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『センチメンタル・シカゴ』サラ・パレツキー

JUGEMテーマ:ミステリV・I・ウォーショースキーシリーズ第3弾です。初めて読む気になっていましたが、微妙に再読でした。意地悪で癇癪持ちのおば、ローザに呼び出されて渋々出かけるヴィク。正確には大おばである彼女は、頼るものもない移民のヴィクの母親を家から追い出した冷血漢。なのでヴィクはこのおばが大嫌い。ローザもヴィクを憎んでいますが、自分が会計をつとめている修道会で株券の偽物が見つかったため、 自分の嫌疑を晴らしてもらおうとヴィクに依頼します。冗談じゃねーと思いつつも、ローザに何かあったら必ず助...

dry yeast | 2010.04.23 Fri 04:25

感染広告 (三浦明博)

JUGEMテーマ:ミステリ 季節外れの寒さ,まさに真冬のようでした。世界的にみると温かいらしいですが,地域差があるようですね。そんな今日は『感染広告』 (三浦明博)を取り上げます。プレミアムビール「バドバーグ」のリニューアルキャンペーンの現場責任者になった堂門修介。修介はウェブ中心の広告を展開し,企画は大当たりする。しかしそれもつかの間,「バドバーグ」と叫びながら自殺する若者が現れ事態は急転。上司に命じられて原因を探ることになった修介はやがて広告に秘められた様々な謎を知ることになり…。という感じの...

Cosmos of Books ミステリの書評ブログ | 2010.04.17 Sat 23:14

東野圭吾 著 「どちらかが彼女を殺した」 読了。

JUGEMテーマ:ミステリTBSドラマ 「新参者」 がもうすぐ始まりますね。ドラマの主役の刑事・加賀恭一郎が登場するシリーズとしては第3作目にあたる本作。「作中では犯人を明らかにせず、あくまでも読者に推理をさせる」というコンセプトが面白い。かなり丁寧に描写されているので、推理をするのが楽しいです。文庫版ではさらに丁寧な袋綴じ解説もついているので、真相を確認したい方もご安心を。という前置きはさておいて・・・いやぁ〜素直に面白かったです。読者に推理をさせるという点を別にしても、物語として登場人物(主に被害者...

My Sweet Glassberry | 2010.04.16 Fri 18:31

『レイクサイド・ストーリー』サラ・パレツキー

JUGEMテーマ:ミステリV・I・ウォーショースキーシリーズ第2弾です。こちらも再読。仲のよかったいとこ、ブーム・ブームが職場で事故死。自殺かとも思われましたが、そんなことをする人じゃない。元ホッケー選手の彼が、波止場で足を滑らせるなんて、そんな不注意するだろうか?何より悔いが残るのは、ブーム・ブームが事故死する直前に、ヴィクに留守電メッセージを残していたこと。あの電話に出ていたら、彼は死ななくて済んだのかもしれない。というわけで、ヴィクはブーム・ブームの死の真相を突き止めるために、本当にあるのかど...

dry yeast | 2010.04.16 Fri 17:22

ボトルネック

≪内容紹介≫亡くなった恋人を追悼するため、東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した・・・・・・はずだった。ところが気が付くと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。「ぼく」の存在は世界にとってプラスだったのかマイナスだったのかあるいはゼロだったのか―。前から思ってましたが、私って知らぬうちに米澤さんファンなんでしょうか…文章も台詞回しはなんか作者っぽいなぁと感じてしまいました。私...

読書メモ | 2010.04.15 Thu 02:36

新刊情報 (4/14)

JUGEMテーマ:ミステリ 寒暖の差の激しい春ですね。皆さんも体調には気をつけて下さい。さて,そんな今週の新刊情報です。単行本で目についたものは『 赤い森 』 (折原一)の1作くらいです。そもそも単行本の発売が少なかったようです。一方,文庫に目を向けると注目の作品が多くあります。まずは,先週フライングで紹介した『 告白 』 (湊かなえ)発売早々アマゾンのランキングのトップに入りました(ミステリの部門)。文庫化したことで今まで以上にこの作品はメジャーになるでしょうが,なんでこんなのがという風に思う人も増える...

Cosmos of Books ミステリの書評ブログ | 2010.04.15 Thu 00:34

『サマータイム・ブルース』サラ・パレツキー

JUGEMテーマ:ミステリ私の愛する女探偵キンジー・ミルホーンとよく比較される、V・I・ウォーショースキーシリーズ第1作です。かなり前に読んだのですが、ヒロインのヴィクがあまり好きになれず、ほったらかしにしていました。せっかくなのでシリーズ読破しようと再読。あれっ?面白いじゃん。以前は、ヴィクの「女だからってバカにしないでよ」という粋がりが鬱陶しくて仕方なかったのですが、今回はさほど気にならなかった。私も大人になったのか…。キンジーは「女ですが、何か」といった風情で、女であることを楽しみ、活用しなが...

dry yeast | 2010.04.13 Tue 20:55

『イニシエーション・ラヴ』

 『イニシエーション・ラヴ』 乾くるみ 原書房青春小説と見せかけて一級のミステリ、という話だったのですが、え、これですか。この程度ですか。バブル期の、ありがちな男女の出会いとすれ違い。正直まだ(頁が)ある…、とくじけそうになりながら、ラスト二行でひっくり返されるから、と読んだのだけれど。ラスト二行でひっくり返すんだからシンプルに違いないけれど、まるっきり想定範囲内でがっかり。この内容なら中編くらいでも良いのではないかな。

早風呂 | 2010.04.12 Mon 23:50

『サム・ホーソンの事件簿(3)』エドワード・D・ホック

JUGEMテーマ:ミステリなんだか、このシリーズの楽しみ方がわかってきました。推理ものというより、ホーソーン医師とノースモントの年代記みたいな感じなんですね。今作では、素人探偵の宿命、「いいかげん本業に集中したら」と世間に言われてしまう試練にあうホーソーン医師。確かに、探偵ぶって事件を追いかけている最中、往診の予定を平気で翌日にずらしたりとかしてたもんね。田舎医師ってそんなもんなのかと思っていたら、やはり批判を浴びました。このテーマに真っ向から挑んでいるのは偉いね!まあ、短編一話でさらりと描かれ、...

dry yeast | 2010.04.11 Sun 23:21

さよならドビュッシー (中山七里)

JUGEMテーマ:ミステリ 4月に入り,確実に更新頻度が下がってきました。頭ではわかっていても実践するのは難しいところです。さて,今回は『さよならドビュッシー』 (中山七里)を取り上げます。ピアニストを目指す16歳の香月遥。だが,火事に巻き込まれ祖父といとこを失い,自らも大やけどをしてしまう。レッスンの甲斐あって徐々にながら立ち直っていく遥だったが,家の中に不穏な空気が流れ始め,しまいには殺人事件が発生してしまう。第8回このミステリーがすごい大賞受賞作。という感じでしょうか。ミステリとしてみるとかな...

Cosmos of Books ミステリの書評ブログ | 2010.04.11 Sun 23:03

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