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お願い、わたしの生物学上の父親を探して。閑散としたオフィスに飛び込んできた少女は大富豪クリスタル家の一人娘だった。血液型から自分が両親の実の子でないとわかったという。少女の依頼を受けることにした私立探偵アルバート・サムソンはクリスタル家の系譜を調べ始めるが……。 リューインを読むのは初めて。本作はアルバート・サムスンシリーズの第一作目にして代表作のひとつ。 1971年の作品ということもあるんだろうが、ストーリーは正直言って地味で平坦。事件の全容も想像が...
敬称略にてお願いします | 2016.08.23 Tue 17:04
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 ロンドンのビッグ・ベンを象った大時計の完成式典。 針が正午を指したとき、からくり人形の代わりに死体が飛び出した! 死者は、天才と謳われた製作者弥武大人その人であった。 出馬を要請された作家探偵霞田志郎だが、彼を嘲笑うかのように、大人作の時計の所有者宅で、さらに次々と娘たちが奇怪な死を遂げていく……。 いったいこの時計たちは呪われているのか!? ○感想 「騒ぐな!騒ぐとぶっ殺すぞ!」 開始45ペ...
のーみそコネコネ | 2016.08.22 Mon 06:26
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 「姉を助けて」新進作家霞田志郎が、ファンの少女水沢美智子に、失踪した姉圭子の捜索を懇願された時、底知れぬ事件の幕が開いた。 姉妹の父親は中国陶器蒐集で知られ、悲劇の武将岳飛愛用の“上海香炉”が自慢だった。 志郎が水沢家を訪れた夜、香炉の飾られた寝室で父親の愛人の美人タレントが殺された。 その首に巻きついていたのは圭子愛用のリボンであった―。 ○感想 霞田兄妹シリーズ第一弾 有栖川有栖の国名シリーズが既刊分...
のーみそコネコネ | 2016.08.22 Mon 04:44
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。 彼が遺した二枚の絵、《殉教》《車輪》に込められた主題とは何だったのか? 彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、二十年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった―― 緻密な構成に加え、図像学の導入という新鮮な着想が話題を呼んだ、第九回鮎川哲也賞受賞作。 ○感想 私は豪徳二を殺した。 理由はない。 私は佐野美香を殺してしまった。 理由はない。 地...
のーみそコネコネ | 2016.08.11 Thu 09:10
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。 三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女 の死体を発見する羽目に陥る。 自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。 ○感想 「日本で一番ネタバレが出回っているミステリーは何?」と訊かれたら本作を挙げる人も多いのではないだろうか。 ミステリー小...
のーみそコネコネ | 2016.08.11 Thu 06:54
JUGEMテーマ:ミステリ 昨年亡くなったヘニング・マンケルの作品です。 クルト・ヴァランダーの娘のリンダが、 警察官として勤務を開始する直前、 友人が失踪し、複雑な事件に巻き込まれて… 父と娘、母と娘、祖父と孫の関係、 幼馴染の友人たちやその家族との関係が、 いくつも重なりあって描かれていて、 動物虐待や殺人事件と織りなす、 重厚なドラマになっています。 リンダの視点から描かれているので、 父親の長所短所を客観的に捉えていて...
大河の一滴 | 2016.08.09 Tue 22:22
JUGEMテーマ:ミステリ グレッグ・ルッカの作品は、 はじめて読みました。 中絶反対派に命を狙われる 産婦人科医からボディガードを 依頼された主人公。 誰が味方か、敵か、解らず、 さまざまな脅迫、デモ、銃撃… 二転三転する状況、 危険は刻々と迫ってきます。 この作品を、わずか26歳の時に 書いたそうです。天才だ。 次の作品も、読まなくちゃ。
大河の一滴 | 2016.08.05 Fri 22:31
こんなのは見たことがありません。部下からの連絡を受けてヴェルーヴェン刑事が呼び出されたのは陰惨な殺人現場。釘を打たれ、酸で焼かれ、火で燃やされた部位もあるふたりの女性の死体。壁には「私は戻った」という宣言と指紋。過去の異常犯罪を調べたヴェルーヴェン刑事は奇妙な類似点を発見するが。 カミーユ・ヴェルーヴェン刑事シリーズの一作目。日本では二作目の「その女アレックス」の方が先に翻訳され、このミステリーがすごい2015で一位に。本作も2016年版で二位になった。 簡単に言えば...
敬称略にてお願いします | 2016.07.26 Tue 17:00
これも本当におもしろかった〜…! 事件そのものは残虐でやるせないけれど、 登場人物が、特に主人公の「刑事の子」が愛おしい。 毎回書いてしまいますが、宮部さんの描く少年が大好き! 世の女性が求めている少年像って感じ。品行方正で目上の人にもきちんと話せる子。 この作品は、一緒に出てくる家政婦のおばあさんもまた素敵! 画家のおじいさんも好きです。戦争の話も出てくるし、ぜひ多くの人に読んでほしい。 刑事の子は映画をよく観るらしく、 会話の中などに映画のタイトルがよく出...
ななこごとひとことにっき | 2016.07.19 Tue 19:32
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 長年の趣味が昂じてジグソーパズル連盟の日本支部長を務めるまでになった興津華子。 三興グループの実質的なオーナーでもある華子を皮切りに、麻布台の富豪 興津家に魔の手が。 ジグソーパズル館に三たび繰り広げられる惨劇に対するは、二十一歳の法務省特別調査官。 動機に囚われない論理的思考で謎を解く名探偵更科ニッキが初登場、読み応え充分の解決編が嬉しい純粋本格ミステリ。 ○感想 『松谷警部と目黒の雨』を読んだときには「文章堅苦し...
のーみそコネコネ | 2016.07.18 Mon 14:44
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