[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
第一日曜 オツベルは、六台の稲こき器械と、十六人の百姓を使い景気よくやって、贅沢に暮らしていました。 そこへ、森から白象がやってきて、稲こきを面白そうに見ていました。オツベルは、象をはじめこそ恐れていたものの、何もしてこないのを知ると、意を決して、象に面白いかと話しかけました。 象は面白いと答えました。そしてオツベルは、象にずっとここにいたらいいと言いました。そんなわけで象は、ここに留まることになります。オツベルは、象をサーカスに売るにせよ、働かせるにしても、万円以上のの儲けができたと...
'ものがたり'散策 | 2017.12.04 Mon 18:35
JUGEMテーマ:童話 先日はEva Wenzel-Bürgerさんのしらゆきひめのピクシー絵本をご紹介しましたが、 しらゆきひめのピクシー絵本は、まだまだあります。 現在、店頭に在庫しているのは、この2冊。 「しらゆきひめと7人のこびと/2002年版(Schneewittchen und die sieben Zwerge)」 1996年に初版発行されたものです。 淡い色彩の水彩画で構成されています。 1980年代以前のものとは、かなり雰囲気が違いますね〜。 7人の小人がみんなとんがり帽子をかぶっています。 ...
ブッククーリエ [BOOKCOURiER] 店長日記 | 2017.12.04 Mon 18:13
『なめとこ山のくま』 宮沢賢治童話全集 6 より - 生きとし生けるものの永遠の和解 『山男の四月』 宮沢賢治童話全集 6 より - デクノボウと山男 『祭の晩』 宮沢賢治童話全集 6 より - 山男という存在に託された理想 『紫紺染めについて』 宮沢賢治童話全集 6 より - 続・山男という存在に託された理想 『ざしき童子のはなし』 宮沢賢治童話全集 6 より - 民間伝承をいきいきと伝える物語 『とっこべとら子』 宮沢賢治童話全集 6 より - 騙さないきつねという視点、民話からの創作 『狼森と笊森、盗森』 宮沢賢治童話全集 6 よ...
'ものがたり'散策 | 2017.12.03 Sun 18:30
日暮れ時、畑仕事に精を出していた清作は、かしわ林のそばで、赤帽の画かきに出会い、おかしな挨拶を仕掛けられて、当意即妙の応答をしたことから、かしわ林の夏のおどりの第三夜に誘われます。 しかし、かしわの木たちは、木こりの清作を歓迎せず、何かと意地悪をして、歌競べが高潮すると、清作の失敗談をねたに歌で散々嘲弄し、清作を怒らせます。 やがてそこに、ふくろうたちも加わり、かしわの木と鳥との合同の乱舞会となりますが、かしわの木大王の歌とともに霧が立ち込め、画かきは姿を消し、かしわの木たちも動かなくな...
'ものがたり'散策 | 2017.12.02 Sat 18:39
わたしが、夕暮れの野原で風から聞いた、鹿踊り(ししおどり)の本当の精神として語り始められます。 ある時、嘉十(かじゅう)は、栗の木から落ちて膝を悪くし、西の山に湯治に出かけます。彼は途中、休憩のため、持ってきたとちと粟の団子を出して食べ始めます。 しかしあまり一生懸命歩いてきたので、なんだか腹がいっぱいのように感じられ、団子を少し残して鹿にでもくれてやろうと、うめばちそうの白い花の下に置いて、再び歩き出しました。 ところが少し歩くと嘉十は、先ほど休んだところに、手ぬぐいを置き忘れた...
'ものがたり'散策 | 2017.12.01 Fri 18:30
小岩井農場の北に、黒い松の森が四つありました。一番南が狼森(おいのもり)、その次が笊森(ざるもり)、次は黒坂森(くろさかもり)、北のはずれが盗森(ぬすともり)です。 これらの森の奇体な名の由来を知るのは、俺ひとりだと、黒坂森の大きな岩は、いばって言いました、と物語は始められます。 昔まだ森ができたばかりのころ、森に囲まれた小さな野原に、四人の百姓がやって来て、森の許しを請い住み着きました。 ところが、毎年収穫の秋になると、順に子ども、農具、粟が姿を消し、それは森に住む狼、山男、大男...
'ものがたり'散策 | 2017.11.29 Wed 19:54
JUGEMテーマ:童話 ピクシー絵本にも白雪姫の絵本は何冊もあります。 グリム童話の本場の絵本ですからね。 中でも、とてもキュートな1冊をご紹介します。 「しらゆきひめ/1991年版(Schneewittchen und die sieben Zwerge)」。 ConniちゃんでおなじみのEva Wenzel-Bürgerさんによる絵本です。 Eva Wenzel-Bürgerさんはシンデレラの絵本も描いていますが、そのシンデレラと並んで、あどけないイメージのキュートな白雪姫です。 中身をちょこっと...
ブッククーリエ [BOOKCOURiER] 店長日記 | 2017.11.29 Wed 14:18
おとらぎつねのはなしは、どなたもよくご存知でしょう。おとらぎつねの話にも、いろいろあったのでしょうが、わたしの知っているのは「とっこべ、とら子」のはなしです、と物語は始められます。 むかし、とっこべとら子という狐が、大きな川の岸に住んでいて、夜、網打ちに行った人の魚を盗ったり、買い物をして、夜遅く町から帰る人から油揚げをとったり、実に始末に終えないものだったそうです。 欲深く、金貸しをなりわいとする六平は、ある晩ひどく酒に酔って町から帰る途中、金らんの上下の立派な侍に呼び止められます...
'ものがたり'散策 | 2017.11.26 Sun 18:26
昼間、子供二人が庭で遊んでいると、誰もいない大きな家のどこかの座敷で、ほうきの音がします。こっそり覗いてみるのですが誰もいません。こんなのがざしきぼっこです。 お振る舞いに来た十人の子どもたちが、座敷で大道めぐりをして遊んでいると、いつしか十一人に増え、けれども誰が加わったのかはわかりません。こんなのがざしきぼっこです。 ある大きな本家では、いつも旧八月のはじめに、如来さまのお祭りで分家の子どもを呼ぶのですが、ある年、分家の子どもの一人が、はしかにかかり、本家では如来様の祭を伸ば...
'ものがたり'散策 | 2017.11.24 Fri 18:43
盛岡の産物の中に、紫紺染めというものがありました。しかし明治以降、西洋から安いアニリン色素が伝わると、一向に流行らなくなりました。それがごく近頃、また日の目を見るようになったのです。 ところが、途絶えた技術を復活させるのは、並大抵のことではありませんでした。このお話は、その紫紺染めが、東京大博覧会で、二等入賞するまでの苦心談の一つです。 工芸学校の先生は、まず昔の古い記録に目をつけました。すると山男が、紫紺を売って酒代にしていたことがわかります。当時の人は皆、亡くなってしまっているの...
'ものがたり'散策 | 2017.11.23 Thu 18:21
全169件中 81 - 90 件表示 (9/17 ページ)