JUGEMテーマ:ミステリ「(中略)恨まれることもあり得ます。しかし、殺されても仕方のない人間なんて、この世には一人もいません」「口先だけだって思ってますよね、きっと」香織はいってみた。「世の中を甘く見ている、とか」 加賀が彼女のほうを向いた。「もし世の中を甘く見ているのなら安心だ。どこにも光がないと絶望しているほうが、余程心配です」「それは違います。あなたはまだ何もわかっておられないと思います」「ふざけるな。何が傷つけたくないだ。あんたは何が悪いかわかってない。(中略)それはあんたが間違ったこと...
め戀花* | 2012.02.02 Thu 16:41
JUGEMテーマ:ミステリ あらすじ夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われたように出没する殺人鬼! 有栖川有栖のデビュー長編。あらすじを読んだ段階では、なんだか読むのが大変そうな重厚極まりないムツカシイ推理小説なのかしら、などと勝手な思い込みをしたものでありました。 しかし一...
Cake And Eat It Too | 2012.02.01 Wed 06:14
デカ黒川鈴木 原作、ありました。 JUGEMテーマ:ミステリテレビドラマには、原作があるものが多いですね。日テレの新ドラマ、デカ黒川鈴木にも、原作がありました。それがね・・・公式サイトには、原作が2作品になってるんです。こんなの、初めて。 ミックスしてドラマ化したの?注目の、デカ黒川鈴木 原作はコレ↓ 【送料無料】田舎の刑事の趣味とお仕事【送料無料】田舎の刑事の動物記ミステリーに見えないけどね。
ドラマにくびったけ | 2012.01.10 Tue 23:05
『このミステリーがすごい! 2012年版』(宝島社,2010/12) さて、2011年(2010/11~2011/10)の国内編ベスト20位までのうち既読は以下のとおり。 高野和明『ジェノサイド』(角川書店) 長沢樹『消失グラデーション』(角川書店) 月村了衛『機龍警察 自爆条項』(早川書房) 津原泰水『11 eleven』(河出書房新社) 奥泉光『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(文藝春秋) 貴志祐介『鍵のかかった部屋』』(角川書店) 東野圭吾『麒麟の翼』(講談社) 驚かされたという点で、タイプは違うのだけれど『ジェノサイド』と『消失グ...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2011.12.31 Sat 05:54
兼業漫画家の立石晴奈がまだ幼かった頃、放火されて実家が全焼し、家の中から誰も知らない女性の写真が出てきた。この出来事は立石家にとって長年の謎になっている。馴染みのバーのバーテンダー・柳井にその話をすると、常連の炭津は「名探偵」だから話してみては、という。晴奈は炭津に事件のあらましを語るが--。自称早期退職者の紳士・炭津は、14年前に死んでいる。幽霊だ。設定の妙に舌を巻き、せつなさが胸に響く大人のミステリー! ミステリーはハラハラドキドキ、突然事件が起こって誰かが死んだり襲われたりするのが苦...
ぼくをつかまえてごらんよ | 2011.12.11 Sun 13:42
長沢樹『消失グラデーション』(角川書店,2011/09) 第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。驚愕。降参。 ひと言で云うならば、学園本格ミステリの傑作、である。 なるべく予備知識を持たずに読んでいただきたいので、本音を云えばここでは多くを述べたくない。下手に踏み込んだ評を書くと、せっかくの作者の思惑の足を引っ張ってしまいかねない。――というような、これは作品である。[綾辻行人] 要するに、これは――すでに読んだ人となら、あれこれ語りたくなる作なのだ。この種のトリックは珍しくない。だがそれが、物語と密接に...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2011.12.04 Sun 11:21
JUGEMテーマ:ミステリ図書館で古野まほろ読みたいなーと思って借りてきた本。他には天帝シリーズの一作目もあったけど、悩んで、ゴツボリョウジ表紙のこっちにした。都会からやってきた転校生あかねが、陰陽師で探偵のコモに振り回されつつ同級生の殺人未遂事件の謎にせまるおはなし。キャラ立ちとか舞台設定とか話の進め方とか、とにかくいろいろはちゃめちゃ。だがそこがよい。事件そのものよりも、あかねが妄想してるところとか、コモがうんちくゆってるところとか、お話とは全く関係ない小話とかを楽しみながら読みました。...
あなたの書棚はどんな棚? | 2011.11.21 Mon 22:32
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った。 この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。 死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか。 自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、 肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることが できるか。 ○感想 死んだ人間が蘇る。 そんな世界で人を殺すことに意味があるのか。 ミステリー小説の根本から揺るがしかねない設定だが、 決して企画倒れには...
のーみそコネコネ | 2011.11.20 Sun 17:45
JUGEMテーマ:ミステリ密室殺人ゲーム3作目。シリーズ名は密室殺人ゲームで良いのか?2作目が分厚かったのでなんか薄く見える。高い…一作目と二作目をなんとなく買ってしまっていたので3作目も買ってしまったが、高い…。登場人物がいつものメンバーなので、一瞬混乱しますが中の人は総入れ替えしています。でも読みはじめは混乱しますね。え、みんな健在のころの話?え?ってなりました。話はいつも通り、自分のトリックを実行してみたいという大変シンプルな動機からくる胸くそ悪い殺人を淡々と実行していくお話。メンバーの会...
あなたの書棚はどんな棚? | 2011.11.13 Sun 23:52
歌野晶午『密室殺人ゲーム・マニアックス』(講談社・ノベルズ,2011/09) ネット上で、〈頭狂人〉〈044APD〉〈aXe〉〈ザンギャ君〉〈伴道全教授〉と名乗る5人が交互に出題=実行する殺人事件推理ゲーム。というシリーズ第3作。まだまだゲームは続くのである。それぞれのゲームに仕掛けられたトリックにいちいち驚きながら、さて一巻通しての大仕掛けはどうくるのかとドキドキしながら読み進める。なるほど、あなたも●●で密室殺人ゲームができるのですね。まさに現在ならではのミステリでした。ミステリの極北を目指す歌野晶午の旅...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2011.10.18 Tue 07:06
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