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『コスモロジーの創造―禅・唯識・トランス・パーソナル』で著者は言う、行き詰まった時代の精神が進みうるのは「宗教でもなく近代主義でもなく霊性へ」という方向しかない、と。ここで宗教とは、みずからの教祖、教義、教団を絶対視し、信仰と服従を不可欠の条件とするシステムとグループをさす。 こうした宗教集団の自己絶対視は、かならず敵と敵意を生み出す。宗教集団にとって他者は改心させる対象ではあっても、そのまま認め得る存在ではない。布教に反対する呪われた存在は、神にかわって殺してもよいとさえ結論される。 ...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.10 Sat 23:09
『精神世界のゆくえ―現代世界と新霊性運動』は、「ニューエイジ」運動や「精神世界」への関心の広がりを、現代社会の中でどう位置づけ、理解するかに関心がある人にとっては必読の書だろう。 曖昧な「ニューエイジ」という言葉を「新しい意識の時代の到来」を強調する運動として限定的にとらえ、そのような要素を必ずしも強調しないもっと広範な「新霊性運動」と区別する。その上で新霊性運動を、世界各地で多発的に発生したグローバルな運動と理解する点に深く共感。 新霊性運動と呼ばれる広範な運動群、宗教文化の特徴のひとつ...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.10 Sat 21:44
◆『生きがいの催眠療法―光との対話が人生を変える』 催眠療法で過去生とその死を追体験して、死んだその肉体を抜けて浮上すると、多くの受診者が光との対話をはじめます。臨死体験がしばしば報告する圧倒的で感動的な愛の光の体験ほどではないのですが、しかし、催眠中の光との対話によって、過去生や今の生の目的や課題が示唆されます。 受診者が、過去生を振り返りつつ、その視点から今の生の意味を問い直します。その対話を通して受診者は、自分に対してより受容的になり、前より豊かな人生を歩むようになるのです。これほど...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.06 Tue 17:58
すこぶる面白い。精神世界や超能力に傾斜する経営者や企業を批判、その内情が詳しく調べられて興味深い。 著者の固定観念・偏見のたぐいによって本質的なところが見えていなかったり、歪められたりしているのも感じるが、これがもし本当だったら私が間違っていたのではないかと思えるような部分も多い。その辺をどうやって見極めていくか。実に刺激的だ。 結論としては、我が国のニューエイジ運動や新霊性運動は、とどのつまり方便として用いられれいると言う。従業員の忠誠心を涵養する武器としては、すべてが必要必然ベストで...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.06 Tue 14:19
『老子』の原文からかなり自由に翻訳された現代的な『老子』だ。ほとんど新たな創作といってもよい。それでいて老子の精神が直截に伝わってくる。まるで現代のグルがやさしく語りかけるような分かりやすい日本語だ。それをいっきに読み進むと、なるほど老子が伝えようとした精神とはこういうものだったのかとエッセンスが伝わってくる。老子の素晴らしさ、タオの素晴らしさに新たに出合えたような感じだ。そして、今度じっくり原文を読んでみようという気持ちになる。実際に原文にあたると、原意をくみ取りながらもかなり大胆で自由な...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.05 Mon 13:59
野口整体へのたいへん分かりやすい入門書になっている。著者は、野口整体の道場を開 いて30年、おそらく野口整体の正統を引き継ぐ数少ない指導者の一人だろう。その豊 富な指導体験に基づき、何人かの体験者の体験談を柱にしながら、野口整体の中心とな る活元運動や愉気の何たるかを語っていく。長年の指導経験からにじみ出るような言葉である。 野口整体では、ただ故障を探し出し、そこを治せばよいという考えかたをとらない。生理的な故障、異常が起こるのは、その背後に自由、性、成長、自発性、要求の抑圧があ り、その反動...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.05 Mon 09:50
とても好きな絵本。100万回生きたことや宙返りが出来ることが得意で得意で、そんな自分にすっかりほれ込んでいるナルシストのとらねこが白いねこに恋をします。白いねこは百万回や宙返りには興味がない。そっけない。もっと他のことを大切に思っているのです。とらねこはそんな白いねこを心から好きになることで変わります。とらねこに貢いだ並み居る、世間のめすねこたちは、100万回や宙返りのとらねこにほれた。世間一般が評価する勲章一杯のとらねこにほれたのです。ところがこの白ねこだけは、世間が何を評価するかなんて無...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.04 Sun 21:54
禅密気功は、仏教・密教系の気功であり、1986年に中国政府が認めた26大功法の一つに数えられているという。禅密気功は背骨を重視し、それを生命活動の根元となる器官と定義する。それゆえ、ふだんは動かすことのない背骨を動かすことからスタートし、背骨に気をめぐらせる功法を動功の中心とする。しかし、仏教系の気功であるゆえ、瞑想も重視される。津村喬が指摘するように、禅密気功は一流派であることを超えて、ほかの気功をある段階まで修めた人が、さらに一歩深めていくためにもよいようだ。 興味深かったのは、津村が「背...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.04 Sun 17:03
著者が、「一気に読むことのできる本を目指した」と言うとおり、すぐに読み通せる。しかし、今の日本人に忘れ去られようとしている大切なことに触れ、それを取り戻すために一つの役割を果す主張であろう。私自身、自分のサイトの論文集>「心身一如」と教育観の変革において、調身、調心、調息が、人間の心の成長を促そうとする教育にとって欠くことのできないものだという主張をしたことがあるので、共感するところが多い。著者の主張や方法が日本の教育界でもっともっと認知されていけば、今の子供たちが直面する問題を解決する糸口...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.04 Sun 16:29
◆瞑想とユング心理学◆ ユング心理学の立場から禅を中心に瞑想を論じた本だ。瞑想について心理学の立場からこれほど深く追求した本はあまりないだろう。また東洋の瞑想とユング心理学 とをきわめて深いレベルで比較考察しているので、瞑想という視点からのユング心 理学への道案内にもなっている。 瞑想とは何か、瞑想の深まりの結果導かれる悟り とは何かが、ユング心理学の用語、考え方を通して浮き彫りにされる。 瞑想・悟りをめぐる根源的な問題が、ユング心理学の立場から論じられている。 たとえば、自我をどう捉えるか...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.05.04 Sun 10:48
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