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昔話

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昔話
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 日本の昔話から外国の昔話まで。子どものころに、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに話してもらった、懐かしいお話。
 「むかし、むかし、あるところに……」で始まり、「めでたし、めでたし」で終わる昔話は、時代を超えて語り継がれてきた奥の深いお話。
 お気に入りの本やお話しを教えて下さい。
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日本の昔話 1 より 『きこりとやまんば』 人を襲う異類のもの、信仰心を称える寓話

短いお話です。 むかしあるところに木こりがいました。木こりは山に這入る前にいつも氏神様にお参りをしていました。 ある日のこと、木こりは、いつものようにひとりで山奥に入り、大きなまさかりで木を切っていました。やがて日が暮れたので山小屋に泊まることにしました。 すると、夜もだいぶふけた頃、どこかで赤ん坊の声がするではないですか。こんな山奥に、夜更け過ぎ、赤ん坊の声なんてと、木こりが不審に思っていると、赤ん坊を背負った綺麗な嫁さんが山小屋を訪れます。 嫁さんは道に迷ったと言いました。そして...

'ものがたり'散策 | 2017.06.06 Tue 18:45

日本の昔話 1 より 『弥三郎ばあ』 猫という異界の存在

むかし富山の薬売りが方々を訪ねて商いをしていました。そんななか、薬売りは毎年必ず弥彦村に立ち寄って弥三郎に泊めてもらっていました。 そして今年も弥三郎の家に泊めてもらおうと峠の道を歩いていたところ突然山犬に襲われて無我夢中で逃げ、道端の高い木に登りました。 すると山犬たちは次々と肩車をして薬売りのすぐ下まで迫ってきます。けれども届かないので山犬たちは弥三郎の婆さんに助けを借りようと言って村の方へ走っていきました。 薬売りは木につかまりながら妙に思いました。弥三郎といえばこれから自分...

'ものがたり'散策 | 2017.06.06 Tue 18:43

日本の昔話 1 より 『猫の踊り』 一般的な動物寓話にない設定

むかしあるところに、父さんと母さんと娘がひとりいました。ところで、この家では猫を一匹飼っていました。 ある晴れた日のこと父さんはお城の勤めにあがり、母さんは町に用をたしに出かけました。娘がひとりで留守番をしながら縫い物をしていました。囲炉裏端では猫が丸くなって居眠りをしています。 そのうちに、猫が急にむっくりと起き上がり、娘のそばによってきます。そしてその猫は、娘に話しかけてくるではないですか。 娘は肝をつぶします。なんたって猫が話すのですから。そして猫は、両親がいなくて寂しいでし...

'ものがたり'散策 | 2017.06.05 Mon 18:40

日本の昔話 1 より 『甲賀三郎』 諏訪明神の由来譚

諏訪明神にまつわる伝説の由来譚と思われます。 むかし諏訪湖の近くの殿様に三人の兄弟がいました。名は、太郎、次郎、三郎で、三郎は知恵も力も優れていたので甲賀三郎と呼ばれ、殿様は三郎を跡継ぎと決めていました。甲賀三郎には春日姫という美しい許嫁がいました。 ある日、春日姫が座敷の掃除をしていたところ、綺麗な絵草紙が一冊ひらりと舞い落ちてきました。春日姫はなんの気無しにそれを手に取るとその瞬間姫は姿を消してしまいました。鬼が絵草紙に化けていて春日姫をさらっていったのです。殿様は三兄弟に姫を救...

'ものがたり'散策 | 2017.06.05 Mon 18:38

日本の昔話 1 より 『俵藤太』 ちょっと残念な動物報恩譚

動物報恩譚のひとつです。主人公は蛇を助け恩返しを受けますが、しかし、主人公の女房が恩返しの品を台無しにしてしまうという、ユーモアを含んだ落になっています。 むかし、京の都に近い瀬田の唐橋に、大きな蛇が現れました。村人は恐ろしくて誰も渡れません。あるときこのお話の主人公ですが俵藤太という弓の名人がこの話を聞いてこの橋を渡ってみようということになりました。橋の中程にはものすごい大蛇がとぐろを巻いていますが彼は難なく渡ってしまいます。 藤太は、それからしばらく行くと、後ろから若くて美しい女...

'ものがたり'散策 | 2017.06.04 Sun 18:46

日本の昔話 1 より 『蛇婿入り』 おそらく古事記の三輪山伝説に先行する昔話

三月の桃酒、五月の菖蒲酒、九月の菊酒を飲む習慣にまつわる由来譚なのでしょうが現在ではあまりこのような習慣を聞いたことがありません。 むかしあるところに娘と母親が暮らしていました。そこへひとりの若者が通ってくるようになります。ところがこの若者の正体は蛇でした。蛇は自分の子孫を残すために娘のところに通っていたのです。 そのことが知れると、母親は早速、蛇の後を追うために、娘に糸を通した針を、若者の裾に刺しておくように命じました。この糸をたどれば蛇の後をつけることが出来るというわけです。 そし...

'ものがたり'散策 | 2017.06.04 Sun 18:39

日本の昔話 1 より 『山男の腕』 親を助ける子どもたち

むかし、ある村に、ふたりの娘を持ったおじいさんがいました。ある日この、おじいさんは、畑仕事をすませ「ああ」とあくびをすると、大きくて恐ろしい風貌の山男が、なんと背後に立っているではないですか。「ああ」とは山男の名でした。それを呼んでしまったのです。 おじいさんは、ただあくびをしただけで、山男を呼んだ覚えはないと説明しますが、山男はふざけたことを言うなと怒ってしまいます。 そして、山男は、自分の言うことを聞くなら許すが、聞かなければ、おじいさんを殺してしまうと脅しました。そして、山男は、お...

'ものがたり'散策 | 2017.06.03 Sat 18:23

日本の昔話 1 より 『なぞ問答』 人がいい者には必ず助言者が現れる

むかしあるところに、人のいいじいさんとうんと賢い孫がいました。ある時じいさんが鍬で畑を打っているとひとりの侍が馬に乗ってやってきてじいさんになぞを出します。 そのなぞとは、じいさんは、今朝から数えて畑に。何回鍬を打ったかというものでした。じいさんは答えられませんでした。侍はそれをじいさんの宿題にして去っていきます。 そこへ賢い孫がお弁当を持ってやってきました。じいさんは孫と一緒にお昼を取りながら今しがた侍が出したなぞについて孫に話します。すると賢い孫は容易いことだよと言って即答します。 ...

'ものがたり'散策 | 2017.06.03 Sat 18:21

日本の昔話 1 より 『鬼の婿どの』 どうしても救われなかった鬼と人間の間の子ども

日本の正月の門松と、節分の豆巻きの由来譚になります。 むかしあるところに三人の娘を持ったじいさまがいました。ある年のこと、日照りが続いてじいさまの田んぼが干上がってしまいました。じいさまが困っていたところ、ひとりの美しい若侍がやってきて、じいさまが昼飯を食いに帰っている間に、田んぼに水を入れてくれるというではないですか。ただし娘のひとりを嫁にくれと言います。爺様は喜んで約束しました。 じいさまは昼飯を食いに家に帰ります。そして嫁入りの話を娘たちにしました。しかし、上ふたりの娘は鬼か蛇...

'ものがたり'散策 | 2017.06.02 Fri 18:32

日本の昔話 1 より 『こんび太郎』 自分の飯は自分で稼ぐ

むかし、あるところに、生まれてから一度も風呂に入ったことのない、じいさんとばあさんがいました。この夫婦は子どもがいなかったので、ある時、自分たちのこんび(あか)をとって人形を作ってみようという話になりました。 人形を作ると、老夫婦は、それにご飯を食べさせました。するとみるみる大きく育ち、ふたりは喜んで、こんび太郎と名づけました。しかしこんび太郎は、食べれば食べるほど大きくなり、食べる量も半端ではなくなります。終いには、こんび太郎は、老夫婦に養うことができないと告げられます。 こんび太郎は...

'ものがたり'散策 | 2017.06.02 Fri 18:27

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