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『虔十公園林』 宮沢賢治童話全集 8 より - 報われた無償の善行、『雨ニモマケズ』への序章 『セロひきのゴーシュ』 宮沢賢治童話全集 8 より - 賢治晩年の芸術に寄せる思い 『革トランク』 宮沢賢治童話全集 8 より - 若さゆえの誰しももったことがあるであろう虚栄心 『化物丁場』 宮沢賢治童話全集 8 より - 自然災害を、ふんだんな空想を交えて語る物語 『毒もみのすきな署長さん』 宮沢賢治童話全集 8 より - 決まりを破る創造性の肯定 『フランドン農学校のぶた』 宮沢賢治童話全集 8 より - 再び殺生の問題 『ひかりの素...
'ものがたり'散策 | 2018.01.01 Mon 18:35
主人公のわたしは、草穂と風の中に横たわっていると、いつしか、暗いこけももの生えた、ツェラ高原を歩いています。鳥も獣もいない気圏の上空です。白い過冷却の湖岸は、いつか夜となり、また明け方となりました。 わたしはふと、天の空間へ紛れ込んだのだと思いました。そして、三人の天の子どもを見ます。それはガンダーラの于闐大寺(こうたんだいじ)の廃趾から発掘された壁画の子であると知りました。 わたしは三人に、自分が于闐大寺を沙の中から壁画を掘り出した青木晃だと紹介し、三人とともに太陽を拝みた...
'ものがたり'散策 | 2017.12.31 Sun 18:05
一、山小屋 炭焼きの父が働く山小屋へ来た一郎と弟の楢夫は、夜が明けて目を覚まし、明るい日曜の朝を迎えます。しかし楢夫は昨夜の夢に出てきた風の又三郎に怯え泣きました。 二、峠 昼過ぎになって、小屋を訪れた馬方が、父と話し込んでいます。そしてそれが済むと馬方が帰る後をついて、兄弟は雪道を家へ向かいました。 しかし途中で馬方が、通りすがった別の馬方と話し込んでいるのを待ちきれず、兄弟は、峠に向けて先を歩いて行きました。峠のいただきが見え始めた頃、雪が降り始め、次第にひどくなります。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.12.29 Fri 19:46
フランドン農学校の一年生が、「豚というものは、水やスリッパやわらを食べて、それを一番上等な脂肪や肉をこしらえる、豚の体は生きた一つの触媒で、白金と同じだ」と話しているのを学校の豚は聞きます。 学校の豚は、白金一匁の値段から、自分の体重を加味して、自分の値打ちを勘定すると、その高値から自分を一流の紳士のように思い込みました。ところが豚の幸福はあまり長くは続きませんでした。 二、三日してドサリと落とされた食べ物の中から豚の毛を植えた歯磨楊枝を見て、彼は気分が悪くなるのでした。 また、畜...
'ものがたり'散策 | 2017.12.26 Tue 18:19
四つの冷たい谷川が、カラコン山の氷河から出て、プハラの町でひとつの大きな川になりました。その川は、普段は静かで、水も透き通り、雲や木の影を映し出します。 しかしいっぺん荒れだすと河原は水で一杯になり、それが引くと、ところどころに沼を作りました。その沼には沢山の魚がおりました。 沼には、海からあがった恐ろしいちょうざめがいる、などと言う者もおりました。床屋のリチキです。しかしそれがデマであることを知った町人に、リチキは大変軽蔑されました。 さてこの国の林野取締法第一条は、火薬で鳥を取...
'ものがたり'散策 | 2017.12.22 Fri 18:25
五、六日続いた雨がやっとあがった朝でした。晴れてはいましたが、まだ方角の決まらない雲がふらふらと飛び、なんだか本当に晴れたという気がしません。 西の仙人鉱山へ、用事を済ませに行くわたしは、黒沢尻から軽便鉄道に乗り換えました。すると、ひとりの鉄道工夫が、雫石、橋場間の路線工事現場の崩壊の話をしているので、わたしは「あの化物丁場ですか」と話しかけますと、工夫は、わたしを相手に、自分がそこで働いていた時の話をします。外の天候はにわかに嵐の様相を呈してきました。 化物丁場と呼ばれる、そこの崩落...
'ものがたり'散策 | 2017.12.21 Thu 19:23
斎藤平太は、楢岡の工学校に、まぐれあたりのように入学し、教師のなにかの間違えのおかげで、首尾よく卒業します。 そして彼は、父が村長をしている村へ帰り、家の敷地に建築屋の看板を掲げ開業します。早速来た仕事は、消防小屋と相談所を兼ねた二階屋と村の分教場でした。 平太は早速設計図を引いて、村の大工たちを呼び、仕事にかかりました。ところが大工たちはおかしな顔をして、下ばかり向いて働いているのです。 出来上がった建物は設計のミスで、前者は階段がなく、後者は廊下がありませんでした。失敗を恥じた平太...
'ものがたり'散策 | 2017.12.20 Wed 20:15
ゴーシュは町の活動写真館で、セロを弾く係りでした。しかし楽手の中では一番下手でしたので、いつも楽長から叱られていました。 十日後の、町の音楽会で演奏する、第六交響曲の練習中、ゴーシュは楽長に、「セロが遅れた」「セロの糸が合わない、ぼくは君にドレミファを教えている暇はない」「音楽の表情というものがまるでできていない、怒るも喜ぶも感情というものがさっぱり出ない」などと注意されます。 そして、楽長は、ゴーシュを前にして、君ひとりのために、我々音楽の専門家である金星音楽団が、素人の寄り合いの楽団...
'ものがたり'散策 | 2017.12.19 Tue 19:03
虔十(けんじゅう)は、いつも縄の帯をしめ、笑って、森の中や畑の間を、ゆっくりと歩いているのでした。青い藪、青空をかける鷹など、どれを見ても虔十は嬉しくなります。 しかし、子どもらが、そんな虔十を馬鹿にして笑うものですから、彼は次第に笑わないふりをするようになりました。でも虔十が笑っているのは周知のことで、やはり子どもらは、皆、彼を馬鹿にして笑いました。実際、虔十はどこか足りない人と、皆に思われていました。 そんな彼が、突然母親に頼みごとをします。杉の苗を七百本買ってくれというのです。...
'ものがたり'散策 | 2017.12.16 Sat 19:13
『オツベルと象』 宮沢賢治童話全集 7 より - いろいろな読み方ができる説話 『ねこの事務所』 宮沢賢治童話全集 7 より - 仏教思想に裏打ちされた諷刺 『台川』 宮沢賢治童話全集 7 より - 農学校もの、得意とする地学、発見の喜びを伝える物語 『楢ノ木大学士の野宿』 宮沢賢治童話全集 7 より - 賢治のスケールの大きな自然観 『十力の金剛石』 宮沢賢治童話全集 7 より - 石好き賢治による仏教説話 JUGEMテーマ:童話
'ものがたり'散策 | 2017.12.15 Fri 18:27
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