[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

JUGEMテーマ:時代小説 7作品が収録された短編集。「木綿触れ」と「小川の辺」の武家物はともかく、まだ続きがありそうなところで終わる表題作の「闇の穴」、冒頭に子供が殺人の様子を目撃するところから始まる一種のフーダニットの「閉ざされた口」、小児性愛者を描いた「狂気」、ホラー小説といっていい「荒れ野」、それとこれもホラーの要素がある初めから終わりまで女のモノローグで通した「夜が軋む」と、5編の市井物はどれも毛色の変わった作品が揃っている。藤沢周平の作家としての意欲を感じさせる一冊。(...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:28
JUGEMテーマ:時代小説 上巻を読んで期待した武将の話と忍びの話の融合は無かったな。そこは武将の話でここは忍びの話というように分離されていて1プラス1は2という当たり前の答えしか出てこない感じ。1プラス1にプラスアルファが加わって…というようなものにはなっていない。実在の武将を描くと、事実として動かせないポイントが複数あるから、どうしても解釈話になっちゃうんだよね。それに囚われて自由度の高いはずの忍びの話の部分を活かせなかったような気がする。まあ、これは藤沢周平に限らず、多...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:26
JUGEMテーマ:時代小説 このところ読んでいる藤沢周平の本はどれも何度目かの再読だが、密謀は初見になる。時代小説でも実在の武将が主人公のものは苦手なので、直江兼続が主人公と聞いて読まずにいたが、今回手に取ってみると忍びが出てきて予想していた武将物とはちょっと違う様子。上巻は豊臣秀吉が亡くなり、その後の天下の行く末を注視する直江兼続とその指示に従い行動しようとする配下の忍びの姿を描いたところで終わっている。下巻では関ヶ原の戦いがメインになるんだろうが、それに忍びがどう絡むのか、楽し...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:25
JUGEMテーマ:時代小説 明智光秀が主人公の表題作はいうまでもないが、他の3編も実話をもとにした作品。歴史的事実なので、「上意改まる」では、結局、上意が改まる原因となった企みの主謀者には何のペナルティも与えられないし、「二人の失踪人」では失踪したもう一人の消息については不明のまま。結末にフィクションのような納得感はない。あとがきで著者は「ありもしないことを書き綴っていると、たまに本当にあったことを書きたくなる」とし、それを「一種の生理的欲求のようなもの」と述べているが、そういう作家と...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:23
JUGEMテーマ:時代小説 喜多川歌麿が主人公の連作短編集。といっても、各話の主人公はそれぞれ歌麿の絵のモデルの女たち。歌麿が彼女たちの生き方に付かず離れず距離を保ちながらも感慨をもって見ている姿を描いている。各エピソードも藤沢作品らしいものばかり。しかし、最終話だけは違う。華やかな時期が過ぎていく時の寂しさを描いていて、これは他の藤沢作品でもテーマになっているが、この話の終わり方は尋常じゃない。「そう来たか…」という感じ。油断できんね、藤沢周平。奥が深いね、藤沢周平。何か、...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:15
JUGEMテーマ:時代小説 表題作「驟り雨」は、盗みに入る機会を窺っていた男が邪魔が入ってなかなか屋敷に忍び込めず、挙句に幸薄そうな母子を助けようとするところで終わる一風変わった作品で印象に残る。「贈り物」と「遅いしあわせ」は昔悪事に手を染めたことのある男が女を助ける話。「遅いしあわせ」の気弱な元亭主は身近な存在(笑)として嫌いじゃない。トロいところのある女を主人公にしたのが「ちきしょう!」と「捨てた女」と「泣かない女」。どれも男が勝手。それでもその勝手さを横に置いて男が女のところ...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:14
JUGEMテーマ:時代小説 シリーズ最終作。彫師伊之助やこの立花登のシリーズを再読してみて、藤沢周平は一級のサスペンス作家だと再認識した。例えば、この本の「待ち伏せ」などどうだ。牢から出た三人が次々に殺されかける。いくら調べてもこの三人には同時期に入牢していた以上の繋がりが見つからない…。これなど舞台を現代に置き換えても十分通用するサスペンスの設定だろう。なお、三冊目の感想でシリーズのアクセントだと書いたおちえの昔の悪友おあきが最終話に重要な役どころで登場する。その変わり様に驚くが、...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:12
JUGEMテーマ:時代小説 藤沢周平の市井物では、ステレオタイプではない感情が描かれていることがある。「秋風の女」に出てくるおきぬなど、並みの話なら若い佐七をたらしこんで都合良く使う悪女という設定になるのに、もしかして本気で佐七と…と思わせて終わるところに女心の揺らぎが余韻となって残る。上手い。なお、シリーズ当初からちょくちょく顔を出す登の従妹おちえの悪友おあきの変わり様もシリーズのアクセントになっていたが、そのおあきが「奈落のおあき」ではタイトル通り奈落を見ることになる。シリー...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:06
JUGEMテーマ:時代小説 シリーズ二冊目。この中では「幻の女」だな。男が胸に秘めていた女が実は…という話。痛いほどの男の純情と、それを知った女の描写。最近の溝端順平主演のドラマの「幻の女」は映像だけに最後の女の描写が素晴らしかったと思うけど、小説のようなさりげない表現も過剰さがない分、心に沁みる。また、従妹のおちえとの関係も一冊目から変わってきている。前冊の最後で登に頬を叩かれたのが効いたのか、おちえの方から登に寄ってきているようで、それを登に対する呼び方の変化で表すところなど...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:02
JUGEMテーマ:時代小説 獄医立花登が主人公の連作短編集だが、用心棒シリーズのように全体を貫くストーリーがあるわけではない。そのため、最初の話は、このシリーズに対する作者の方向性を示す重要な意味を持っていると思うが、第一話の「雨上がり」は男女の気持ちの描き方が見事。こういう話を書いていこうという作者の意気込みを感じた。第二話「善人長屋」はそのタイトルから逆に善人のいない長屋の話なんだろうなと予測はついたものの、娘と悪人たちとの関係構成が上手い。その他の話も練られたものばかり。市井物の...
本、読みました。 | 2020.05.02 Sat 16:01
全282件中 141 - 150 件表示 (15/29 ページ)