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昔話

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昔話
このテーマについて
 日本の昔話から外国の昔話まで。子どものころに、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに話してもらった、懐かしいお話。
 「むかし、むかし、あるところに……」で始まり、「めでたし、めでたし」で終わる昔話は、時代を超えて語り継がれてきた奥の深いお話。
 お気に入りの本やお話しを教えて下さい。
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日本の昔話 1 より 『鷲にさらわれた子ども』 母親の思い

母親が、田んぼを耕していると、畦に寝かせていた赤ん坊を、突然、鷲がさらっていきます。母と子は離れ離れになってしまいました。鷲は、里から離れたお寺の松の木に、赤ん坊を置いていきます。それを寺の和尚が助け育ることとなりました。 母親の、この突然の別れを、甘んじて受けいれることの出来ない強い気持ちが、再会に向けて描かれていきます。母親は子どもを探して村々を渡り歩きました。 一方、息子は、すくすく育ち、たいそう利口な子どもだったので、坊さんとしての修行を着々と積んでいきます。 やがて、...

'ものがたり'散策 | 2017.06.01 Thu 18:23

日本の昔話 1 より 『おしらさま』 おしらさまに関する由来譚

このお話は、おしらさまの由来譚であり、馬と娘の悲恋譚として広く伝わっているようです。 むかし、あるところにお父さんとお母さんと可愛い女の子が住んでいました。この家には、また、立派な雄の馬が一頭いました。 やがて、女の子は美しい娘となります。この娘はいつも厩で馬と話したり笑ったりしています。父親はある時、娘が心配になって馬と話をする訳を聞きました。すると娘は馬とは夫婦になるのだからと答えました。 父親は人と馬が夫婦になるものかと怒って、馬を引っ張り出し、裏の大きな桑の木に吊るして、鉈...

'ものがたり'散策 | 2017.06.01 Thu 18:21

日本の昔話 1 より 『みるなのくら』 ”見るなの戒め”をモチーフに持つ物語

貧しい若者は、毎日山でたきぎをとっては、それを里で売って暮らしを立てていました。ある日のこと若者は美しい鶯の声に導かれて山の奥に入り道に迷います。あたりはもう暗くなってきました。 そんな時、若者は遠くの明かりに気づきそこへ向かいました。それは大きな屋敷でした。若者は一晩の宿を頼みます。すると、中には美しい娘がいて中に入れてくれました。若者は立派な座敷に通され、見たこともないようなごちそうでもてなされます。 翌日のこと、娘はようをたしに里に行くからと若者に留守番を頼みます。そしてこの家の十...

'ものがたり'散策 | 2017.05.31 Wed 18:15

日本の昔話 1 より 『きもだめし娘』 女性優位あるいは女性原理優位の文化的背景

むかし、三人の若者が一緒に旅に出ました。野を越え山を超え行くと長者の屋敷があり、屋敷の門には立て札が立っています。そこにはこう書いてありました。三国一の婿どのを求むと。三人はこの申し出に応じます。早速、三人は田打ちの早さを競うことになりました。しかし決着はつかず長者の屋敷に住み込んで続きを行うことになりました。 ところで、長者の娘は、屋敷の奥にいるらしく姿を見ることが出来ません。一番目と二番目の若者は、なんとかして娘の姿を見ようと試みます。ふたりはこっそり奥へ忍び込み、娘の部屋を覗いてみま...

'ものがたり'散策 | 2017.05.31 Wed 18:13

日本の昔話 1 より 『絵すがた女房』 ヤング・アダルト層の読み物に多くみられる展開

むかしあるところに一人暮らしの若者がいました。若者は大した怠け者で田畑は荒れ放題にしていました。そこへ美しい娘が訪ねてきて一晩泊めてくれと言います。一晩が二晩三晩となりやがて娘は嫁になります。 ある日、娘は、若者に田畑の仕事をちゃんとするように頼みます。しかし若者は、娘が恋しくて、すぐに帰ってきてしまうしまつです。ならばと娘は自分の絵姿を若者に渡し働きに出しました。 しかしその絵が風に飛ばされてしまいます。やがてその絵は殿様の目にとまりました。殿様は娘を自分の嫁にしようとたくらみました。...

'ものがたり'散策 | 2017.05.30 Tue 18:20

日本の昔話 1 より 『へこきじい』 ”隣の欲張り者の猿真似”の物語の類型

笑い話の中に教訓が述べられています。 むかしあるところに日本一のへこきじいと言われるじいさんがいました。そのへの音色はまるで音楽のようです。その話は広く伝わりやがて殿様の耳にもとどきます。へこきじいは城に呼ばれることになりました。 へこきじいは恐れながらも殿様にそのへを実演します。殿様は噂通りのそのへの音色に感心します。そこで殿様は自分の膝に乗ってこいてみろと言いいいだしました。素晴らしい音色です。しかも匂いませんでした。 殿様はエスカレートして肩に乗ってへをこかせ、しまいには頭に乗っ...

'ものがたり'散策 | 2017.05.30 Tue 18:17

日本の昔話 1 より 『鼻高扇』 とんまで正直者の行く末、昔話の知恵

ある、少しとんまな若者が、あるとき天神様のお社にお参りに行った夢をみました。すると天神様が現れて、お前は頭はよくないが、正直者だからいいものを授けようと言いました。夢の中の境内には古い扇が一本落ちています。 広げてみると表には天狗のお面が裏にはおかめのお面が描かれています。天神様は、天狗の方で仰げば鼻が伸び、おかめの方で仰げば鼻が縮むと告げ、よくよく心して使え、変なことに使うのではないぞと注意します。そこで若者は夢から覚めました。 若者はすぐに天神様の境内に向かうと夢で見た通りの扇が落ち...

'ものがたり'散策 | 2017.05.29 Mon 18:41

日本の昔話 1 より 『夢買い長者』 正夢に関する物語

短いお話です。とあるおじいさんが大晦日の晩に奇妙な夢をみます。その夢はおじいさんが宝物を積んだ大船に乗っておばあさんの内股に乗り込んだというものでした。元旦の朝おじいさんはその夢の話をすると、おばあさんはそのたわいない夢におじいさんを馬鹿にすると、ふたりは大喧嘩になってしまいました。 この喧嘩を聞きつけて、隣のおじいさんが駆けつけます。そして夢の話を聞くと隣のおじいさんはその夢売ってくれというのでした。隣のおじいさんはいくらかのお金を出してその夢を買います。 夢を買ったおじいさんは、その...

'ものがたり'散策 | 2017.05.29 Mon 18:40

日本の昔話 1 より 『夢見小僧』 初夢にまつわるお話の由来譚

正月二日に見た夢を、ひとに話さなければその夢が叶うということが述べられるお話です。初夢にまつわる言い伝えに関する、由来譚のようなものでしょうか。 むかしあるお寺に和尚さんと三人の小僧いました。ある年の正月、和尚さんは三人の小僧に正月二日の晩に枕の下にありがたい御札を入れて寝るといい初夢がみられる。そしてそれを、だれにも喋らなければ、いいことがあると語りました。 果たして三人の小僧はそれぞれにいい初夢をみました。ところが一番目の小僧と二番目の小僧は夢の内容を、しつこく聞きたがる和尚に、...

'ものがたり'散策 | 2017.05.28 Sun 18:24

日本の昔話 1 より 『一寸法師』 日本の親指小僧

お馴染みのお話ですね。グリム童話では親指小僧のお話が類話になるのでしょうか。親指小僧と一寸法師は、体の大きさから、その高貴な望み、また、知恵のある行動や、飄々とした態度などが共通です。エピソードを挙げるなら敵の胃袋に飛び込んでいくところや、両親を幸せにするところなども共通です。共に、物語を読むもの、あるいは聞くものを愉快にしてくれる存在です。 子どものいなかったおじいさんとおばあさんが、神さまに願かけすると、神さまがふたりの夢に現れてお告げをします。それは、小さな子どもを預けるから、育...

'ものがたり'散策 | 2017.05.28 Sun 18:21

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