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仲の良い、ふたりの商人がいました。ふたりはいつも一緒に旅をして商いをしていました。ある時ふたりは、ひと仕事終え休んでいると、ひとりは眠りに落ちてしまいました。 ひとりの商人が、なんの気無しにそれを見ていると、眠っている男の鼻から、大きな蜂が出てきます。蜂は飛び立ち、近くの白い椿の木まで飛んでいくと、その根本の穴に入りました。そしてすぐに出てきたかと思うと、また眠っている男の鼻の穴の中に入ります。 やがて眠っていた男が起き上がると、いい夢を見たというのです。それは白い椿の木の根本に、小判の...
'ものがたり'散策 | 2017.06.11 Sun 18:34
お馴染みの物語です。日本人なら誰もが知っているお話なのではないでしょうか。お話の起源は古く日本書紀にも、すでにみられるようです。 物語を振り返っておきます。 浦島太郎という若者は、毎日魚をとって暮らしていました。ある日、浜で、子どもたちにいじめられている亀を助けました。 後日、そのお礼に乙姫が、その亀を使いに竜宮城に浦島太郎を招待して、見たこともないようなごちそうでもてなします。そして、三月ほどして、浦島太郎は、そろそろ家に帰ろうと思いました。 すると、乙姫は、あなたの万年の命が...
'ものがたり'散策 | 2017.06.11 Sun 18:31
たこをとって貧しい暮らしを立てている、たこ取り長兵衛が、成功をおさめてゆく物語です。 物語は、年頃の主人公長兵衛の母親の、この貧しさでは嫁の来手もないという心配事に端を発して動き始めます。長兵衛は母親の言うことなど気にせずに、嫁探しに大阪に出向きました。そこには、とある出会いが長兵衛を待ち受けていました。それは、大金持ちの鴻池の五人姉妹のひとりの娘との縁です。彼女は、金持ちの汚さを身にしみ知っており、彼らを厭っているようにさえ見えます。そして長兵衛の誠実さに心が動きました。 その鴻池...
'ものがたり'散策 | 2017.06.10 Sat 18:39
題名通り木霊の嫁入りのお話です。 ある山で鷹狩をしていた殿様の鷹が、柳の木の高いところに隠れてしまったため、柳の木を切ろうとする殿様に対して、ひとりの若い侍が進みでて、するすると柳の木に登り、殿様の鷹を追い戻し、柳の木は来られずに済みました。その柳の木の木霊が恩返しに若侍に自分の正体を明かさず嫁にくるというものです。ふたりは子をもうけ幸せに暮らしました。 ところがある日、殿様は、柳の立っている土地にお宮を作ると言い出して、結局は柳の木は切られてしまう運命に。柳の木霊は自分の運命をとうとう...
'ものがたり'散策 | 2017.06.10 Sat 18:37
『鬼の婿どの』の導入部を取り出して、それを独立させたような物語です。物語は、おじいさんが、ひょんなことから、三人の娘の内ひとりを、異類のものに嫁に出します。このお話では、異類のものが、鬼から猿に変わっています。 両物語のおじいさんが、異類のものと出会うのは、夏の炎天下の、田んぼか畑です。この場面が鬼門になっています。いずれのお話も、おじいさんはその場所で、仕事に難儀しています。ここに、おじいさんが、異類のものに付け入られるすきが生じます。難儀している問題の解決の代わりに、異類のものは、...
'ものがたり'散策 | 2017.06.07 Wed 18:32
短いお話です。 むかしあるところに大きな淵がありました。近くに、村の名主で、源兵衛という人が住んでいたので、その名をとって村の人たちは源兵衛淵とよんでいました。 ある晩のこと、現米が囲炉裏の火、にあたっていると戸をたたく音がしました。戸の外には女の人の声がします。そして、彼女は、源兵衛渕の主の大なまずだと言いました。 そして、今夜、よその淵から、悪知恵の働く大ぐもが戦いにやって来るので、加勢してくれと言います。丑三つ時に淵に来て、ただ一言「源兵衛ここにひかえたり」と叫ぶだけで、大なまず...
'ものがたり'散策 | 2017.06.07 Wed 18:27
短いお話です。 むかしあるところに木こりがいました。木こりは山に這入る前にいつも氏神様にお参りをしていました。 ある日のこと、木こりは、いつものようにひとりで山奥に入り、大きなまさかりで木を切っていました。やがて日が暮れたので山小屋に泊まることにしました。 すると、夜もだいぶふけた頃、どこかで赤ん坊の声がするではないですか。こんな山奥に、夜更け過ぎ、赤ん坊の声なんてと、木こりが不審に思っていると、赤ん坊を背負った綺麗な嫁さんが山小屋を訪れます。 嫁さんは道に迷ったと言いました。そして...
'ものがたり'散策 | 2017.06.06 Tue 18:45
むかし富山の薬売りが方々を訪ねて商いをしていました。そんななか、薬売りは毎年必ず弥彦村に立ち寄って弥三郎に泊めてもらっていました。 そして今年も弥三郎の家に泊めてもらおうと峠の道を歩いていたところ突然山犬に襲われて無我夢中で逃げ、道端の高い木に登りました。 すると山犬たちは次々と肩車をして薬売りのすぐ下まで迫ってきます。けれども届かないので山犬たちは弥三郎の婆さんに助けを借りようと言って村の方へ走っていきました。 薬売りは木につかまりながら妙に思いました。弥三郎といえばこれから自分...
'ものがたり'散策 | 2017.06.06 Tue 18:43
むかしあるところに、父さんと母さんと娘がひとりいました。ところで、この家では猫を一匹飼っていました。 ある晴れた日のこと父さんはお城の勤めにあがり、母さんは町に用をたしに出かけました。娘がひとりで留守番をしながら縫い物をしていました。囲炉裏端では猫が丸くなって居眠りをしています。 そのうちに、猫が急にむっくりと起き上がり、娘のそばによってきます。そしてその猫は、娘に話しかけてくるではないですか。 娘は肝をつぶします。なんたって猫が話すのですから。そして猫は、両親がいなくて寂しいでし...
'ものがたり'散策 | 2017.06.05 Mon 18:40
諏訪明神にまつわる伝説の由来譚と思われます。 むかし諏訪湖の近くの殿様に三人の兄弟がいました。名は、太郎、次郎、三郎で、三郎は知恵も力も優れていたので甲賀三郎と呼ばれ、殿様は三郎を跡継ぎと決めていました。甲賀三郎には春日姫という美しい許嫁がいました。 ある日、春日姫が座敷の掃除をしていたところ、綺麗な絵草紙が一冊ひらりと舞い落ちてきました。春日姫はなんの気無しにそれを手に取るとその瞬間姫は姿を消してしまいました。鬼が絵草紙に化けていて春日姫をさらっていったのです。殿様は三兄弟に姫を救...
'ものがたり'散策 | 2017.06.05 Mon 18:38
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