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JUGEMテーマ:時代小説 久しぶりの再読だったが、記憶にあるより明るい話だと感じた。前に読んだ時は、全体にもっと暗いトーンだったように思ったが、おまさとの関係がハッピーエンドなだけでも受ける印象が違う。多くの人が言うように、これぞハードボイルドだと言える作品なんだけど、おまさとの関係の推移だけはちょっとハードボイルドから外れていくかな。その点を別にしても、終盤の収束具合が急すぎるように思った。バタバタした感じ。でもミステリーとして見ても間違いなく一級品だと思う。(2017.5.23読書メータ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 13:08
JUGEMテーマ:時代小説 2、3年の間隔で書かれていた1〜3作に比べ、これは3作目から8年経って書かれており、内容も前回のエピソードから16年が経っている。第一、もう用心棒ではないし、今回の江戸行きは藩命であって脱藩ではない。細谷源太夫の妻の亡くなった経緯が心に刺さる。主人公を中年にして、過去の名場面を振り返りながら進むストーリーは、作者にとってひとつの区切りだったのかもしれない。仏門に入りもう会えなくなると思っていた佐知が、将来国元の寺の庵主となると聞き大笑いする主人公。シリーズが...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 13:04
JUGEMテーマ:時代小説 久しぶりの再読。元許婚との話は全編通してだと思っていたが、二人の関係が急展開するきっかけとなった直接言葉を交わす場面が全24話中20話目という終盤だったのは意外な気がした。どうやら勘違いしていたようだ。全体の感想は上巻と同じ。一点だけ、元許婚の早苗と結ばれた時のことを「二度目に抱かれたとき、早苗は狂ったのだ」と書いている。同様の表現はこの前読んだ「暗殺の年輪」の中の「ただ一撃」にもあった。(「三緒の躰は不意に取り乱して歓びに奔ったのである」) 一文だけで伝わ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:58
JUGEMテーマ:時代小説 同じ様な作りながら「用心棒日月抄」シリーズの頃よりさらに明るくなっている。そのせいか、それぞれの話に膨らみを感じる。全編を貫く筋もあるが、それを意識しなくても各話が楽しめる。最後には手癖の悪い子供と一緒に暮らすことになる「盗む子供」の隠居や、幸せを目前にしながら最後に遁走してしまう「逃げる浪人」の侍、惚れた相手に対する気持ちがスーッと醒めていく「娘ごころ」の煮豆屋の娘など、登場人物の行動とその心理に向けた作者の目は温かくも冷静である。全編を貫く筋の方は下巻に...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:56
JUGEMテーマ:時代小説 優れた作家には冷徹な観察力がある。もっとはっきり言えば底意地の悪さ。それがあるから登場人物を一歩引いた所から描くことができる。 さて、同心を主人公にしたこの一話完結の連作短編集、それぞれの話とは別に、母と妹が惨殺された理由を明らかにしたいという主人公の思いが全編に貫かれている。が、これが、例えば用心棒シリーズに流れていたそれと比べると弱いように感じる。 ただ、冷徹な観察力は健在。第5話「青い卵」に出てくる少年に対する視線などは恐れ入るしかない。(2017.5.16読書...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:54
JUGEMテーマ:時代小説 「鬼気」と「一夢の敗北」は相手の様子だけから剣で敵わないと悟る話。「夜の橋」は愛想をつかして出て行った別れた女房が再婚の相談に来たが、その相手が博奕好きだとわかって…という話。初期の藤沢作品なら主人公は親分の命令を断ったところで殺されていたかもしれない。「暗い鏡」は女中奉公をしているはずの姪が殺され、しかも身体を売る商売をしていた。姪がそんな生活をするようになった理由を知ろうと姪の過去を辿る主人公。収録されている9編の中でこの話が一番響いた。姪や甥との...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:53
JUGEMテーマ:時代小説 収録5作品の中で「ただ一撃」が一番印象に残った。かっては剣の遣い手だったが、今は耄碌し始めた隠居武士に仕官希望者との立ち合いの依頼が来る。その依頼を受けた武士は三日後姿を消し、試合の前日に面変わりして戻ってきた…。後年の「三屋清左衛門残日録」のような舅と嫁とのほのぼのした心のふれあいを描いた作品かと思いきや、そういう予定調和を越えた展開が待っていて、読後の私にも「ただ一撃」の衝撃が走った作品。 「囮」は後の彫師伊之助シリーズの芽のような作品。これを温め...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:18
JUGEMテーマ:時代小説 「又蔵の火」は何度読んでも、万次郎と又蔵の気持ちがわからんなぁ。こうこうこういうことだろうと見当はつくものの、それはあくまで推測であって、文章から確たるものを掴みきれない。読解力の無さなんだろうね。それでも決闘シーンは、後年の「用心棒」シリーズや「下級武士だけど剣は出来るぜ」シリーズ(?)のような華麗さとは違うドキュメンタリータッチの描写で逆に迫力を感じた。「帰郷」の「二」冒頭から約2ページ、宿場の地理から始まって町並みへと続く描写にも唸ってしまった。一度声...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:17
JUGEMテーマ:時代小説 計7つの武家物と市井物を収めた短編集。「闇の顔」は争った挙句に相討ちで死んだように見えた二人の武士のうち、ひとりはどうも第三の人物に斬られたらしいと明らかになったことから、凄まじい太刀筋を持つ真の殺人者は誰かを追うという、後年の「秘太刀馬の骨」に通じる物語。十分長編になる内容を過不足なく短編に収めた著者の力量に改めて感心する。表題作の「時雨のあと」は人情話の極み。良い人に見守られている幸せを感じさせてくれる。武家物好きの私には「果し合い」と「鱗雲」もなかなか...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:16
JUGEMテーマ:時代小説 川の向こうとこちらは別の世界で、その異なる二つの世界を結んでいるのが「橋」というモチーフを根底にした作品を集めた短編集。特に「思い違い」は井上ひさしがエッセイで絶賛したので有名だが、文庫本ではその井上ひさしのエッセイが解説として全文再録されている。個人的にはどの作品も捻りがなく素直な印象。今の年齢で読むには少し物足りないような気もするが、気持ちが弱っている時には良いかもしれない。希望だけは湧いてくるような気がする。(2017.5.11読書メーターにUP) ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:14
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