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昔話

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昔話
このテーマについて
 日本の昔話から外国の昔話まで。子どものころに、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに話してもらった、懐かしいお話。
 「むかし、むかし、あるところに……」で始まり、「めでたし、めでたし」で終わる昔話は、時代を超えて語り継がれてきた奥の深いお話。
 お気に入りの本やお話しを教えて下さい。
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日本の昔話 2 より 『田植えぎつね』 日本昔話の狐のふた通りの描かれ方について

むかしあるところに惣五郎というお百姓さんがいました。 ある年の田植え時のことです。惣五郎は田んぼに苗を植え付け終わり、夕方家に帰る途中、ふと畑のそばの肥溜めを覗いてみると、小狐が一匹溺れ死んでいました。 きっと、親からはぐれて、肥溜めに落ちてしまったのであろうと哀れに思い、小狐を拾い上げると、丁寧に畑のすみに葬ってやりました。 その夜惣五郎の家の戸をどんどんと叩く者がいました。そして五、六人の声がして惣五郎の田んぼの苗を、皆、引き抜いたというではないですか。 しかし惣五郎が戸まで...

'ものがたり'散策 | 2017.07.03 Mon 18:30

日本の昔話 2 より 『きつね女房』 稲荷信仰をベースとした若者を励ます物語

むかしあるところに貧乏な若者がいました。しっぽしっぽと雨の降る晩方、若者が山仕事を終えて帰ってくると、あとから誰かがついてきます。見るとそれは美しい若い娘でした。 若い娘は旅の者だと言い、もう暗くなったので若者の家に止めてはもらえないかと尋ねました。若者は何もごちそうなどできないが、よかったら泊まっていくといいと言いました。 ところが娘は一晩宿どころか帰る様子がありません。そして家の中でくるくると立ち回ってよく働きます。若者は不思議に思い娘に聞くと、どうやらあなたさまは独り者のようですか...

'ものがたり'散策 | 2017.07.02 Sun 18:25

日本の昔話 2 より 『舌切りすずめ』 東洋における福をもたらす心の有り様

お馴染みの物語ですね。 むかしあるところにじいさまとばあさまがいました。じいさまはいつもばあさまの作ってくれたにぎりめしを山に持っていってそれを木に吊るしそれから仕事に取り掛かるのでした。 ある日のことお昼食べようと包を開けてみると中は空っぽでその代わりに雀が一羽昼寝をしていました。じいさまは微笑ましく思い雀をそっと懐に入れて家に持ち帰り「ちょんこ」という名をつけてご飯のたびに箸で食わせて可愛がりました。 ある時ばあさまがたくさんの洗濯物をして洗濯物に使うのりをこしらえると隣で刷毛...

'ものがたり'散策 | 2017.07.02 Sun 18:20

日本の昔話 1 早春 リンク

先頭の数字は記事の日時です。これに記事タイトルが続きます。 05-27-1 日本の昔話 1 より 『はなさかじい』 村社会への問題提起、真似を戒める物語の類型 05-27-2 日本の昔話 1 より 『干支のおこり』 十二支に関する由来譚 05-28-1 日本の昔話 1 より 『一寸法師』 日本の親指小僧 05-28-2 日本の昔話 1 より 『夢見小僧』 初夢にまつわるお話の由来譚 05-29-1 日本の昔話 1 より 『夢買い長者』 正夢に関する物語 05-29-2 日本の昔話 1 より 『鼻高扇』 とんまで正直者の行く末、昔話の知恵 05-30-1 日本の昔話 1 より 『...

'ものがたり'散策 | 2017.07.01 Sat 08:15

日本の昔話 1 より 『シモタどのの姉と弟』 面倒見の良い姉、甘え上手な弟

日本の昔話の中では長い方の部類です。シモタという名門の家に生まれた姉と弟の物語です。姉弟は幼くして両親を失い、姉のヒトムスメが親戚には頼らず弟のイジョーを養います。 やがてヒトムスメは、誉れ高き下田の家の子として、イジョーに学問をさせようと、寺にお願いしました。念願かなってイジョーはお上のお金で学ぶことが許されました。そしてイジョーは寺に預けられ三年が経ちました。 彼は、目を見張るほど勉強ができるようになり、年上の八十四人の兄弟子を、すべて抜き去ります。 悔しい思いをした兄弟子たち...

'ものがたり'散策 | 2017.06.30 Fri 18:30

日本の昔話 1 より 『金門の星』 日本の昔話に見る豊かさを分かち合うという生き方

むかしあるところに、とても働き者のおじいさんとおばあさんがいました。毎日毎日夜が明ける前から畑に出て、夜遅くまで働きました。 ところがどんなに働いても二人が食べていくのがやっとでした。お金は少しもたまりません。二人は不思議に思いよその村の金持ちの家を訪ねて、どうしたら金持ちになれるのかを聞いてまわろうということになりました。 そしてやってきたのが、白髪の老人の家でした。老人は自分を、人間に運定めの星を授ける神様だと言いました。家の天井には運定めの星が輝いています。そしてふたりは、ひと...

'ものがたり'散策 | 2017.06.30 Fri 18:23

日本の昔話 1 より 『とっつく、ひっつく』 欲張りが死人まで出してしまうお話

昔あるところに、貧しいじいさんとばあさんがいました。 ある日のこと、じいさんが山へ木を切りに行きました。 しばらくしてばあさんがじいさんに昼飯を持って山を登っていきます。すると向こうの山から突然「ばばあ、とっつこうか、ひっつこうか」という声がしました。ばあさんは恐ろしくなってじいさんのところへわらわらと登っていきました。 そして、じいさんのところへ着くと、ばあさんは、その恐ろしい出来事を話します。そして、これでは帰りに同じところを通れないと嘆きました。それに対してじいさんは、かまうもん...

'ものがたり'散策 | 2017.06.29 Thu 18:26

日本の昔話 1 より 『きつねとうさぎのけんか』 騙されるきつね、日本人のきつね観

むかし、山の中の一軒家に、狐が住んでいました。ある時、狐は屋根から雨が漏るようになったので、屋根に登って、板を打ち付けていました。ところがうっかりして、金槌を地面に落としてしまいます。 そこにうさぎが通りかかったので、狐はうさぎに頼んで、金槌を拾ってもらいました。うさぎは屋根に登ってきます。そして狐を手伝い始めました。ところがうさぎは、狐の尻尾を板と一緒に打ち付けてしまいます。狐は悲鳴をあげます。 うさぎは悪びれもせず、釘抜きを取ってくると言って狐の家に入りました。そしてそこにあったごち...

'ものがたり'散策 | 2017.06.29 Thu 18:24

日本の昔話 1 より 『ふるやのもり』 妄想の妄想、また猿の容姿の由来譚

むかし、村はずれの古い家に、じいさんとばあさんが住んでいました。そして仔馬を一頭飼っていました。 ある雨の晩のこと、山の狼が仔馬を食おうと、その古い家にやってきます。狼は、そとしのびから家の中の様子をうかがいました。その頃、じいさんとばあさんは、夕御飯を済ませ、囲炉裏端で話をしていました。ふたりは、この世で一番怖いものを語り合っています。 ばあさんは狼が怖いと言いました。それを聞いて狼は得意になってしまいます。狼にとって、自分を恐れるものがいるというのは、自慢の種でした。ところがじい...

'ものがたり'散策 | 2017.06.27 Tue 18:23

日本の昔話 1 より 『にんじん、ごぼう、だいこん』 野菜の色の由来譚

むかし、まだお風呂が珍しかった頃、ある家のおばあさんが、お風呂を沸かしました。 すると何やら野菜畑で話し合う声がします。声の主はにんじんと、ごぼうと、だいこんでした。彼らは、おばあさんが風呂を沸かしたから、お呼ばれに行こうと話し合っているのです。 早速彼らは、おばあっさんの家を訪ね、風呂に入らせてもらいたい、と彼女に頼みました。おばあさんは快く引き受けました。 さて、三人は、誰が先に入るかをもめています。だいこんは、太っていて体を洗うのに手間がかかり、長風呂になるから後でいいと言い...

'ものがたり'散策 | 2017.06.27 Tue 18:22

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