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主人公の耕平は、畑の手が空いたので野ぶどうを取りに出かけます。兵隊の服を着て夢中になって取りました。 家に帰ると、もうすでに夜でしたが、おかみさんと二人で、木鉢の中へぶどうの実をむしります。耕平の子は、ぶどうのふさを振り回して遊んでいました。 ぶどうをむしった日から三日が経ち、ぶどうの果汁を夫婦揃って絞り出します。そして今年は、この果汁に砂糖を入れ密造酒を作ることにしました。 全部で瓶にして、二十本ほどのぶどう酒のもとであるぶどう水ができました。税務署に見つかれば罰金が取られます。しか...
'ものがたり'散策 | 2017.09.21 Thu 18:24
『鳥箱先生とフウねずみ』に始まり、この作品文中にはツェねずみの最期が語られているので、『ツェねずみ』に続く、ねずみ三部作の最終話と考えられます。 嫉妬心の強いクンねずみは、他人の知識を妬み、相手が少しでも自分より優れていると思うと、咳払いをして相手を脅すのを習慣にしていました。 彼は、慢心とそねみの権化です。常識人からしたら、かなりの馬鹿者に映ります。案の定、ねずみ仲間には呆れられて、ねずみの県会議員の前でもそれやったものだから、暗殺されることになりました。 殺される寸前、とある猫に...
'ものがたり'散策 | 2017.09.20 Wed 18:18
主人公はある古い家に住み着いているツェという名のねずみです。 ツェねずみは、いたちが教えてくれた金平糖の在り処に行ってみると、既に特務曹長率いる蟻たちによって搾取されていました。ツェねずみは気分を害して、いたちに「まどってください(つぐなってください)」と賠償を要求します。 いたちは親切で教えてやったのに、逆に仇で返されたのに怒って、ツェねずみとは絶交しました。 こんな調子で、他人の親切に感謝することなく、結果が悪ければ賠償さえ要求するツェねずみは、友人を次々となくします。 おま...
'ものがたり'散策 | 2017.09.19 Tue 18:27
自分の中に、とある上位の者によって、ひよどりを入れられた鳥箱は、そのひよどりに対する万能感から、いつしか自分のことを先生と思い込んでしまいます。 しかし上位の者の不手際から、次々に入れられるひよどりは四羽死んでしまいました。その死因は飢えや病気や寂しさや猫に襲われてのことです。 確かに鳥箱先生に非はありませんが、なんの根拠もないまま、自分がひよどりたちを、栄耀栄華を極めた安楽な一生に導いたと、その悲劇を目の当たりにしながらひとり合点して、鳥箱先生は自己を正当化しました。 しかし、猫にひ...
'ものがたり'散策 | 2017.09.18 Mon 18:29
始まりは登場者である動物たちが、皆、檻にいることから、どうやら動物園が、物語の舞台のようです。そこで、わたしと称する俯瞰者のような存在の視界が、突然、煙のように溶け出して、月光はおぼろとなり、いつの間にやらファンタジーの世界が出現します。 あたりは夜の野原となり、獅子と書かれた百獣の王としての属性を帯びたライオンが、夜の見回りに出ます。 他に登場する動物は、白くまに象にきつねにたぬきと、それぞれの動物は、動物寓話に出てくる動物らしく、特定の人間のキャラクターをなぞらえて描かれます。 お...
'ものがたり'散策 | 2017.09.17 Sun 18:16
これまでのわたしの読書傾向は、西洋のファンタジーを中心としたものでした。いっけん日本のものよりも、西洋のものが親しみを感じさせるのです。 なぜそうなのでしょうか。日本人の生活様式が、西洋化され、日本固有のものが、ないがしろにされていることなどを背景にあげてもいいでしょう。また、日本固有のものは古典化してしまっているので、現代仮名遣いへの翻訳の遅れなども、その一因になっていると思います。 しかしわたしは、トールキンのファンタジー論『妖精物語とは何か』を読んで、興味の範囲が広がり、世界で...
'ものがたり'散策 | 2017.09.16 Sat 18:23
JUGEMテーマ:童話 はりねずみのピクシー絵本をもう1冊、どうぞ。 「うさぎとはりねずみ、その後のおはなし(Neues von Hase und Igel)」。 グリム童話の「うさぎとはりねずみ」の後日談です。 グリムの「うさぎとはりねずみ」の内容はイソップ童話の「うさぎとかめ」とほぼ同じ。 はりねずみがうさぎに勝つのですが、イソップとはほんの少し違うところがあって、はりねずみは実はちょっぴりズルをしていたのです。 そのことを知ったうさぎとその一族が勝負をやり...
ブッククーリエ [BOOKCOURiER] 店長日記 | 2017.05.04 Thu 15:41
JUGEMテーマ:童話 『第47回JX-ENEOS童話賞 作品集 童話の花束』中学生の部 優秀賞の童話作品「グルメ大戦争」の挿絵を担当しました。 冊子の表紙絵は私ではなくイラストレーターの長谷川義史さんです。 イラストレーション:ハマダミノル 和食と洋食の食材たちが美味しさの威厳をかけて 戦争を始めるというお話です。 イラストレーター ハマダミノルweb→ht...
楽描き日誌。 | 2016.11.18 Fri 22:59
「ピノキオ/1995年版(Pinocchio)」ディズニーのピノキオをもう1冊。 1990年代に発行されたリトルゴールデンブックです。 先日の第7版と見比べると興味深いです。 まずは、扉ページ。 ぐっと現代的になりました。映像の時代って感じですね。 そして、ブルーフェアリーがこんなに違うんです。 JUGEMテーマ:童話 うーん、存在感増していますねえ。 1990年を境にディズニークラシックスのアニメとそのキャラクターたちの雰囲気がけっこう変わっていたりしますが、それは元のアニメがリマスターされて...
ブッククーリエ [BOOKCOURiER] 店長日記 | 2015.06.10 Wed 15:03
ディズニー・クラシックスの冒険ファンタジー、 「ピノキオ(Pinocchio)」が再入荷しました。 今回入荷したものは1981年発行の第7版。 1948年発行の初版と同じ表紙・内容です。 そして、もちろん1940年公開の同名のアニメ映画が元にした絵本です。 「ピノキオ(Pinocchio)」は「白雪姫と七人の小人(Snow White and the Seven Dwarfs)」に続く、ディズニー2作目の長編アニメ。 こちらもディズニー・クラシックスの大傑作となりました。 ディズニー・クラシックスの良き雰囲気がよく伝わる絵本となっています。 それ...
ブッククーリエ [BOOKCOURiER] 店長日記 | 2015.06.10 Wed 15:01
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