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うさぎの子ホモイは、溺れかけたひばりの子を救い、そのお礼に、鳥の王から、貝の火という宝珠を受け取ります。 この宝珠は、透き通って、中で炎のような光が揺らめくのが見えます。そして、この宝珠を持つ者は偉人として崇められるのでした。 そして偉人としての役割を果たすなら、ますます輝きを増して、持つ者に一生つき従うと伝えられます。ホモイはこの宝珠を曇らせることのないよう大切に扱うことを誓います。 ところがホモイは、皆がかしずくのを調子に乗り、家来にしたずる賢い狐を伴って、罪意識もないまま悪行...
'ものがたり'散策 | 2017.10.11 Wed 18:35
『やまなし』 宮沢賢治童話全集 2 より - 独創的な空想力が高度に結晶化された散文詩 『ありときのこ』 宮沢賢治童話全集 2 より - 緻密な観察眼から生まれる独自のユーモア 『いちょうの実』 宮沢賢治童話全集 2 より - 旅立ちの希望と不安が語られる散文詩 『雪渡り』 宮沢賢治童話全集 2 より - 大人と子どもの境界線 『黒ぶどう』 宮沢賢治童話全集 2 より - 賢治の、知的、美的なものに対する嗜好 『かえるのゴムぐつ』 宮沢賢治童話全集 2 より - 痛烈な風刺が込められた物語 『気のいい火山弾』 宮沢賢治童話全集 2 より ...
'ものがたり'散策 | 2017.10.10 Tue 18:23
わたしなる人物が、子どもの頃、朝、学校に行くに途中に、博物館に立ち寄り、今では、博物館のはく製となっている蜂雀が、まだ生きていた頃のお話として語られる蜂雀を話者とした物語が、この作品の軸となっています。少し複雑な構成ですね。 ペムペルとネリの兄妹は畑を耕して、歌をうたいながら楽しく暮らしていました。蜂雀がもったいぶるように、始終この兄妹のことを可哀想にとつぶやきながら、ぽつりぽつりと話しを始めます。トマトに黄色い実がなったのを、兄弟は黄金製と思い込んでしまいます。 ある夕方に遠くの野...
'ものがたり'散策 | 2017.10.09 Mon 18:24
季節は秋でしょう。城跡の真ん中の小さな四つ角山に、めくらぶどうの木がに虹のような実を実らせていました。そこへ、かすかな日照り雨が降り、大きな虹がかかりました。 めくらぶどうは、虹に語りかけました。虹への自分の敬いの気持ちを受け取ってもらいたい、そしてその美しさのためなら自分の命を百ぺん捧げてもいいとまで言わしめます。 しかし虹は、美しいのはあなたも同じだと、めくらぶどうをたしなめました。そして、すべての存在は、まことの力のなせる技で、現れては消えるけれど、皆限りない命であり、同じ喜びの発...
'ものがたり'散策 | 2017.10.08 Sun 18:27
ふた子の星 一 天の川の岸の双子の宮で、毎夜星めぐりの歌に合わせて銀笛吹くことを役目としているチュンセとボーセ童子という小さな二つの星がありました。 ある朝、二人は空の泉に来てみると、大ガラスとサソリの星の死闘が始まりました。両者は相打ちになり、それを二人の童子が介抱します。 そして深い傷を負ったサソリを今夜の星めぐりに間に合うように二人の童子は送ってやりました。 しかし二人の童子は、自身の役目を果たすべく宮に帰るための時間がなくなりました。すると、空の王様の使者である稲妻が現れて、...
\'ものがたり\'散策 | 2017.10.07 Sat 18:10
ある死火山の裾野に、ベゴとあだ名される、大きな丸い黒い石がじっとすわっていました。ベゴというあだ名は、そこら周りに散らばっている、角のある石によってつけられたものです。 べゴ石は、気が良く、温厚で、一度も怒ったことがない事から、周りの角のある石からは、からかわれ放題でした。 べゴ石は、周りの石ばかりではなく、隣に生えたおみなえしや、どこかから飛んできた蚊や、自身に生えた苔にさえ馬鹿にされる始末。 そんなとき地質学者がやってきてベゴ石を典型的な火山弾と認め、東京帝国大学に標本として送...
'ものがたり'散策 | 2017.10.06 Fri 18:18
林の下を流れる深い堰のほとりにカンがえる、林の中にブンがえる、林の向こうのすすきの影にベンがえるが住んでいました。 三匹は夏の夕方にそろって雲見をします。人間でいうところの花見や月見のようなものです。雲の形はべネタ形(平たい形)が理想でした。それは自分たちの顔や姿に似ているからです。 その雲見の時にヘロン(人間)界でゴム靴が流行っているとの噂が話しに登り、カンがえるは、以前チブスで苦しむのを助けたことのある野ねずみに、それを入手させます。 野ねずみは恩返しのために、それを請け負いま...
'ものがたり'散策 | 2017.10.05 Thu 18:28
赤ぎつねに誘われた子牛は、共にベチュラ公爵の屋敷に忍び込みます。子牛は書斎でシナの地理の本を読みたいと思ったり、衣装部屋では公爵の子どもが着ていた赤い上着を見てみたいと思うものの、赤ぎつねは無関心で先へ進まざるを得ません。 二階の一室でふた房の黒ぶどうを見つけた赤ぎつねは、子牛にすすめながら早速それを食べ始めます。ところが階下から音がして、人間が階段を登ってくると、赤ぎつねはさっと逃げ、子牛は人間に見つかってしまいます。 子牛は迷ってきたんだねと言われ、ヘルパ伯爵の二番目の娘に、黄色のリ...
'ものがたり'散策 | 2017.10.04 Wed 18:26
雪渡り その一(子狐の紺三郎) 雪がすっかり凍ってまるで大理石のように固くなった日、小さな雪ぐつをはいた四郎とカン子はキックキックキックと野原にでかけます。 そして「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。狐の子ぁ、嫁ほしい、ほしい。」と森にむかってさけぶと、森の中から白い子ギツネ紺三郎が出てきます。 紺三郎は狐が人を騙すのは嘘であり、「騙されたという人は大抵お酒によっていたり、臆病でくるくるしたりした人」だといい、二人を狐の幻燈会に招待しました。 この催しは、十一歳以下の人間が対象です。二人は、...
'ものがたり'散策 | 2017.10.03 Tue 18:39
JUGEMテーマ:神話・伝承全般 JUGEMテーマ:童話 有名なグリム童話のピクシー絵本 「長ぐつをはいたねこ(Der gestiefelte Kater)」が再入荷しました。 日本では、グリム童話は子供向けのおとぎ話というイメージが強いのか、見るからに小さな子向けの絵本が多いですが、欧米、特にヨーロッパでは とても大人っぽい洗練されたイラストで描かれた絵本も多いです。 大人も楽しめるということを前提にしているみたいですね。 このピクシー絵本もそんな1冊です。 猫が長ぐつをはいて出か...
ブッククーリエ [BOOKCOURiER] 店長日記 | 2017.10.03 Tue 10:42
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