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JUGEMテーマ:時代小説 これぞサスペンス、というよりピカレスクロマンと言ったほうがいいか。飲み屋での何となしの顔見知りである4人が、各々の事情からある男の押込みの誘いに乗る。その押込みは成功するが、結局、主犯の男は捕まり、押込みに加わった4人も誘いに乗った各々の事情が遠因となって2人が死亡、ひとりが寝たきりとなる。このあたりを仲間割れが理由としなかった点、凡百の類似作品とは一線を画している。最初の章に主人公の前から突然姿を消した女のことがサラッと書かれているが、その女の存在が最後に...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:56
JUGEMテーマ:時代小説 本所しぐれ町に住む人々の日常を切り取った連作短編集。舞台が同じ町なので、何度も登場する人物が多い。藤沢周平の市井物の二大要素(?)のうち博奕の話は出てこず、もう一つの男女関係が各エピソードの中心になっている。登場人物の中で印象的だったのは女房と浮気相手の間をふらふらしている小間物屋の若旦那の栄之助。だらしなさもあそこまでいけば立派なものだと思ったが(笑)、それ相応の罰が待っていた…。他の登場人物も、くっついたり離れたりまたくっついたり、と忙しい。その様を...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:54
JUGEMテーマ:時代小説 他の本に収録されていて読んでしまっていたものもあったが、それらを除くと「しぶとい連中」が一番印象に残った。「時雨みち」の感想で藤沢作品の市井物と武家物の違いを少し書いたが、そのどちらにも、ずうずうしい人物が出てくる作品が幾つかある。悲哀を感じさせる物もあれば無気味な余韻を残す物もあるが、本書の「しぶとい連中」はユーモラスな内容。ある意味、少し仏心を出したところがたかりに喰い付かれたようなものだが、つい苦笑してしまうのは、持って帰る給料を当然のように受け取る妻...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:53
JUGEMテーマ:時代小説 藤沢周平の市井物を読んでいると、若い頃の少女のイメージをそのまま持ち続けている男の勝手な感傷をバッサリ断ち切るように、心身ともすっかり変わってしまった姿で現れる女の話がよくある。この本では「幼い声」や「時雨みち」がそれ。一方、武家物だと、あの「蝉しぐれ」のふくのように可憐なままというのが多い。主人公の女が若い頃から知っている武士が昔と変わらない心の持ち主というパターンもある。この本の「山桜」に出てくる武士などもそう。市井物と武家物のこんな違いは何故なのか、考...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:52
JUGEMテーマ:時代小説 収録作品には、この前に読んだ「闇の梯子」の各話にあった先の見えない不安な終わり方というのがほとんどない。かすかだが先に光の見える結末。両書の各作品の間にある10〜15年という歳月が作風を変えたのだろう。また、「遠ざかる声」のような意欲的な取組みも見られる。これをユーモア作品と言う人がいるけど、主人公にだけ亡くなった妻が見える、会話もする、その亡妻が主人公の再婚の邪魔をするって、これは明らかにホラーでっせ。代表作を何作も書きあげた後で、このような実験作を発表す...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:50
JUGEMテーマ:時代小説 初期の作品集。後の作品のパターンが見える。いってみれば、将来大きく育つ木の「芽」を愛でられる作品集。市井物の「父と呼べ」には悲哀、「闇の梯子」には行き場のなさ、「入墨」には哀切がある。武家物のうち「相模守は無害」は庄内藩で実際にあった騒動をもとにした話。数年後、実際の人物名を使った「長門守の陰謀」として筆者は発表するが、話の枠組みは後の用心棒シリーズなどにも使われた。藤沢周平ファンにとって押さえておきたい1冊だと思う。(2017.5.30読書メーターにUP) ...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:49
JUGEMテーマ:時代小説 松田優作が出ていたくらいだから随分前だが、向田邦子脚本で「春が来た」というドラマがあった。(今度リメイクされるらしい) 行き遅れ気味の娘に恋人が出来る。その恋人が家を訪れるようになって、娘だけでなく両親や妹まで変わっていくが…という話。本作中の「小鶴」を読んで、あのドラマを思い出した。続くと思っていた関係が続かなかった時の悲哀。これ以上に悲哀の度合の高いのが「夜の雷雨」か。「疫病神」は無気味のひと言。自分の父親の顔を思い浮かべゾーッとした。(笑) 「神隠し...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:48
JUGEMテーマ:時代小説 収録されている5作品、どれもいいんだけどねぇ、どれかひとつ選べと言われたら、どれかなぁ…。一番印象に残るのは宮本武蔵を取り上げた「二天の窟」かな。老いと衰えを自覚しながら、自分の名声を守るために手段を問わず向かってくる者を叩き潰そうとする執着。いいねぇ。タイトルにある剣客を直接の主人公としていない「師弟剣(諸岡一羽斎)」と「飛ぶ猿(愛洲移香斎)」も捻りが効いていて素晴らしい。特に「師弟剣」の小熊の最後は、その様子を泥之助に語らせることで、より印象的にな...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 07:46
JUGEMテーマ:時代小説 シリーズ最終作であると同時に完成品だという印象。犯人らしいと思われた人物が中盤で殺されてしまう意外性。犯人目線で語られる章をひとつだけ置く構成の巧みさ。同心とベテラン岡っ引きの万才のようなやり取りや聞き込み相手の団子の喰いっぷりの描写に見せるユーモア。どこを取っても作者の熟練ぶりを堪能できる。用心棒シリーズのように期間を空けて4作目が作られるようなことがなかったのも理解できる密度の濃い作品。シリーズとして良い終わり方をしたと思う。(2017.5.28読書メーターにUP)...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 13:10
JUGEMテーマ:時代小説 「消えた女」と同様、以前読んだ時と違い、スピード感はあるが、ハードボイルドとはちょっと違うという気がした。ハードボイルド小説の主人公は社会生活から一歩引いた所に身をおいて生活していることが多いが、伊之助の場合、職場の居心地も悪くなく、女性との関係も上手くいっている。そうした状態に本人も満足している。文体に限って言えば、短い文章を積み重ねて話を進めているのでハードボイルドといえないこともないが、だからといってこれをハードボイルドの傑作と言う気にはならんな。一作...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 13:09
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