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整体師 諸星玄丈(再)44

JUGEMテーマ:連載第二章 玄丈先生の懸念1 異様な気の乱れ(3) ぼくたちが話に熱中していると、チンさんが料理を運んできた。さっき頼んだ海老のチリソース炒めのほかに、ほかほかの餃子が皿に山盛りになって出てきた。ふつうは焼き餃子を出す店が多いが、香港飯店ではは水餃子が出る。皮が柔らかくてツルツルしていて、中の肉がジューシーなのがたまらない。「相変わらず美味いですね。ここの水餃子は」 ぼくが舌鼓を打ちながら言うと、加藤さんは眼であいづちを打った。それから、五、六メートル先のカウンターに引っ込んでいた...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.31 Thu 11:11

整体師 諸星玄丈(再)43

JUGEMテーマ:連載第二章 玄丈先生の懸念1 異様な気の乱れ(2)   やがてビールとお茶がやってきた。ぼくはお茶を飲みながら、玄丈先生と昼間交わした会話を二人に紹介した。このときの先生の異常な様子は、二人にもよく伝わったようだ。 加藤さんはしばらく思案げに顎の下に手をやっていたが、やがてその手をほどいて呟いた。「そういえば、この前、玄丈先生にお会いしたとき、みんなの胸椎八番が捻れているとおっしゃっていたなあ」 ――ちなみに、背骨の椎骨は全部で十二あり、上から胸椎一番、二番と呼んで、胸椎十二番...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.30 Wed 09:39

整体師 諸星玄丈(再)42

JUGEMテーマ:連載第二章 玄丈先生の懸念1 異様な気の乱れ(1) 玄丈先生に会って以来、ぼくは道場に入りびたりになった。玄丈先生の潜在意識に関する講義がとてもおもしろいだけでなく、仕事に役立つように思えたのだ。それに道場の張り詰めた空気も好きだった。もっとも、本音をいえば、晴美に会えるからというのが最大の理由であったが……。 そんなことをしながら数ヶ月がたち、やがて梅雨に入ろうかというころであった。 その日は雨は降ってはいなかったが、空はどんよりと曇り、視界はよくなかった。それにもかかわらず、玄丈...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.29 Tue 10:35

整体師 諸星玄丈(再)41

JUGEMテーマ:連載 第一章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(9) しばらくして、同じ課の女の子たちが、ぼくを見て、ひどく怯えているのに気がついた。よほど恐ろしい顔をしていたらしい。ぼくは、自分の顔を両手でごしごし、しごいた。 冷静になるにつれ、事態はとんでもない方向に向かっていることが理解できた。もう修復不可能なポイントにいるのは確かだ。この会社にいても専務がいるかぎり出世はできないだろう。いや、そもそもこの会社にいられるはずがない。 甘美な体験なんて大甘だった。恵子にしてみれば、ほん...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.28 Mon 10:13

整体師 諸星玄丈(再)40

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(8) それから数日後のことである。出社すると、丈二に呼び出された。社長の息子で専務の原田丈二だ。 応接室に入ると、丈二が待ちかねたように声を発した。「おまえ、どういうつもりだ?」「……」 ぼくはなんのことかわからず、ただ驚くばかりだった。「きさま!」 丈二はいきなりぼくの胸倉をつかんだ。「専務、何をなさるんですか。やめてください!」 ぼくは思わず叫んでしまった。「何をなさるかだって。よくもそんなことが言えたな」 専務は眼を...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.27 Sun 11:13

整体師 諸星玄丈(再)39

JUGEMテーマ:連載第一章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(7)  「では恵子さんと呼ばせてもらいますが、あなたのフィアンセに知られたらどういうことになるか、よく考えてくださいよ」「……」 恵子はぼくから体を離し、うつむいたまま動かなくなった。やはり社内に誰かいるな、とぼくは思った。 ともかく、この件はこれで終わりだとぼくは考えた。ところが、ぼくには恵子は予想外であった。 恵子はぼくの方に体をぴったり寄せてきて、手をぼくの膝の上に置き、微妙に這わせはじめたのである。 ぼくは彼女の手を払...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.26 Sat 11:05

アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 115

登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) 「レイファス。お前の親父も同様か?」 レイファスはチーズを囓ると、オーガスタスを見上げささやく。 「カレアスは、騎士に成るなんて、とんでもない馬鹿だ。っていつもぶつぶつ言ってる。 お金の計算と、商人が誤魔化すやり方と、それを見抜く方法は色々、教えてくれる。 後、領民にいかに手作りの贈り物を貰える方法とか。 作物を増やす、指導の仕方とか」 シェイルがぼそりとつぶやく。 「ならお前は領主に成ればいいんじゃないのか?騎士じゃなく」 ...

アースルーリンドの騎士 | 2009.12.25 Fri 12:45

整体師 諸星玄丈(再)38

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(6)「ぼくが訪問したときに、たまたま散歩から帰って来た犬が二、三頭いたんですが、それがどの犬も疲れ果てた様子でフロアにぐったり寝そべっているんですよ。それで、この犬たちどうしたんですか、と思わず園長にきいたんです。恵子さん、どう思います?」「さあ……そんなに疲れるほどのことなのかな?」 恵子はどうでもいいというような顔つきだったが、一応考えるふりをした。「なにせ相手が認知症の人ですからねえ。へんなところに引きまわされること...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.25 Fri 10:06

アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 114

登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) ファントレイユが途端、ぼそりとつぶやく。 「みんな、大活躍だったのにワニの話しないね。 どうして?」 ディングレーが一気に、うっ!と堅焼きパンを喉に詰まらせ、横に居たローフィスにその背をとんとん!と叩かれた。 ギュンターも、ローランデでさえ顔を下げていて、ディンダーデンとアイリスが顔を上げたが、結局ディンダーデンが言った。 「口にしなきゃ忘れられると言う事じゃないが…誰もあんなものの事なんか、早く忘れたいに決まってるからな!」 ...

アースルーリンドの騎士 | 2009.12.24 Thu 12:37

整体師 諸星玄丈(再)37

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(5) ぼくは野暮で無器用な人間なので、女性と話をするときは、趣味のことくらいしか思い浮かばない。それで、このときもそうした。「鷲尾さんのご趣味は?」「犬を飼っているの。ほんとにかわいいのよ。名前はジョルジュというの」 意外にも彼女は話にのってきた。「ほう、ジョルジュというのですか。どんな犬ですか?」「マルチーズ。友達が赤ん坊のときくれたの。目がキラキラしてとてもハンサムよ」「ハンサムということはオスですね。ぼくもあなたの...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.24 Thu 08:22

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