[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
ラモンはキッチンでコーヒーを淹れ、ご丁寧にも自室に持ってきて飲んでいた。 「あぁ、やっとコーヒーの味がわかるようになってきた。」 熱も下がり、ようやく味覚ももどってきた。 大好きなコーヒーを飲む。至福の瞬間。 「んっ?」 兄の部屋から睡蓮の怒る声が聞こえてくる。 なんでレンはこんなに早く帰ってきてるんだ? 「ルカ、ここで一体何してるわけ!?まだ熱があるんだよ。早くベッドに戻りなさい!」 ルカのやつ・・・ きっと仕事でもしようとベッドを抜け出したんだろう。 今まで風邪をひ...
さくらのもり | 2008.02.19 Tue 00:17
深夜3時を回るとさすがに店の雰囲気も様変わりする タバコとアルコールの臭いは充満しきって成熟している それに加えて睡魔という文字さながらの悪魔が襲ってくる 「銀二!銀二!」 竜馬さんの声にハッとする。 なんと、グラスを口につけたまま寝てしまっていた! 「大丈夫〜銀二さん」 マイカさんに気をつかわせるとは情けない 「ら、らいじょうぶです!」 一気にカルピス割の焼酎を飲み干す。 緩やかな会話と暖かい空気が眠気を誘う 「銀二、レッドアイ」 ドラキュラ愛飲のレッドアイを作るのも手馴れたものだ。 疲...
映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.02.18 Mon 00:41
“To stage a Valentine’s Day Rebellion” –was the mantra we wanted to take for this commercially exploitative season. That means no expensive gadgets or wallets for the Gentleman; no cliché bouquet of flowers and chocolates to be sent to the Lady’s office. We wanted to do everything that a V day couple would distastefully avoid. And being our first V day celebration together, nothing could be more amazing than spending this day in a special and fun way. All thanks to an old dirty SDU maga...
The mews story | 2008.02.17 Sun 17:01
「違うよ。お前がどういう事をされてたか知ってさ、男がどういう風に気持ち良くなってたか想像してさ、そういう過去を全部さ、俺の精液で洗い流してやろうとしてんだよ」 「重クンの精子で?」 「そうだよ」と言って峠は笑った。「小倉とかの男如きが、お前の体で楽しんでたって許せないから、俺がきれいにしてやってるんだよ」 「そうなんだ」と女は峠の胸に顔を埋めた。男は女の髪の毛を掻き撫でてやった。右腕では女の太腿をさすっていた。 峠は自分が少し欲情し始めているのが分かった。女は心を許していると思った。こう言...
L'ANGE | 2008.02.17 Sun 13:36
医師は睡蓮が下におりて30分もしないうちにやってきた。 診察を終えた医師の指示に従い、睡蓮はその日の晩、彼ら3人についておくことにした。 「お嬢さん、3人もいるけど大丈夫かな?」 「任せてください!半年ほど前に入院していたので、手はずはわかってます。」 熱をはかったり、水分を摂らせたり、そして症状が悪化したら連絡しますから、と約束すると睡蓮は医師を送り出した。 「手はずはわかってるって、あなたの怪我と彼らの風邪とでは全然違いますよ。」 レイフの言葉はもっともだ。全然違うのだが、患...
さくらのもり | 2008.02.16 Sat 01:08
JUGEMテーマ:恋愛小説 部屋の正面には教壇みたいに背の高いテーブルがあって、そのテーブルにはちょっとあと3年ぐらい経ったらアブナイような、心もとない頭髪のおじさんがひとり。 総務の新人担当のゴイブチさん(ゴイブチってどんな字だ???)。 ゴイブチさんが言う。 「あとは原さんと、三上さんねー。立ったままじゃなんだから、座って待ってたら?今、お迎えの連絡するからねー」 テーブルの上の電話から受話器を取ると、内線でどこかに連絡している。 しかたなく、ゴイブチさんに向かい合う形でコの字型に並べ...
Myself* | 2008.02.15 Fri 16:16
JUGEMテーマ:恋愛小説 アタシがマサヒロと初めて出逢ったのは、短大を卒業して地元の企業に入社したときだった。 大卒の同期入社が多い中で、短大から入ったのは、エリとアタシふたりだけ。 短大は別だけど、出身高校が同じエリとはもともとの顔見知りで、入社式で初めて顔合わせをしたときに、既に1ヶ月の研修を終えていた大卒の中、浮いていたアタシに声をかけてくれたエリ。 ほんと、心細かったんだ。 エリがいなかったら、「おまえなんかが来るところじゃないよ」って周りに言われてるようで、居心地が悪かったよ。 ...
Myself* | 2008.02.15 Fri 16:13
恋愛小説 Fとあったのは、クリスマス間近の横浜だった。 出会い系で数回メールを交わしただけで、不思議と会って見たくなったのだ。 メールの内容からは知性の欠片も感じられなかったが、それまでに会った知性を感じる男たちのほとんどがどこかひきこもりの様だったので、タイプの違うFと会ってみたくなったのだ。 どこかひきこもりの様だった男たちが、実際部屋にひきこもっていたわけではない。 男同士での情報交換などしないタイプの様だったのか、女の扱いがあまりにお粗末だったのだ。 30も過ぎるとそういう話な...
見果てぬ夢の話 | 2008.02.12 Tue 12:46
「マネーマネーマネー♪」 どこかで聞いたことのある洋楽の「money」を 熱唱しているのは常連客の一人であるマイカさん。 年齢不詳のオバサンでカラオケが大好きである。 竜馬さんの担当だ。 ホストの世界では一度担当が決まれば そのホストが辞めるまでは替えられないのだが マイカさんは元はシンさんの担当だった。 何故、担当が替わったのか・・・ 事件は去年に遡る。 ドラキュラと同じくイケイケ営業のシンは 勝手に担当になって、マイカさんが酔っ払ってる時に高い酒を注文した。 マイカさんは当然、激怒したが ...
映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.02.10 Sun 16:45
二丁目にはお忍びで多くの芸能人が来る チョッパーズにも何人か来店したが 重要機密なので誰かは言えない 今夜のお客は某有名歌手の友人マサヒコ 「最近あの子遊んでくれなくてね、売れっ子だからしょうがないけど」 スラリとした体系にオレンジ色のセーターが良く似合う 昭和のアイドル風だ。 マサヒコの担当だったホストはすでに店をやめ いまはフリーとなっていた。 なので皆の目の色が違う 早く隣に座り自分の客にしたい 久しぶりに銀二もやる気だった? 「どういう顔がスキなんですか?」 「う〜ん、モデルみた...
映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.02.07 Thu 10:53
全395件中 331 - 340 件表示 (34/40 ページ)