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整体師 諸星玄丈(再)29

JUGEMテーマ:連載第一章 玄丈先生との出会い5 玄丈先生登場(2) 玄丈先生の着物は濃い灰色がかった無地のもので、袴も薄い灰色の縞柄だったため、全体的には非常に地味で落ち着いた印象を受けた。ちなみに、先生の袴は、ズボンのように二股に分かれている馬乗り袴で、立ち座りの多い仕事に向いているものだ。 それにしても変わっている。えらく時代錯誤のところに来たものだと、ぼくは信じられない思いがした。こんなところに来て、ほんとに大丈夫なんだろうか。ぼくはまたしても後悔しはじめた。ぼくはこのところ後悔ばかりしてい...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.16 Wed 09:42

整体師 諸星玄丈(再)28

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い5 玄丈先生登場(1) 結局、ぼくは待った。まったくぼくは人につられやすい人間というか、付き合いのいい人間だ。 順番が来るまで、ほかに何もすることがないので、ぼくと翔太はよもやま話をした。 翔太の話によると、彼はこの道場に子供のころから通っていて、玄丈先生と呼ばれる整体師にずっと面倒を見てもらっているということであった。翔太は玄丈先生を親以上に信頼し尊敬しているらしい。 ところが、話題が家族、特に父親についておよぶと、彼はなぜか話を避けるような...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.15 Tue 11:03

目次

1.バス停 第1話 バス停―無二 (2007/04/21) 第2話 バス停―ミナ (2007/04/23) 2.バスの中 第3話 バスの中―傷 (2007/05/06) 第4話 バスの中―写楽 (2007/05/11) 第5話 バスの中―売店 (2007/05/19) 3.学校 第6話 学校―灰 (2007/05/26) 第7話 学校―43甲 (2007/06/11) 第8話 学校―43乙 (2007/06/28) 第9話 学校―店 (2007/07/19) 第10話 学校―石蕗 (2007/07/31) 第11話 学校―残光 (2007/08/16) 第12話 学校―食堂 (2007/09/18) 第13話 学校―挨拶 (2007/10...

き み は ぼ く の ひ か り | 2009.12.15 Tue 04:15

第26話 43号乙―独房棟

 独房棟  無二は初めてはっきりと自覚した。  自分はこの方法で、望む情報を意図的に他人から得ることができる。  たとえそれが、相手が隠したがっている情報であっても。 (これ…?)  写楽の思惑通り壬生(みぶ)は“答え”を教えてくれた。  そのことに、驚きよりも得体の知れない薄ら寒さを覚える。  なんだろう。 「なんなんだおまえらは?!」  勢いよく手を振りほどかれて、自分がぼんやりつっ立っていたことに気づく。  そんな無二には目もくれず、壬生は警戒するように写楽のほうを見た。 「なんのつも...

き み は ぼ く の ひ か り | 2009.12.15 Tue 04:09

夏休み 36

 鬱屈の理由を答えてもらいたくて、問いかける。問いには答えが返ってくるものだから。僕は用意を怠らず、返事までも勝手に想像している。だから問いかけは、単なる確認作業だ。それは、幼い子が言葉の通じない動植物に話しかけるのと変わりない。地面を蹴って、ブランコを動かし始めたリゲルは、鎖に右肩を預けて憂鬱そうにゆれている。僕は、幼稚だ。興味が先走って、ひとの心を尊重していない。分かりながらも僕は、少しばかり巻き込まれた人間として事情を知りたいと望む、野次馬なのだ。 「ごめん。出過ぎた事したんだ、僕。」...

セイメイ (仮) | 2009.12.14 Mon 23:07

夏休み 35

  勢いづけられなくなったブランコは、終息へ向けて何度か前後し、立ち漕ぎをやめて座ったリゲルの靴底の摩擦によって完全に停止した。僕はその間、ブランコの囲いにもたれて、苦手なことに取り組むのは向上心の現れなのかな、と考えていた。時間帯と、無謀さが、自虐的に見せているだけなのか、と。 「さっき、薄茶に緑混じりの目をした女の人に遇ったんだ。走りまわって、リゲルを探してた。」 「そうか。わざわざ教えてくれてありがとう。」 「お母さん、だよね?すごく心配してたよ。」 「ネオの親御さんだって、今頃す...

セイメイ (仮) | 2009.12.13 Sun 16:51

整体師 諸星玄丈(再)27

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い4 翔太との出会い(8)「ちょっとお世話になった方です……」 どう紹介したものか、相談するような眼で翔太がぼくを見たので、自分で名乗ることにした。「月田槙太郎です。翔太君とはちょっとした付き合いでして……」「あら、そうでしたの。事務の進藤と申します。月田さんも翔太さん同様、ずいぶんひどいご様子ですね」 彼女の視線が、ぼくの顔の上を素早く何度も走った。やっぱり、そんなにひどい顔のか。ぼくはうつむくしかなかった。「では、先生にうかがってまいりますから、...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.13 Sun 10:17

整体師 諸星玄丈(再)26

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い4 翔太との出会い(7)   翔太によると、道場は下田の商家の古家、築百三十年もので、それをここに移築、改修したのだそうだ。かつてはたいした商家だったらしく、総二階建ての大きな家だった。 この家は、腰の高さから上の壁面は、輝くような真っ白な薄塗ペンキで塗られており、また、地面から腰くらいまでは、瓦張りのナマコ壁で覆われていた。 ナマコ壁というのは、黒っぽい色をした四角い瓦を壁に張り、継ぎ目に白い漆喰を厚く盛り上げるように塗った壁のことであ...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.12 Sat 09:53

夏休み 34

  雑木林を背景に、ブランコと汽車の形をした遊具、グラウンドがあるだけの、汽車ぽっぽ公園と呼ばれるこの公園は、子どもの集いの場というには制約が多い。ボール遊び、縄跳び、凧揚げ、犬の散歩。今夏から花火も禁止になったらしい。雑木林の抜け道は、グラウンドへ通じている。僕は広い場所に飛び出して、明かりの中で安堵する。一旦動悸を沈めるために、公園の出入口まで歩く。誰もいなくても一晩中ともる街灯が、公園のあちこちを照らしだしている。ブランコが大きく振れて、地面と水平の高さまで上がる。金属の軋る音が侘...

セイメイ (仮) | 2009.12.11 Fri 23:26

整体師 諸星玄丈(再)25

JUGEMテーマ:連載第一章 玄丈先生との出会い4 翔太との出会い(6)  「申し遅れました。ぼくは大沢翔太といいます。よろしくお願いします」 翔太と名乗る男はぺこりと頭を下げた。 翔太は、ぼくの心の動揺を察したのか、もうぼくが一緒に整体師のところに行くと決め付けている。実を言うと、話をしてみればそんなに悪いやつではなさそうだという気がだんだんしてきていたのだ。しかし、前田備中の例がある。やはり、こんな疫病神とはさっさとおさらばしよう、とぼくは思い直した。「電車でどこに行くつもりかしらんが、ぼく...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.12.11 Fri 09:47

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