
鈴木則彦 | 2010.10.16 Sat 02:02
「知ってるか? おまえが自分を好きじゃないってことさ」 逆上し自分を殺そうとナイフを振りかぶる「かつての自分」に投げつけるセリフ。巻き返され逆にとどめを刺された「かつての自分」が最期に吐いたのは、自分が漢(おとこ)らしく死んだとみんなに言えということ。 自信がなく恐怖に凝り固まった心を、虚勢と破滅的言動で覆い、他人に格好良く強そうに見えるかばかりを気にして生きてきた暴力と酒の男、ラモン。そんな幼児のままの自分を文字通り葬った「もうひとりのラモン」ですが、そこに至らしめたのが異星人(作...
毎日木っ端みじん | 2010.09.17 Fri 18:21
SFとしましたがミステリーになるのかな?タイムスリップものです。しかし行けるのは10ヶ月前の過去。そして肉体ではなく精神のみが戻り一方通行。裏表紙に『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだとあったのですが、どちらの小説も未読なので、新しい気持ちで読みました。主人公・毛利圭介は普通の大学生ですが、過去へ戻ってからどんどん嫌な男になっていくのでした。この話、いい人居ないな〜って思いました(-_-;)篠崎さんもいい人に見えるけど、欲が無いのに何故戻るんだ?毛利狙いだったのでは?男からしたら重すぎるだ...
kuuの読書感想 | 2010.08.26 Thu 10:09
JUGEMテーマ:SF小説 ガガガ文庫の白眉といってよい作品だと思います。現人類がゆるやかに滅亡へ向かう未来のお話、地球の主役は新しい「人類」である妖精さんへと移り変わっている。妖精さんと人間の間を取り持つ調整官の仕事をする「わたし」のゆるーい日常を描く作品。 なんか、このゆるさが非常によい。人類が衰退する世界をえがいた作品っていうのは、他にもあるけれど、そこには悲観主義がどうしても入ってしまって、話重たくなる。 もちろん現在の文明に対する風刺寓話小説としてのイロもほんのり入っています。でも...
つばなの毎日本の虫宣言! | 2010.08.08 Sun 22:24
JUGEMテーマ:SF小説規制により猫を飼えなくなった時代に、猫と出会ってしまう少女のお話です。「たった一つの冴えたやり方」的な面白さかと思って購入したら、久々に「時間返せ」って作品読んじゃったよ!!猫インフルエンザが蔓延したので、政府が猫を飼うのを禁止したという設定も、なんというか軽くて半端だし。ヒロインが、社会性もなく生活IQも低いくせに、高飛車で行動力がなくて、口ばっかりなのが不愉快。まず逃げなくては、というシーンでヒーローが車に飛び乗り、ヒロインにも乗るよう促すと、「あなた運転できないでしょ!...
dry yeast | 2010.07.31 Sat 20:59
JUGEMテーマ:SF小説先日新潮社の方とお話をする機会があり、その際にこの話題が出ました。えっ?知らなかった!ついこの間、浅倉氏の新訳ものを読んだばかりな気が…これだ! → 「時の娘」この本が出たのが12月。浅倉氏は2月に亡くなったそうです…。東京創元社ニュースあああ…。ところで創元社の訃報の文章って、妙に心温まって面白いんですよね。誰が書いてるんだろう。悲しいので、しばらくSF強化月間にしようかな。最近読んでなかったので。
dry yeast | 2010.07.15 Thu 03:51
JUGEMテーマ:SF小説はああ………。東京創元社ニュースすごいショック。まだ69才ですって。しかし第一報が東京創元社に入るあたり、なんかいいですね。そういうルートなんだ。創元のメルマガ、号外ぐらい出してくれよー。兄ちゃんに聞くまで知らなかったよ。私の翻訳モノ好きのルーツとなった作家です。しくしく。ご冥福をお祈りします。
dry yeast | 2010.07.15 Thu 03:37
2010年7月12日、逝去。69歳。 1977年のデビュー作「星を継ぐもの」は、「月面で見つかった死後5万年の死体」を発端とするハードSFであり、ミステリでもある傑作として好評を博し、日本でも星雲賞を受賞。続編の「ガニメデの優しい巨人」や、「創世記機械」など、ハードSFの巨匠として知られた。「未来の二つの顔」は星野之宣氏によって漫画化された。[ITmedia News,2010/07/13/1623]「創元SF文庫を代表する1冊」である『星を継ぐもの』(邦訳:東京創元社,1980)により、いくつもの流れをまきおこした作家に対して謹んで哀悼の意を表し...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.07.14 Wed 06:38
星新一展(世田谷文学館,2010/04/29〜06/27) 星新一の子供時代、星一や小金井良精ら家族の物語から繙き、下書きや生原稿や当時の掲載誌に、真鍋博や和田誠らによる挿画やブックデザイン、映像化作品、孤島漫画や根付のコレクション、エヌ氏の会や江坂遊に送った私信まで、コンパクトながら遊び心と敬意に満ちた展示。なかでも、小さな紙きれに細かい文字で書きとめた構想メモの数々に圧倒される。これが星新一の世界の原点なのかと目を凝らすのだが、独特の崩した書き文字を容易に読みとることができない。最相葉月おそるべし。
更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.07.05 Mon 05:56
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