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再話昔々のこと、天国の町ロブブリを治めていた王が、世継ぎを残さないままこの世を去りました。それで市民は神聖なる信仰を促進し、幸せの影をを広げる力のある、十分な功徳を積んだ人を後継に選ぶことを決めます。それには、王室のお召し船スファンナ・ホンに、その人物を探させることで意見が一致しました。この船が止まったところに、その人物はいるというわけです。 遥か彼方まで船は流れ、とある村までやってきます。船の上から傍観していると、どうやら村では、47人の子どもたちが牧草地で牛の番をしながら木陰で「王様...
'昔ばなし'散策 | 2016.11.06 Sun 18:39
再話昔々あるところに、ひとりの王様がいました。コート・タボン、すなわち”こん棒振り”という名で、”カブト虫の沼”という意味のノンソン王国を治めていました。 あるとき王様の占い師が徳の高い男がこの王国に生まれるだろうと予言しました。”こん棒振り王”は、その男がやがて王室の宝を奪うだろうと心配しました。そこで国中の身重の女たちを捕まえて殺すよう命令を出します。 しばらくして王は、また占い師に尋ねます。すると占い師は、こう答えました。「その徳高き人はもうすでに生まれた」と。 これを聞いた”こん棒...
'昔ばなし'散策 | 2016.11.03 Thu 18:31
再話昔々、あるところにひとりの少年がいました。この少年は父親を早くになくして、母親に甘やかされ、わがまま放題に育てられました。母親の愛情のはけ口は、息子にしか行き場がなかったからです。息子の方も、甘やかしてくれる母親を大変愛していました。 そんなわけで息子は成長して青年になっても母親のもとで暮らし、一緒に生計を立てていました。この男は大変真面目で勤勉でありましたが、一方、わがままに育てられたせいか、自分の思い通りにならないと、かっとなって怒る癖がありました。その怒りは母親に向かいます。しか...
'昔ばなし'散策 | 2016.11.01 Tue 19:00
再話昔、北の国では、魔女や魔法、それから死者の霊について信じられていました。そして、おまじないの文句には超自然的な力があるとされていたので、皆、霊にお供物を捧げていました。 これは、フア・ヴィエン村に住む一人の白髪の老人とひとりの若者のお話です。 老人は、有名な魔術師で、皆に敬われていました。人々は彼のことをカエオ爺さん、つまりダイヤモンドのおじいさんと呼んでいました。 このおじいさんは、魔法の力で、傷や痛みはもちろん、骨折までも治すことが出来ました。しかしなんといっても有名だった...
'昔ばなし'散策 | 2016.10.30 Sun 17:34
今日の江戸小話 「春はさぞかし」 二人の男が、こんな話をしました。 「お前さんの生まれは、とても寒い国と聞いたが、どんな具合だ」 そうですな。 寒中などは、はしをぜんに置きますと、ぴたりとくっついてしまって、 もう食べる事は出来ません。 それに、ちょっと話...
まつもとJIN | 2016.03.05 Sat 17:18
今日の江戸小話 「ふとん」 あるところに、貧乏な親子がいました。 貧乏でふとんもないので、寝る時はいつもござをかぶって寝ています。 しかし親父さんは、 「息子よ。人前では決して、ござをかぶって寝ているなどと言うなよ。人前ではふとんで寝ていると言うんだ」 と、いつも言い聞かせていました。 ...
まつもとJIN | 2016.02.28 Sun 17:26
今日の江戸小話 「話半分」 京都へ商売に行く江戸の男に、物知りの男が注意をしました。 「京へ商いに行くそうだが、くれぐれも油断するなよ。京の商人はみんな曲者で、とんでもない値段をふっかけてくるからな。だから...
まつもとJIN | 2016.02.20 Sat 06:09
今日の江戸小話 「用心」 あるところに、植木の大好きな旦那がおりました。 ある日の事、旦那は植木屋から手に入れた柳の木を 十本ばかり庭に植え込みましたが、近所の子どもたち がそれを珍しそうに見ていたので、いたずらをされる 様な気がしてなりません。 そこで用心に、旦那は小僧に植木の番を命じました。 さて、それから何日かたって、旦那が小...
まつもとJIN | 2016.02.13 Sat 17:33
今日の江戸小話 「夜の暗いところ」 ☆ ☆ むかしはどこも道が悪かったので、人通りの多いところはいつも大勢の人夫たちが集められて、道作りをしていました。 そこへ行灯を山の...
まつもとJIN | 2016.02.06 Sat 05:14
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