[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:連載 右を向けば漆黒の闇が広がり、左を向けば深淵の闇が広がる。己の進む道のみが照らし出され、ただあるのは、進む道。背後で道は崩れ、歩き続けるしか道は残されていない。反れることは許されない。なぜならこれは、己の信念に基づいて歩んでいる道だからだ。「そうそう。次の街って、かなり荒れてるらしいよ。どーする?」「どうするって…」リティアの唐突な言葉に、ツカサはため息をつく。「行くしかない。情報はあればあるほどいいんだ」「そ?じゃあ行こっか」彼方に、小さく小さく見え始める街。「内側が...
悪戯ジャックとかぼちゃランプ | 2009.01.13 Tue 22:52
JUGEMテーマ:連載 全てに措いて名前がある。例えば獣だ。例えば魚だ。全て異なった『名前』がついている。ならば、俺には?俺には一体、何という名がついている?【意識の中で】「俺、は…?」「だから何よ?もしかして名前、忘れたとか言わないわよね?」「……。ああ…?」「疑問系だけどそれは肯定と取って良いのかな」少年は無言でこくりと頷く。「はぁ?」「仕方でないでしょう。暫く名を呼ばれる機会などなかったものですから」「で、きみは覚えてるの?」恐怖を覚えないのか、彼女、リティアはウェイルにさらっと聞いた。「主の名...
悪戯ジャックとかぼちゃランプ | 2009.01.12 Mon 23:24
JUGEMテーマ:連載2-03:何処にも、それでも * * *最初から僕に残された物など何処にもなかった。 * * *「それでは、神官会合を執り行う」師走邸の大広間に、神官たちは集まっていた。恭哉は辺りを見回す。いつも会合中は寝ているのであまり気づかないのだが、ここの屋敷は全てが無駄に広い。(どう考えてもうちの屋敷の三倍はあるよな・・・...
Holiday* | 2009.01.12 Mon 20:55
少年に質問しても、全くと言っていい程分かった事はなかった。何処に住んでいるのか。名前さえ分からなかった。逆に分かった事というのは、雪を初めて見たという事だけだった。少年と楽しく話している訳でもないというのに、僕は自分が楽しんでいる事が分かった。「もう大分雪掻き出来たから、もういいよ。」何だか少年は名残惜しそうに、スコップを僕に返した。「手伝ってくれたし、ココア持って来るよ!待ってて。」ココアを渡すと少年は珍しそうに眺めた。「もしかして、ココア初めて?」すると少年は小さく頷いた。「そっか。甘い飲み物だよ。温かく...
MUSIC☆JUNKIE | 2009.01.11 Sun 20:38
JUGEMテーマ:連載2-02:ふたつの朝 * * *いや、別に、そーいうつもりじゃなくて。 * * *早朝、由加の部屋で、三人は朝から心臓に負担をかける。「ごっ、ごごごごめんなさい・・・・ 私・・・なんか微妙なところで来ちゃったわね・・・・」「ち、違っ・・・あのね、そーゆうつもりじゃなくて、 足が・・・・・・・」「ごめんなさい、邪魔しちゃって・・...
Holiday* | 2009.01.10 Sat 10:21
JUGEMテーマ:連載 君たちの世界。たくさんの世界。その中のたくさんの話。誰の為に誰が居るのか。誰の為に誰は生きるのか。誰の為に誰は行くのか。誰の為に誰は笑うのか。誰の為に誰は泣くのか。誰のために誰は憂うのか。そんな戯言には、答える者など居らず。ただの戯言だ。僕は僕で僕以上のものではなく、またそれ以下でもなく。嘆く事すら戯言に思われる。何故分からず、人は人の上に立とうとするのか。分からない。それも答えなど見つからないだろう。 恐らく僕には、永久に。そう。それならば。さあ進もうか、君たちの世...
悪戯ジャックとかぼちゃランプ | 2009.01.08 Thu 20:00
JUGEMテーマ:連載 何を手にしているのだろうかこの手に握られているものは、砂のように落ちていく。無力で、守る事も、握る事も出来ない。誰一人、助ける事が出来ないんだ、この手も、体も。【とある戦士の詩】少年は歩みを止めた。「…やっぱり、誰かついてきてるな」「はい」「害意、あると思うか?」「いえ。今のところは、ですが。どうします?今のうちに抑えますか?」「いや。いざとなったら、でいい」「そうですね」外套を翻し、また歩き出す。「ふうん……」少年達を見ている側の、黒いものは、呟いた。「まあ、僕には関係...
悪戯ジャックとかぼちゃランプ | 2009.01.08 Thu 19:46
JUGEMテーマ:連載2-01:別にそういうつもりじゃなかったんだけど * * *貴方を 美しいと思ったことなんて一度も無い僕の目には醜い貴方しか 映ったことが無い * * *睦月邸、奥の間。「ぃよーし、そんじゃ由加の脱・引きこもりと 羽月と蓮の歓迎を兼ねて・・・ 飲むぞ―――――!!」「「「いぇーい!!!!」」」羽月、翠、...
Holiday* | 2009.01.07 Wed 17:30
JUGEMテーマ:連載何も出来ずにただ空を見上げて。何も出来ずにただ日々を過ごして。何も出来ずに、ただ君の隣で笑っていた。もしもまた二人で笑えるのなら、僕は喜んでこの身を闇に葬ろう。【けれどもしもそれを君が喜ばないとしたら僕はどうしたら】「どうした?ぼうっとして…」「いえ、なんでもありません」ウェイルは、懐かしい日々を思っていた。「昔を、思ってたのか?」少年の言葉に、はっとしたようにウェイルは少年を見上げる。「懐かしいな。この森は、お前の住む森によく似てる」少年はウェイルから視線を外し、遠くを見て...
悪戯ジャックとかぼちゃランプ | 2009.01.07 Wed 11:39
全1000件中 861 - 870 件表示 (87/100 ページ)