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JUGEMテーマ:連載1-07:予感、解放 * * *君を愛してる。世界中の誰よりも。 * * *「放せ!!」「無理です!!」廊下でもめあう恭哉と局員。(くそ・・・・・・何だ、このいやな感じ・・・)うなじの辺りに何か冷たいものが当てられている感じ。何かが、起こっている。自分の知らないところで、何かが。(何だ?)「睦月殿、おとなしくしてくださ...
Holiday* | 2008.12.26 Fri 21:51
JUGEMテーマ:連載1-06:FULL MOON * * *時は満ちた。今宵は満月の夜。それは今、静かに闇の間を縫って、動き出す。 * * *[地下牢獄]それは石の階段を、静かに歩く。今宵は満月の夜。牢獄の見張りである皐月は会合で留守、主な見張りは脱獄した死刑囚の捜索で留守、忍び込むにはうってつけの晩だ。そしてそれは、二十三番牢の前で足を止...
Holiday* | 2008.12.25 Thu 18:57
JUGEMテーマ:連載1-05:ハヅキトマサハル * * *思い出は、今もなお。鮮明に、瞼の裏に焼きついている。あなたの差し伸べてくれた手が、私を闇から救い出した、なんて。知らなかったでしょう?ねぇ、だから。もう一度救い出してよ。私、もう動けない。真っ暗で何も見えないの―――――・・・・・・ * * *真っ暗な、闇の中。『・・・月・・・羽月・・・』誰...
Holiday* | 2008.12.24 Wed 17:30
JUGEMテーマ:連載 きらきら星 1章 エピローグ 優しい人でありたかった。 否、強い人でありたかった。 小学生の頃習っていた空手の師範の言葉が、ずっと心に響いていたから。『力の強い人が真に強いんじゃない。優しい人が、強いんだ。人に優しくできる人が、強い。優しい人になりなさい。それで初めて、ひかるちゃんは強い人になれる』 その頃私はまだ幼くて、人の気持ちを理解しようとできなかった。悪口を言われるのが嫌で、嫌われるのが怖くて、誰かと一緒に誰かの悪口を言っていた。 そうすれば少なくとも、その...
きらきら星 | 2008.12.23 Tue 17:31
JUGEMテーマ:連載1-04:いつか、必ずたとえ、この身が朽ちようとも。いつか、必ず―――――・・・ * * *「どういうことだよ!!いい加減説明しろ!! あいつは一体何者だ!!」翠たち4人は恭哉の部屋で、彼を問い詰めていた。「まま、落ち着けって翠・・・」「落ち着いてられっか!!」「でも恭哉様、私たちも知りたいの」「・・・私も、知りたい・・・」「俺もだ。素性のわからぬ者と共に戦うのは御免だ」「・・・・・・〜〜〜」恭哉は頭を抱える。...
Holiday* | 2008.12.23 Tue 11:46
JUGEMテーマ:連載1-03:狂気私が愛したあの人は、もう、どこにもいない。 * * *「はぁ・・・・っ、はぁ・・・」「それだけですか?つまんないなぁ」地面に膝をつく翠と、それを見下ろしている羽月。「ちょ・・・っと、羽月!!一発入れたら終わりだって、いったじゃない・・・・・・!!」「・・・羽月、それ以上は・・・・・・」「いやだね」羽月は茜と神無の声にも耳を貸さない。「俺はその条件を飲んだわけじゃない。 それに、久しぶりの戦...
Holiday* | 2008.12.20 Sat 12:29
JUGEMテーマ:連載1-02:早朝のいらだち翌朝、早朝。睦月の屋敷は朝から騒がしかった。「紹介しよう、こいつは新入りの・・・なんつったっけ」「は、羽月・・・です」「そーだ、羽月!!っつーことで、よろしく!!」部屋にいるのは4人。恭哉と、金髪の少年、それから男女ひとりずつ。金髪の少年が羽月である。「ま、待てよ恭哉!!後釜はまだ決めねぇんじゃなかったのかよ!!」「・・・そう思ったんだが、哲哉さんの頼みでな・・・」「!!」「哲哉殿が・・・!!」「・・・くそ!!あたしは認めねぇぞ!! 恭哉、お前由加の気持ち考えてんのか!!」...
Holiday* | 2008.12.20 Sat 09:19
JUGEMテーマ:連載 きらきら星 1章 ♯18:夕焼けと宵闇の間にて「名前は一ノ瀬 由美。死亡当時の年齢は9歳。母親の名前は一ノ瀬 由加里。父親は一ノ瀬 達也。由加里と達也は3年前に離婚し、母親は現在狭稲市勝間町のアパートに住んでいる」『はい?』 受話器の向こうの向こうの警官は、間の抜けた声を出した。「一ノ瀬 由加里は由美に暴力を振るい、昨年1月29日、由美の首を絞めて絞殺。由美の遺体は勝間小学校の裏山の、玄樹と呼ばれている杉の木の下に埋められている」『ちょっと待った、』「これらは全て、由美ちゃ...
きらきら星 | 2008.12.19 Fri 18:48
JUGEMテーマ:連載 1-00:序ねえ、だって。死ぬことよりも、君がこの世からいなくなることのほうが怖いから。 * * *陽だまりの中、いつまでも2人でいられるような気がしてた。本当は、陽だまりなんてどこにもないのに。ねえ。あなたがくれた言葉の、どこからどこまでが真実だかわからない。でも、あなたがここにいた、それだけは真実。そして、あなたはもう、どこにもいない、それだって紛れもない真実なんだ。ねえ、あなたはいったい私...
Holiday* | 2008.12.18 Thu 17:25
JUGEMテーマ:連載08:甘酸っぱい匂いの中で[K]割り切った、つもりでも。そんなことは不可能だって、そう気づいてしまったんだ。 * * *走る。どこまでも、どこまでも。「か、海斗・・・っ」頭の中は空っぽで、「待って・・・!!ね、ちょ・・・っ」気がつけば、足だけがほかの生き物みたいに動いていた。「海斗・・・」走れ、どこまでも。「海斗!!!」突然聞こえた自分を呼ぶ声に驚いて立ち止まる。気がつけば、みかん畑の中にいた。甘酸っぱ...
Holiday* | 2008.12.17 Wed 17:17
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