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バツイチ37(batsu-ichi thirty-seven) 『エピソード3:わがままな涙とアップルパイ』 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。 1 ニ年前の今日 君の横で僕は判を押した ニ年前の今日 判を押した僕に君がキスをした 僕にはそのキスの意味がわからなかった ただ僕の知っている君が笑っていたから 君の知っている僕も笑った ただそれだけの時間 空っぽの僕がいた 空っぽの俺がいる ---------------------------------------------------------------------...
バツイチ37(batsu-ichi thirty-seven) | 2008.05.18 Sun 03:46
虎が来る・・・ 代表からの知らせに店内に緊張が走った 人数分のチャームを並べる手が震えている 「落ち着け、虎は酔っていなければ大人しいんだ」 分かっていても恐怖を拭う事は出来ない それは一週間前の出来事だった 「いらっしゃいませ〜」 誰も客のいなかった店内はだらけきっていた 入ってきたのは中年の男性と女性のカップル 「代表いる?」 「え、いや、まだ来てません」 カウンター内を掃除していた銀二は動揺していた 何かが違う、この客は・・・ 「虎さん、お久しぶりです!」 4人掛け椅子に横になっていた...
映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.05.10 Sat 13:33
「終わった・・・」 「あぁ。終わったな。」 春休み目前。3人は全てのレポートを終えたところだった。 本当に終わったの?これは夢じゃない?レポートは本当に全部終わった? 睡蓮は頬をつねって確かめることにした。 「イテテ。レン、何するんだよ。」 突然のことに驚いたカークは自分の頬を軽くつまむ睡蓮の手首をつかんだ。 「夢じゃないか確認しようかと思って。」 「確認しようかと思って、って・・・なんで俺の頬をつまむんだ?」 ちっとも痛くはなかったのだが、カークも確認の意味を込めて聞いた。 ...
さくらのもり | 2008.05.09 Fri 15:39
JUGEMテーマ:ショート・ショート JUGEMテーマ:恋愛小説 花のような恋だった。 春の日差しを受けたように気持ちが目覚めて 朝を迎えるように花びらが、開いていって・・・ でも、本当にそれは 手入れを怠るだけで、先から徐々に中心へとゆっくり・・・ゆっくり 蝕むように枯れていった―― 「藤宮くん、コレ。」 今日最後の授業が終わりを告げ、皆は部活や帰宅へ体を教室の外へ向ける。 「あぁ、サンキュ」 部活のマネージャーから手渡されたのは今日の部活のメニュー表だ。 ありふれたキャンパスノートに「メニ...
あじ缶-free verse | 2008.05.07 Wed 03:34
バツイチ37(batsu-ichi thirty-seven) 『エピソード2:ベリーダンスな二択』 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。 7 俺達が店に戻ってほどなく店内が暗転し、情熱的なオリエンタルな曲にのって二人の女性が登場した。 一人は白人。もう一人は日本人。 ふたりとも肉体的なふくよかさが魅力的で、エキゾチックなメイクが輝く衣装にとても映えている。 俺は思わずトシちゃんの顔を見た。 トシちゃん、どっちなの?どっちがピーチ姫なの? しかし俺のそんな視線に...
バツイチ37(batsu-ichi thirty-seven) | 2008.05.01 Thu 17:09
バツイチ37(batsu-ichi thirty-seven) 『エピソード1:レースクイーンに花束を』 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。 1 君と話す時 僕は少し元気になる それは その一瞬の真実 別に虚勢をはってる訳でもない ただ 少し 元気になるだけ 君の声が聴きたくて 僕は君に電話をかける 君の声が聴きたくて 僕は君からの電話を待つ 君と話す時 僕は少し元気なふりをする それは 一瞬の自己暗示 君が去って行くのを感じるから ただ 少しだけ 元気なふりを...
バツイチ37(batsu-ichi thirty-seven) | 2008.04.27 Sun 18:05
アケミの席で愚痴を聞きながらうなづくトミー 代表が申し訳なさそうに向かい側の卓で作り笑いを浮かべる。 トミーは小柄な身体には似合わない 強いタバコと濃い酒を飲んでいる 銀二とほど同じ時期にチョッパーズに入ったトミー よきライバルであり、親近感の持てる相手だ。 先週からトイレに貼り出された売り上げ表。 最下位を争っているのは、トミー、翔さん、イツキ、銀二 この妙な連帯感もあり、チームワークは日増しに良くなっている。 トミーは気さくな男で人当たりも良く、もっと人気も出ても良さそうだが 彼には...
映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.04.20 Sun 13:17
人生イロイロ、ホストはイロコイ 色恋営業とはホストには欠かせない稼業であり 自分に嘘をつく行為でもある。 「お前だけさ、好きさ、好きさ」 ナツメロでしか聞いたことのない台詞を耳元でささやく そうすれば酔ってる女はイチコロさ ユウコにも色恋営業をかけなければ もはや繋ぎ止めておくのは不可能だ。 成り行きで一度寝たぐらいでは、心までは操れない チョッパーズではなく、ナメコロジーにユウコを呼んだ 「いらっしゃいまし〜」 ドテチンが笑顔で迎え、ユウコも機嫌良さそうに挨拶した いける。チョッパー...
映画青年銀二ノ二丁目劇場 | 2008.04.13 Sun 23:42
少女が戸口にもたれていた。奇妙な少女だ。 少女の体中に、緑の若葉が生えている。薄いワンピースを身にまとって、ツタのように柱にしなだれかかっているし、皮膚の色もどこか緑がかっている。彼女の葉はアサガオに似ていた。 植物少女《プラント・ガール》。 トシトッタが歩み寄ると、その植物少女《プラント・ガール》は顔を上げた。 「《夫人》に目通りたい」 『H.H.氏が逃げたんですってね』 「ああ」 『殺されるわよ』 「また影と土に還るだけだ」 『ああ、そうね。いわれてみれば、そうかもしれないわね』 「...
Note d' Ecrire | 2008.04.04 Fri 18:44
今、小説を本格的に執筆しています。 ストーリーは内緒。 一応、恋愛小説です。 一応ということで、 恋愛っぽくない恋愛小説。 だからその手の小説が好きな読者には 好まれないかもな...とか思いつつ、 でも僕はこの話をどうしても書き上げたいと 一生懸命に言葉をつなげています。 作詞ばっかりしてたから、言葉がどうしても 拙くなってしまいます。学生の頃は小説ばっか 書いていたのであの頃の僕に憧れます。笑 まあ、全て重なって今の僕が居る訳で。 僕が想うこと、伝えたいこと。 それをこの作品に込めたい...
Brilliantly Days | 2008.04.04 Fri 14:08
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