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整体師 諸星玄丈(再)13

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い3 起業家と元キャスターの対談(3) ぼくはこのとき朝三暮四という故事を思い出した。猿に「どんぐりを朝に三つ、夕方に四つやろう」と言うと猿が怒ったので、「では、朝は四つ、夕方は三つにしよう」と言うと猿は喜んだという話だ。 それでぼくは謝礼の入った封筒をカバンから取り出して言った。「児島先生。たいへん失礼ではございますが、本日の謝礼、些少ではございますが、どうぞおおさめください。それから恐れ入りますが領収印をいただけますか」「ああ、そう。それはど...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.28 Sat 09:47

夏休み 27

  帰り道は注意が散漫になり、後々、道中を思い出そうとしても記憶が頼りない。夜道を、バスの走っている通りまでひたすら歩き、やって来たバスに乗り込み、座席に落ち着くなり、僕は眠ってしまったらしい。起こされた時には、虫郎の姿は無く、オレはここで下りるからな、ちゃんと目を覚ましとけよ、次で下りるんだろ?とリゲルが言うのを聞いた。そうだ、下りなきゃ。うつろな意識が指図する。 「すみません。下ります。」 「次じゃないのかね。ここはまだ甲ノ鳥で、次が乙森だよ。」 「あ、そうです。いえ、やっぱりここで...

セイメイ (仮) | 2009.11.28 Sat 03:14

整体師 諸星玄丈(再)12

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い3 起業家と元キャスターの対談(2) 児島は「うん、うん」とあいづちを交えながらぼくの話を聞いていた。「吉村社長の事業は将来必ず大発展され、経済界の寵児となることは間違いないと業界では言われております」「ほう。なかなかよい仕事をされておられる方のようですね」 児島はだいぶ乗り気になってきた。将来の選挙資金源になりそうだと連想したのだろうか。よし、ここは一気呵成にいってやれ。「児島先生は常々『やる気のある若い人を世に出すことは自分の喜びだ』とおっ...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.27 Fri 09:30

整体師 諸星玄丈(再)11

JUGEMテーマ:連載 第一章 玄丈先生との出会い3 起業家と元キャスターの対談(1) 数日後、ぼくは細野編集長に吉村という人物に連絡をとるよう命じられた。吉村は新進気鋭の経営者として売り出し中の人物だった。 吉村のホテリザ社は、ホテルの空き室情報をネットに掲載し、ネット上から直接予約できるサービスを日本で初めて提供した会社であった。今でこそ、この種のサービスは一般に広く知られるようになったが、当時はネットが普及していないこともあって、画期的なサービスだったのである。 吉村の事務所に電話したところ...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.26 Thu 09:51

夏休み 26

  リゲルが僕の脇を小突いて、虫郎はどう転んでも虫郎だな、と言う。僕はライトばかり目で追いかけて、生返事になる。 「帰ろうか。目的も果たしたし。」 「もう、気が済んだのか?」 「おとなしく完成を待つよ。今日はもう十分楽しんだ。」 「うん。楽しかった。」 「それは強がりというものだぜ、ネオ。」 「そうだけど、そういうことじゃなくて。」 「分かってる。」

セイメイ (仮) | 2009.11.26 Thu 00:28

整体師 諸星玄丈(再)10

JUGEMテーマ:連載  第一章 玄丈先生との出会い2 編集長との面接(4) こんな輩なんかもう相手にすまいと思って店を出ようとすると、編集長がまた声をかけてきた。「食い逃げをすると、料理屋の方で警察に訴えるかもしれませんよ」「……」  「怖いおにいさんがお宅に訪ねてくるかもしれませんしね」 編集長の声には、脅迫するような響きがあった。 ぼくは焦った。今はとても一人で戦える状態ではないのだ。理はこちらにあるのだから、裁判で争えば勝てるかもしれない。しかし、仮に勝ったとしても戦利品はたかだか七万...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.25 Wed 09:14

整体師 諸星玄丈(再)9

JUGEMテーマ:連載第一章 玄丈先生との出会い2 編集長との面接(3)「前田社長のお話をうかがって、私は心意気に感動したんです」 編集長をこっちに振り向かせようとして、ぼくは前田社長の名前をわざと出してやった。すると、「前田は肩書きだけの役員です。仕事は全部ぼくの方でやっているんです」 編集長は眼をぼくの顔に戻して、真顔で言う。「嘘だろう」 ぼくは心の中で呟いた。どうしても編集長の言うことは信じられなかった。「何か契約書のようなものをとり交わしましたか?」「いえ、特にそういうものはありません。ただ...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.24 Tue 10:14

夏休み 25

 リゲルは星の名前だ。青白い光を放ち、冬の星座の一角をなしている。僕の部屋の星は、空を写したものではない。だからリゲルも無い。天井の星に救いを求めてみても、じっくり眺めたりはしない。寝床に入れば目を閉じて、日が昇るまで眠るのだ。夜に慣れていけば、暗闇も怖くなくなるだろう。僕はまだ、闇が怖い。夜は、夢と親しくするばかりで、外の世界とは馴染みがない。子どもの僕には、夜も仕事をしたり、夜に趣味の時間を設ける必要がない。だから夢をみる。暗闇に横たわる体を忘れて、カラフルな自由に意識を委ねる。そういえ...

セイメイ (仮) | 2009.11.23 Mon 22:56

アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 83

登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)  アイリスは馬を止めると、背後の騒がしさに俯いた。 テテュスは目前の地面の、黒々とした水が松明の明かりに揺らめくのに、呆然とした。 だがアイリスが馬を飛び降り、屈んで松明をその、足下に揺らめく水にかざす。 後続隊は皆馬の足を止め、アイリスの様子を伺った。 「着替えたばかりだぜ…」 ディンダーデンのぼやきに皆が一斉に、同意するように吐息を吐き出す。 アイリスがすっ、と立ち上がると見守る皆に、振り向いた。 後方から、オーガスタスが...

アースルーリンドの騎士 | 2009.11.23 Mon 10:33

整体師 諸星玄丈(再)8

JUGEMテーマ:連載第一章 玄丈先生との出会い2 編集長との面接(2)  「編集長の細野です」 男はぼくに向かって自己紹介した。「ここでは狭くて話もできませんから、下の階の喫茶店に行きましょう」 たしかに、ここでは立ち話すらできそうもない。 編集長は四十前後であろうか。背は高かったが、名前のとおりヒョロリとした男で、首は鶴のように細く、顔はカマキリのような逆三角形をしていた。かけていた度の強い分厚い眼鏡が、男の顔を実物以上に陰気に見せていた。 そういえば、このような人間の雰囲気はどこかで覚え...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.23 Mon 10:29

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