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数人のお客様が、私の言葉に従って階段の上がり端のところを登り降りして、私は最後のお一人の動きに合わせて解説したのです。リビング側から階段に向かうとき、そこは間取り上、身体を右旋回しながら登り始めるのですが、みなさんその間取りの出っ張った1段目の階段のほとんど同じポイントに右足を置くことから始まるのです。だから、その出っ張った階段の1段目は必要になります。それから、降りてくる時は、向かって右側が開放されている階段でそちら側に手すりがついていますが、「みなさん手すりは意識せずに、触れないまま降り...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.19 Sun 07:05
気を衒った仕掛けやデザインは、住まいの完成の瞬間を華やかなものにしてくれるのにはあまりあるのですが、結局はその瞬間のサプライズの演出にすぎなくて、それが華やかであればあるほどになんとなく時を過ぎると色褪せて見えてしまったりすることもあります。こと、住まいにおいては、少なくとも50年とか100年の単位で住まい手の暮らしに寄り添わなければなりませんから、パランス的にはそういう要素も大切ですが、むしろ暮らしはじめてからじわじわと感じてくるような演出の方が必要だと思ったりするのです。 例えば、私のプ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.18 Sat 07:24
殺伐とした世の中のうねりの中で、これから先の住まいの役割というものを考えると、みなさん住まい手の心身をいかにニュートラルに回帰させ、ストレスを次に持ち込まない仕掛け和いかにできるかということに関わってくるのではないかとよく思います。私がよく使う、フィット感とはまさにそのためであり、知らず知らずのうちに空間が私たちのストレスになっていることも多いし、いかにそこを演出していくかということが私たちの技量ということなになります。 一度お引き渡しをして私たちの手を離れて、住まい手の息遣いが住...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.17 Fri 07:35
今回は、味わうという言葉をテーマに少し考えていました。人間は情緒の動物です。その瞬間瞬間をどれほど快適だとかフィット感に安心すると言うような良い感覚で満たすと言うことが、日々の暮らしを豊かにしていくかと言うことに大きく影響していくと思いますので、住まいというものをそういうものを散りばめていくということが大切だと思います。性能というものもベースに絶対必要ですが、それだけではありません。きっとその上に、その住まい手固有の感覚に寄り添った空間づくりがあると私などはいつも思います。 いわゆる出...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.16 Thu 07:21
難しくただ、こだわるということではなくて、愉しむという意味での「味わう」ができれば、こんなにハッピーなことはないのではないかなと思います。私としては、住まいというものはそれを演出する舞台だから、しかも、その住まい手専用の舞台だから、もっともっとフィット感を持った空間にしたいという想いがあります。先日、ずいぶん歳の離れた一般の若者ばかりと少しお話しする機会を得ました。やはり彼らはネット情報やカオスのように降り注ぐ様々なコマーシャルで、住まいに関してずいぶん詳しい知識を持っている部分がありまし...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.15 Wed 07:22
何気なくやり過ごしてしまえば、ただただルーティンの予定消化的な時間の羅列になりがちな日常ですが、視点を変えて、味わうというイメージをめぐられせると、その景色はずいぶん違ったものに見えてくるものです。日々雑多なことに追われても、それを「味わう」という感覚は大切にしたいものです。 住まいの設え一つとっても、在宅時間が長くなった今、「味わう」感覚でもう一度再考すると色々なものが見えてくると思います。便利家電やアイデア満載の住宅設備は、「便利、時短」が一つの価値基準かもしれませんが、これからは...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.14 Tue 07:05
現代人は、実は生涯の9割以上を屋内で過ごしているというデータがあるそうです。住まいばかりとは限りませんが、いわゆる建物の中で我々はほとんどの時間を過ごして生きていると言って良いのだと思います。近年のコロナ禍で、その中の内訳の中でも、いよいよ自宅空間が増えているのは確実なようです。高度成長期の企業戦士の時代であれば、お風呂に入って寝るだけという暮らしもあったでしょうが、今はあらゆるシーンを自宅内でこなしているわけです。 だとすれば、週末のオフ日に飲み安らぐなどということは愚の骨頂というもの...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.13 Mon 07:07
日々雑多なことで追い立てられている現代人の時間の流れは、一見豊かなように思える部分もありますが、実は無味乾燥で殺伐とした部分も少なくなく、ともすると予定消化で自分自身を見失ってしまうそうなほどの加速度は、常に私たちに「それで良いの?」と問いかけているような気さえしてきます。時折週末に現実逃避で海山に行きたくなったり、雑事に塗れた環境から逃げ出したくなってしまうことがあるのは、そういう問いかけに私たち自身が反応してしまっているのかもしれません。 もう35年も住まいづくりをしていますが、「暮ら...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.12 Sun 07:03
「豊かさ」というものの感覚はまさに人それぞれだと思います。近年の経済優先主義は、結局のところ物質的な豊かさがどうしても重要視されてしまって、その代替物としての貨幣的に潤沢な環境こそが豊かさだという意味合いを色こく社会に浸透させてしまいました。結果として、何だか人間の情緒の些細な部分が少し軽んじられて、どこか置いてきぼりを食らっているような感覚を一人一人に残したまま突き進んできたような感じがしているのです。 上り坂もやがて翳りが見えてきて下り坂に転ずると、いよいよこれまでの色々な誤魔化し...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.11 Sat 07:30
現在進行中のプロジェクトでも、これまでと同仕様でもかなりのコストアップとなってしまうケースがあり、予算取りで難航する案件も少なくありません。ただ、これをマイナスイメージで捉えてしまうと、皆さんの住まいに対する大きな夢は萎んでしまうばかりです。私はよくお話ししますが、30年前の住宅ローンの金利は5.5パーセントとかでしたし、当時だんだん金利が下がり、超低金利時代に突入とかなんとか言って、これまで異常な時代が続いていただけなんです。30年前でも淡々と住まいは作り続けられていました。 私は、なんとな...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.03.10 Fri 07:30
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