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むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。彼らは、この年になるまで子どもに恵まれず、ふたりだけの暮らしです。 ある日おばあさんが、お倉にお米を出しに行ったところ、お倉の中に青蛇の子が一匹入っていました。おばあさんはそれを退治してもらおうとおじいさんを呼びますが、おじいさんは、お倉の蛇は殺してはならないとの、むかしからの言い伝えを思い、殺さず追い出そうとします。 しかし蛇の子は、倉の隅で小さなとぐろを巻いて座り込んでしまいました。しかたなく、ふたりは、米をやって飼うことに...
'ものがたり'散策 | 2017.07.13 Thu 19:02
むかし、ある金持ちの商人の家に、ひとり娘がいました。父親も母親も、それは娘を大変可愛がり、寝るときはいつも二人の間に寝かせていました。 ところが娘が十七、八になった頃のある朝、家の裏口のくつぬぎの石の上に、娘の濡れた草履を見つけて、両親は不審に思います。娘は夫婦ふたりの間で寝ていたはずです。 女中たちに聞いても知るものはおらず、とうとう娘本人に聞いてみましたが、知らないというばかりです。 けれども、それからというもの、朝になると決まって、娘の濡れた草履がくつぬぎにありました。 母...
'ものがたり'散策 | 2017.07.11 Tue 18:31
むかし、あるお百姓の家に、働き者の若者がいました。忙しい田植えが終わると、お百姓は若者に三日の間休暇を与えます。どんな贅沢も許しました。 そこで若者は、酒を一升飲みたいといったので、お百姓のおかみさんは、ふくべにお酒をいっぱい入れて、若者に持たせてやりました。 若者は景色のいい原っぱに出かけると、そこに腰掛け、スルメをかじりながら酒を飲み始めました。 やがて酔いが回って、踊りでもおどろうと立ち上がると、何かが足にまとわりついてきます。何かと思って足元を見るとそれは骸骨でした。 若...
'ものがたり'散策 | 2017.07.11 Tue 18:28
むかし、あるところに、若者がいました。ある時、若者は、畑仕事から帰る途中、一匹の鯉が川からはねて、道端に落ちて苦しんでいます。若者は鯉を川に戻してやりました。 それから何日か経ったある晩のことです。若者の家に、一人の娘がやってきました。そして一晩の宿を頼みます。若者はひとり者だから、飯の支度もろくに用意できないといいました。すると娘は食事の支度なら自分でするというので娘を泊めてやりました。 翌朝、若者は、娘が出ていくとばかり思っていましたが、一向にその気配がありません。それどころか、...
'ものがたり'散策 | 2017.07.10 Mon 18:30
むかし、大山(だいせん)お山の麓の村に大きな寺があり、その寺の裏には池がありました。そこにはさんしょううおの母と娘が住んでいました。 あるとき大きな山崩れがおき、池の水がすっかり濁ってしまいます。さんしょううおは、きれいな水の中でしか住むことができません。すると池のそばに住む若者が泥をすくって、またきれいな水が出るようにしてくれました。 さんしょううおの母親はとても喜んで、あの若者に恩返しをしなくてはならないと思い、そして若者はまだ嫁さんをもらっていないようだからと娘を嫁に出します。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.07.10 Mon 18:29
むかし、あるところに、ものを食わない女房がほしいと言っている若者がいました。するとある日、美しい娘が訪ねてきて、私はものを食べません。女房にしてくださいというのです。若者は娘を女房にしました。 ところがおかしな出来事が起こります。家の中の食料が目に見えて減っていくのです。若者は山仕事をしに行くふりをして、家の様子をうかがいました。 するとなんと女房が髪の毛をざんばらととくと、頭のてっぺんに大きな口を開けて、そこへ食べ物を放り込んでいるではないですか。娘は鬼婆だったのです。 若者はと...
'ものがたり'散策 | 2017.07.09 Sun 18:20
むかしあるところに徳兵衛さんという正直者の大工がいました。ある時徳兵衛さんは遠くの村まで仕事に出かけます。 仕事をしていると、家でおかみさんがお産をするという知らせを受けて、仕事を切り上げて帰ることにしました。 徳兵衛さんは道を急ぎましたが、村はずれの氏神様のところで、すっかり日が暮れてしまいます。そこで今夜はこのお社に泊まることにしました。 ところが徳兵衛さんは寝ていると、夜中に何やら話し声が聞こえてきます。どうやら神様たちが集まって話し合いをしているようです。 やがて産神さま...
'ものがたり'散策 | 2017.07.09 Sun 18:19
むかしあるところに姉妹がいました。ある年のこと、ひどい飢饉があって、田畑は実らず、何も食べるものがなくなってしまいます。姉妹は山へ山芋を掘りに行きました。 姉は自分が硬いところを取って食べ、妹には中のほこほこっとした柔らかいところを食べさせました。 そこで妹は考えます。私はこんなにうまいところを食べているのだから姉はさらにうまいところを食べているに違いないと。 そこで妹は姉の腹に包丁を立てて裂いてみます。すると姉は「私が食べたのは、硬いところだ、がっこだ、がっこだ」と叫びました。そして...
'ものがたり'散策 | 2017.07.08 Sat 19:02
むかし、あるところに、雀より少し小さくて頬の白い、しょうとんどという鳥がいました。しょうとんどは、村はずれのお地蔵様の肩に巣をこしらえて、じっと卵を温めていました。やがて卵はかえり、小さなひなが五羽生まれました。 しょうとんどは、子どもたちのために、食べ物を、村から調達するために、お地蔵さんに子どもたちの子守をお願いします。お地蔵さんはそれを快く引き受けました。しょうとんどは安心して村へ出かけていきます。 ところがこのお地蔵さん、次々に出てくる鬼に騙され、一羽ずつひなを食べられてしま...
'ものがたり'散策 | 2017.07.08 Sat 19:00
むかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。ある日おじいさんは山の畑を耕している最中、あまりにのどが渇いたので川へ降りていって水を飲みました。 すると、おじいさんは、そこで可愛らしい小さな川のかにを見つけます。おじいさんはその川のかにが愛しくて、それからというもの山の畑に行くたびにいつも川のかににうまいものを食わせてやりました。 しまいには、その川のかにが、人に盗まれようものなら大変だと思いこむようになり、家に連れて行って飼うことにしました。 おじいさんは、おばあさんとの間...
'ものがたり'散策 | 2017.07.06 Thu 18:16
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