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恋愛小説

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０１†出会いを運ぶ風

JUGEMテーマ：恋愛小説　木枯らしが吹く季節が過ぎ、本格的な冬が到来する頃、大学の構内には寒さに震えながら足早に過ぎていくまばらな人影が見受けられた。その中の一つ、長い黒髪の人物を、幾人かが興味深そうに見ていた。「あ、あれ……」「知り合い？」「ううん、ほら、有名だよ彼女。告ってくる人全員、意味不明な質問で断るって」「あぁ！井上絢生(あやき)？あれでしょ？」「「どれだけ生きる自信ある？」」　彼女たちの声が聞こえているのかいな...

＊Lyrical Garden＊ | 2008.09.14 Sun 18:47

第一章　色褪せた世界

JUGEMテーマ：恋愛小説　新しい生活も順調です。　あれほど不安だったのに、不思議ね。　もう一年が経とうとしています。　今年も雪は降りそうにありません。　あなたと過ごした日々が懐かしいよ。　今日も見守っていてね？　――――諒･･･

＊Lyrical Garden＊ | 2008.09.14 Sun 18:46

第四十五幕「さらば、翔さん」

銀二が寝ていると、台所の窓を開けて中に入ってくる人影が隣で寝ていたノリちゃんも思わず目覚める。「起こした？ゴメン」同居人の翔さんである。何やらまた怪しい仕事を始めているらしい今日は帰って来ないと言っていたのにどうしても必要なブツを取りに来たのだ。銀二の冷たい視線を感じながら、恐る恐る部屋を出て行った。「銀二、これ」千円札をテーブルの上に置く翔さん今までの迷惑料なのだろうか「新しい家が見つかったからさ、俺出ていくよ」「どこに行くんですか？」翔さんは笑いながら小指を立...

映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.09.02 Tue 19:17

第四十四幕「「竜馬の恋の物語」

竜馬さんの席で酒を作る銀二席ではミホさんが竜馬さんの顔を見ながら酒を飲んでいる。竜馬さんクラスのイケメンとなると、女性関係も激しいのだろうミホさんとは“一応”付き合っているらしく「早く水商売やってくれないかなあ」と本人のいる前でも語っていた。「ヤダよお」ミホさんもまんざらでも無い様子。チョッパーズの経営が危ないらしい竜馬さんがこっそりと教えてくれたがここ最近の店の様子を見れば言わずもがな代表の客である狸女アケミと狐女リカしか来ないホストたちはカウンターでうたた寝をして...

映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.09.01 Mon 16:33

ｷﾐ色ｼﾞｰﾝ。

好きってなに? 生きるってなに? 人生ってなに？恋って何だろう。簡単なようで掴みどころがないようで理解しがたいようで難しい。この小説を見て、なにかちっちゃなことでも些細なことでも感じていただけたらいいなと思います。 JUGEMテーマ：恋愛小説

すれ違い日記。 | 2008.09.01 Mon 13:43

第四十三幕「いつも二人で」

ノリちゃんとミハがその後、チョッパーズに来る事は無かった理由は高いからだ。ボトルキープして指名を付ければ軽く一万円は超える。現在、プー太郎（娘？）の二人にとって無理な話である。しかし、二人が毎晩飲みに来た場所がある「ナメコロジー」だ。人の良い店長ドテチンをたぶらかして毎晩二千円で飲んでいるのだ。しかもカラオケし放題。悪い奴らだ。「いいのいいの、お客さんいないんだしうちの店は」飛びっきりの笑顔で振る舞うドテチンさんこの人は一体何を考えているのか分からない。しかも二人の...

映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.08.29 Fri 12:48

第四十二幕「窓際に咲いた花」

銀二の部屋は６畳なのだが翔さんの荷物に２畳占拠されている。この日ほど荷物を窓から捨てたいと思った事はない「入っていい？」ノリちゃんは玄関に靴を揃えると部屋に恐る恐る入った「いい部屋じゃん、もっとボロいかと思った」和室の畳の匂いと朝もやけの香りそしてノリちゃんと銀二の身体に染み付いたタバコとアルコールの匂いが絡み合う。二人は立ったまま唇を重ねていた驚いた様子のノリちゃんだったが銀二の腕を強く掴みゆっくりと舌を動かしてきた焼酎の匂いがまだ残っている酔わせようと強く作...

映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.08.29 Fri 12:02