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マスカレード・ホテル〜東野圭吾

マスカレード・ホテルを一気に読んでしまいました。 マスカレード "masquerade" とは、仮面舞踏会・見せかけ・虚構という意味です。ホテルの非日常性と掛け合わせて、巧みなタイトルですね・・・東野圭吾さんは日本橋を舞台にした小説を書いていますが、このマスカレード・ホテルは、小説の内容からも取材協力に明記されていることからも、日本橋蛎殻町にあるロイヤルパークホテルが舞台のホテルだとわかります。海外に住んでいたころ、東京出張のときの常宿がこのロイヤルパークホテルだったので、通算ではかなり長く滞在し...

◇マイライフ・エッセンシャルズ◇ | 2012.11.25 Sun 00:50

「事情をかかえ平然と生きている」

伊集院静の大人の流儀 を読みました。共感するところもあれば違うな〜という部分もありましたが・・・ 「人はそれぞれ事情をかかえ平然と生きている」さらっと読み進めていたのに、この表現に思いがけずに急に涙がでてきそうに・・・今のわたし、父の終末期が近づいてきていて日々混乱することばかりなのに、たぶん外からは平然と淡々と生きているように見えるかもしれない。そう、だれも他人の内面や事情なんて、わかるはずはないのだから。「他人のかかえる事情は、当人以外の人には想像がつかぬものあると私は考えて...

◇マイライフ・エッセンシャルズ◇ | 2012.11.25 Sun 00:42

「週刊ブックレビュー」を名残り惜しんで・・・

普段テレビをあまり観ないのですが、NHKの「週刊ブックレビュー」はいつも録画して時間のあるときに観ていました。1991年から続いていたこの番組が、この3月で終わってしまって残念・・・名残り惜しい気持ちです。自分が普段知り得ない本に出会えることが毎回の楽しみで、番組で気になった本を書き留めてあります。なかなか全てを読むことはできませんが、休暇がとれたときにゆっくり読むことにしてきましたそして、毎回の特集でなかなか聴くことのできない作家の生の声を聴くことができるのが本当によかったです。今月のレギ...

◇マイライフ・エッセンシャルズ◇ | 2012.11.25 Sun 00:14

メディア (ギリシャ悲劇全集? エウリピデス)

JUGEMテーマ:書評 あらすじ(アルゴー船の遠征で有名な)イアソンの元恋人のメディアはイアソンの今の恋人を殺した。そして、憎むべきイアソンを悲しませるために、イアソンとメディア自身の子供たちも殺した。イアソンは泣き崩れる。メディアは喜ぶ。 感想メディアの行動は肯定できない。メディアはイアソンに気持ちを向いてもらうために努力しなくちゃいけない。イアソンがメディアよりそっちに惹かれたのだから。自分の子供を殺すほどになる心境が理解できなかった。メディアの気持もわかるようになるにはどうすればいいのか。...

学徒の雑記 | 2012.11.22 Thu 22:55

オイディプス王

JUGEMテーマ:書評  オイディプス王 ギリシャ悲劇全集? 人文書院 ソポクレス篇◎感想オイディプス王の悲劇を描く。とても有名な作品だがすばらしい。現時点で2読する価値あるのはオレステイアとこれ。 ◎関連する作品テーバイに向かう七将 アイスキュロスアンティゴネー ソポクレス

学徒の雑記 | 2012.10.30 Tue 20:56

「ダンシング・ヴァニティ」

 筒井康隆の「ダンシング・ヴァニティ」読了。  すげー反復っぷり。すげーカオスっぷり。  同じシチュエーション、同じ文章が延々と繰り返されのだけど、ほんのちょっぴりだけ状況や文章が変化するので、気が抜けない。結構疲れる(笑)。  これもワープロ(パソコンではない)のなせる技、ってことですかね。  フクロウ気になる!  でも人には薦めづらい小説だなあ。

●編集後記(今日の一言) | 2012.10.04 Thu 11:20

トラキスの女たち

JUGEMテーマ:書評トラキスの女たち(ギリシャ悲劇全集 第二巻 人文書院)が面白かった。ヘラクレスの妻ゲイアネイラがかわいそう。「トラキスの女たちのあらすじ」ヘラクレスがヒュロス(ケンタウロス族)を殺した。デイラネイア(ヘラクレスの妻)はヒュロスから死にぎわ、「惚れ薬になる」とピュロスの血を渡される。その数年後、ヘラクレスは別の女イオレに惚れる。ヘラクレスの気を自分に向けさせるため、デイラネイアはヘラクレスに惚れ薬を使う。(惚れ薬を夫の服に塗りこむ)しかし、その惚れ薬は実際は毒であった...

学徒の雑記 | 2012.10.03 Wed 14:13

ガタスタ屋の冒険

豊崎由美『ガタスタ屋の矜持 寄らば斬る!篇』(本の雑誌社,2012/06) ガターは要約、スタンプは評価。ヴァージニア・ウルフが書評家に与えた蔑称ガター&スタンプ屋を誇りをもって名乗るガタスタ屋、豊崎由美が〈本の雑誌〉で毎月一頁一冊のペースで刻んだ2015年から2012年までの記録。「エンタメから海外文学まで、物語寄りから手法寄りまで、たいていの小説は読むし、愉しめる[p.86]」豊崎由美の「ホントに好きなのは「なんだ、これ?」と驚かされる小説[同]」という発言に痺れました。私もそうです。なのに、80冊以上紹介された...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2012.10.02 Tue 05:55

夏の宿題っぽく

 菊池寛の短編集「恩讐の彼方に・忠直卿行状記」読了。  市川雷蔵の映画のあらすじを見ていて、何この悲劇っぷり!と思わず買っちゃった原作本だ。  さすがに文体も言葉も古くて、なかなか読み進めるのが大変だったけど、面白い本だった。  巻頭に収録されている「三浦右衛門の最後」がいきなり凄かったけど、続く「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」も読み応えがあった。内容的にも。ボリューム的にも。  雷蔵の「忠直卿行状記」は面白いのかな。さらに見たくなっちゃった。  その後に登場する「藤十郎の恋」もクラ...

●編集後記(今日の一言) | 2012.09.08 Sat 09:01

海が聞こえる 氷室冴子

JUGEMテーマ:書評  徳間文庫 1999年06月おススメ度 7 高知で高校生活を送っていた杜崎拓。彼の学校に東京からの転校生武藤里伽子がやってくる。言葉も違い、学校になじもうとしない武藤は浮いていた。 そんな武藤に、修学旅行先のハワイで杜崎は借金を申し込まれる。 お金を落としてしまった武藤に、バイトで稼いだ金を杜崎は貸すが、実は無党派そのお金を別の事に使うつもりだった。   ある時、武藤と仲の良い小浜祐美から切羽詰まった電話かがかかって来る。 大阪のコンサートに武藤と一緒に行く予定が、空港で...

小説の海 ブログ | 2012.09.02 Sun 11:36

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