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短いお話です。 前話『やきもち和尚』と語られることはほぼ同じです。 むかし、あるお寺に、和尚さんと小僧さんがいました。ある日、寺では、味噌を作るために大豆を煮ます。和尚さんは和尚さんで、小僧さんは小僧さんで、味噌を作るための前工程で作る味噌玉をこっそり食べてしまおうと画策しています。 和尚さんはすきを見て味噌玉をひとつ持ってせっちんに向かいました。そこで味噌玉を食べるつもりです。小僧さんは小僧さんで、和尚さんがいつの間にいなくなったので、味噌玉をひとつ持ってせっちんに向かいます。そこに...
'ものがたり'散策 | 2017.06.19 Mon 18:29
むかし、あるお寺に、和尚さんと小僧さんがいました。ある時和尚さんは、檀家に法事で呼ばれ、大きなもちをふたつおみやげにもらって帰ります。和尚さんは小僧さんには内緒で、もちを自分一人で食べようと思っていました。 そこで和尚さんは、晩になると囲炉裏にあたりながら、小僧さんに用事を言いつけ、外に出し、その間にもちを焼いて食べてしまおうと画策します。 ところがその計画は、小僧さんにすでに見通されています。小僧さんは外に出るふりをして戸に隠れて、もちが焼きあがるのを待って和尚さんのもとに戻ってき...
'ものがたり'散策 | 2017.06.19 Mon 18:27
短いお話です。 むかしあるお寺に、和尚さんと小僧がいました。ある日、檀家の人が重箱にぼたもちをいっぱい詰めて、寺に届けてくれました。和尚さんはちょうど法事に出かける時で、小僧に、留守の間、ぼたもちに手を付けるなと言ってでかけてゆきます。 ところが小僧は、ぼたもちが食べたくてならず、ひとつぐらいならいいだろうと、手を付けてしまいます。しかし、その美味しさに、やめることができなくなり、とうとう全部平らげてしまいます。 さあ、こうなっては、後の祭りです。小僧は、知恵を働かせて、金仏さんの口に...
'ものがたり'散策 | 2017.06.18 Sun 18:21
むかしあるところに仲の良い軽業師と医者と神主がいました。三人は、それぞれ自分の日常での営みの最中に突然死んでしまいます。そこで三人はそろって冥土の旅にでかけることになりました。 そして三人は、地獄の入り口で閻魔さんに出会うと、娑婆での行いに言い訳などしたりして、自分の極楽行きをほのめかしたりしていますが、閻魔さんはだまされません。閻魔さんは三人に地獄行きを宣告します。ところが三人は地獄についても娑婆での得意技を駆使して地獄の鬼と対等に渡り合います。 鬼は素直に地獄に落ちない三人に手を焼い...
'ものがたり'散策 | 2017.06.18 Sun 18:19
むかしあるところにおさんというめすの古狐がいました。毎晩里に出てきては人を化かすので村の人々は困り果てていました。 村人たちは寄り合いを開いて、村で一番の賢いじいさんにおさんきつねを懲らしめてもらおうということになりました。 ところで、狐は化けるときに、化けの玉というものを使います。この物語で描かれるのは、村で一番賢いじいさんと、きつねのおさんの化けの玉の奪い合いをめぐる知恵比べです。 洋の東西を問わず、きつねは、昔話に多く登場し、賢い生き物として描かれるようですね。そして日本...
'ものがたり'散策 | 2017.06.17 Sat 18:18
この物語は動物報恩譚の一つですね。 むかしあるところに、じいさんとばあさんがいました。ある日のこと、じいさんは山で子犬を拾い、夫婦には子供がいなかったので大切に育てます。 ところが、犬の子だと思って育てていた存在は、しっぽが太くなり、口が尖ってきて、どうやら狐のようなのです。 夫婦は、狐をうちにおいておくわけにはいかないと思い、仕方なく、またそれを山に戻しました。 ところで、その夜、夫婦が寝ていると、外で呼ぶ声がします。じいさんは、それに受け答えると、その声の主は、子狐の親だとい...
'ものがたり'散策 | 2017.06.17 Sat 18:16
六兵衛と七兵衛という、仲のいい二人の男が、村にいても仕事がないので町にでかけます。 それから三年間が経ち、二人はいよいよ村に帰ることにしました。それにしても、六兵衛は真面目に働いて金をたっぷり蓄えましたが、七兵衛は怠けて遊んでばかりいたので土産も買えない有様です。 帰り道、深い谷にかかる一本橋に来ると、七兵衛は、六兵衛の金も荷物持ってやるから先に渡れといい、六兵衛を先に渡すふりをして、、橋から突き落としてしまいます。六兵衛は死にます。 それから一年、七兵衛は六兵衛の金で遊んで暮らし...
'ものがたり'散策 | 2017.06.15 Thu 18:29
むかしある村に夜になると「あぶねえ、あぶねえ」と叫びながら暗闇の中を歩きまわる化けものが出ました。村の人は怖がって暗くなると誰も外へ行きたがらなくなりました。 ある晩村の人たちは集まって、よもやま話をしているうちに「あぶねえ」の化けものの話になりました。そして未だ誰もこの化けものを見届けたことがなかったので今夜はひとつ見届けようじゃないかということになりました。 早速、誰がその役をこなすかをくじで決めることになります。しかし、くじにあたったものは大変な怖がりで、化けものの声を聞いたと...
'ものがたり'散策 | 2017.06.15 Thu 18:26
旅の和尚さんと、人食い蜘蛛のお話です。 旅の和尚さんが、ある村にやってきて、村人に宿を頼みますが、どこの家でも断られてしまいます。その代わりに、村はずれの壊れた古寺を紹介されました。 ところがこのお寺、泊まったものは皆、朝になると行方がわからなくなるという、いわくつきのお寺でした。和尚さんは、この何かがあるのであろう古寺での出来事を、自分の目で見届けてやろうと意気込みます。 和尚さんは、まだ日があるうちに酒や食べ物を買い込んで夜に備えます。寝ずに夜明かしするつもりです。 さて、真...
'ものがたり'散策 | 2017.06.12 Mon 19:15
日本の昔話に多い正夢の物語です。 このところ、日本の昔話には、夢のお話が多いなと思い始めています。この物語もその多くの物語の中のひとつです。 そして、それら夢は、西洋の昔話で言うところのファンタジックな描写を行う際の、日本的な、いち表現手段として用いられているのではないかと感じています。 つまり、西洋の場合、ファンタジィックな描写は、主人公が成功に至る道に、欠かせない手段を提供していました。それを日本の昔話ではひとつのバリエーションとして夢の中で行ってしまおうというわけです。 さ...
'ものがたり'散策 | 2017.06.12 Mon 19:14
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