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JUGEMテーマ:時代小説 幕末、オランダ使節の定宿の娘を主人公に、シーボルトや間宮林蔵など実在の人物と謎の海賊や幕府の老中などが絡む事件が描かれているわけだが、個人的にオカルトっぽい話は苦手なので、私の評価は低くなる。未来が見えるだの、女の思いが火付けを起こすだの、いやいや、そういうのって、申し訳ないが私は付いていけません。ハヤカワ文庫から出ているので期待したんだけどなぁ。いや、そういうのは好きな人はそれでいいんですよ。それがダメというつもりは毛頭ありません。でも私は残念ながらダ...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:31
JUGEMテーマ:時代小説 剣術の苦手な主人公が人を討たなくてはいけない、となると、これは山本周五郎の「ひとごろし」ではないか。ところが、その主人公には剣術上手だった父から授かった流派の秘技がある、となると、これは藤沢周平の隠し剣シリーズ。しかもその秘技が棒手裏剣のようで実はそれではなく…。さらに、胡散臭い盗人一味が絡んでくるは、考えの読めない派閥の領袖が出てくるは、娯楽時代劇の魅力をすべて詰め込んだような作品。美味しく拝読しました。ご馳走様。(2020.4.13読書メーターにUP) ...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:19
JUGEMテーマ:時代小説 ちょうど今、この小説の舞台となっている時代の歴史本を読んでいるところなので、両方の理解が深まったような気がする。それにしても面白い。伝記的な部分もあるし、それがいいアクセントになっている。登場してくるのは実在の人物がほとんどだと思うんだけど、それでいて窮屈さを感じさせない娯楽小説に仕上がっているというのは作者の「腕」だよね。これも「刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い」同様、一気読みでした。(2020.4.10読書メーターにUP) にほんブログ村
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:13
JUGEMテーマ:時代小説 平安時代中期を舞台にした伝奇小説と時代小説の二つの要素を持つ小説。二部構成の第一部のほうが伝奇的な部分が強く、第二部のほうが時代小説らしさが強いが、だからといって第一部が史実を全く無視しているわけではない。伝奇部分と史実のバランスの違いが第一部と第二部の違いと言えばいいか。面白いし一気に読める、というか読んだ。この作者がこういう壮大な物語も書いていたことにちょっと驚いた。達者な作家だったんだね。66歳で亡くなってしまったのが惜しい。(2020.4.8読書メーター...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:11
JUGEMテーマ:時代小説 短編集。。「春山入り」の感想にも書いた青山文平は短編の名手というのを再認識した。六編とも女性との距離感を描いているといえる。遠いようで近い、あるいは急に近くなる、近くなるから見えなかったものも見えてくる。見えてきたものは悲しみであったり喜びであったり色々だが、どの主人公もそれを受け入れる。あと簡単に。「ひと夏」の剣術シーンは藤沢周平を思い出した。「つまをめとらば」のラスト2行「んなことは、ない。ぜんぜんない。」には唸った。素晴らしい締め方だと思う。(2019...
本、読みました。 | 2020.05.08 Fri 22:57
JUGEMテーマ:時代小説 高名な花魁が起こしたらしい騒ぎの真相を関係者たちへの聞き書きによって徐々に明らかにしていく構成。そのせいか回りくどい。例えば、騒ぎの内容が明らかにされるのは(文庫本だと)203ページだし、聞き手の正体が明かされるのはラスト2ページ。真相は敵討ちなのだが、それではその敵討ちへの動きがどこから始まっていたのかというと、はっきりしない。まだまだ明らかになっていないことを残したまま物語は終わってしまうが、それを不快に感じさせないところが作者の腕か。(2019.10.27読...
本、読みました。 | 2020.05.08 Fri 21:37
JUGEMテーマ:時代小説 3作品収録。「機織る武家」は、織るという行為に様々な物を重ねた描写が素晴らしいが、ラストが唐突な印象。最後のエピソードは必要だったのか。「沼尻新田」は時代小説のお手本のような作品。ふと知り合った娘との関わりから新田開発に取り組む主人公。一点だけ、父親が土地に持っていた関わりを明らかにしてほしかった。「遠縁の女」では主人公が父の死を機に5年の武者修行を終え帰藩すると藩政改革の失敗の責を取り友が自裁していた。その失敗の本当の理由は? 骨格のしっかりした話だが、...
本、読みました。 | 2020.05.06 Wed 11:47
JUGEMテーマ:時代小説 図書館本。シリーズ最終巻だがドタバタだった。前冊までに展開してきたいろんなエピソードをこの一冊で締めくくろうとするから駆け足になって慌ただしい。與次が田鶴にやってきた静門院一行を襲ったかと思うと、その一行に加わり伊月の屋敷に入っているし、悪の親玉の次席家老はストーリの表に出ずに自害しているし、静門院は亡くなったものの、最終的に田鶴の人間はみんな無事に揃って目出たいが、何より、圭寿が筆頭家老の子で伊月が藩主の子だったって大どんでん返しがあって、もう目まぐる...
本、読みました。 | 2020.05.05 Tue 09:29
JUGEMテーマ:時代小説 図書館本。シリーズ七冊目にして、この手のお話に不可欠の藩政上の敵役が登場してきた。しかも、かなり過激。本格登場から藩主暗殺という最高級の悪企みに手を染めるまでが早すぎる。もっと敵役としての肉付けをじっくりしてからの方が良かったんじゃないのかな。次冊が最終巻らしいので、著者も慌てているのかもしれん。その他では、篠音が生きていたものの女郎になっていた。また、お吉を田鶴藩の圭寿の傍に置こうとする静門院の狙いは本当に奥の統括だけなのか。そして静門院と伊月との関係はど...
本、読みました。 | 2020.05.05 Tue 09:28
JUGEMテーマ:時代小説 図書館本。シリーズ六冊目。藩主となった圭寿が伊月とともに領地に戻ることになったが、そうなるまでの江戸での出来事が記されている。この後に続く物語の下準備といった一冊。やはり闇神波のバックには前藩主の常寿が…。伊月の父である筆頭家老の吉倉伊左衛門はどこまで関わっているのか…、伊月と静門院がとうとうそんな関係に…、静門院のお付女中になった女掏摸お吉はこれからどうなるのか…、そしてお吉と藩主圭寿の関係は…等々、この「…」が今後の...
本、読みました。 | 2020.05.05 Tue 09:25
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