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「よう2020年2月の俺」 「どちらさん」「2023年5月の俺だよ」 「なんだマスクしてたから気がつかなかった」「コロナの出始めの頃か。転勤準備と重なって大変だったんだよな。取っちゃお。あんたなら貰うこたないやな」 「マスクしてるってことは、え、まさかまだ落ち着いてないの…3年も経って!?」「いや…終わった…かも」 「かも?」「この3年間、ずっと『やっと終わったな』からの感染急増の繰り返しでみんな疑心暗鬼なんだ。第9波とか言われてどう思...
イチブログ | 2023.05.07 Sun 18:43
JUGEMテーマ:小説/詩 その夜、実家で過ごす最後の晩に、布団に入る前もう一度端末を見ると、緑色のライトがゆっくりと点滅していた。 催促だ。 すぐに察した。 果たしてファイナルパートナーからの「ご用伺い」のメッセージが、画面上に現れていた。 『亜一郎さん こんにちは 最近はいかがお過ごしでしょうか 何かお困りの事はございませんか?』 「ご苦労っす」端末に向かって労いを言う。 しかしご用はない。 画面を切り寝ようとした時に...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.05.07 Sun 13:56
JUGEMテーマ:小説/詩 ――何だ……? 近づいてみる。 「――」茫然とした。 そこには、ビニル製の水切り袋に包んで捨てられた、食肉や野菜――どれも色が茶色く変わっている――たちが大量に捨てられていた。 ――産業廃棄物。 何故かそんな言葉を思いつく。 「ちょっと、ともりゅん」呼ぶ。 「はい」妻は素直に小走りでやってくる。 「これ、どうしたの?」ゴミ箱の中を指差す。「なんで捨ててるの?」 「あ、消費期限が切れちゃったの」ともりゅんは眉をひ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.04.30 Sun 20:19
JUGEMテーマ:小説/詩 「一人で来たの?」亜一郎は訊いた。 「寺井さんの車で送って来てもらいました」大崎は答えた。 亜一郎の同期の寺井が、ここまで乗せて来たということだ。 「寺井は?」また訊く。 「お帰りになりました」大崎は答えた。「お大事に、との事です」 「なんだ、あいつは見舞ってくれないのか」少し苦笑する。 「車停めるところがないですから」大崎は代わって弁明する。「風邪がうつっても困るし」 「ああ、まあ……あれでもそれは君もでしょ」...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.04.25 Tue 14:39
JUGEMテーマ:小説/詩 「――」ともりゅんは目を丸くして二秒ほど絶句していたが、少し俯いてから「はい」と頷いた。 「あ」通じた、という想いが亜一郎を包み、天井から神々しい光が刺すような錯覚に捕らわれた。 「あの、でも」ともりゅんが急いで追加する。「ごめんなさい、生殖自体は、あたしできないの」 「えっ」亜一郎はきょとんとした。一瞬、自分で叫んでおきながら「生殖」という言葉の意味がわからなかった。「せいしょく、が?」 「うん」ともりゅんは真っ赤になって頷く。「あ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.04.16 Sun 22:47
JUGEMテーマ:小説/詩 問題は夜だ。 ランチで外食したので夜の飲みはさすがに「また今度」で帰宅の途に着いたが、帰って来たマンションの部屋は、当然ながら無人で暗く、寒いのだった。 それはいつものことなので、今更驚くようなことではない。 だが今そこに、ともりゅん(幻影)が、存在する。 「お帰り」 その声まで―― そうだ。 ともりゅんがそこにいてくれて、あの笑顔で帰って来た俺を迎えてくれて、その時すでにカレーとかができていて、ドアを開けた...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.04.12 Wed 13:32
今日は身体がつらくて夕方までダメだった。その後、個展の準備。 作家活動から、引退する若者がいる。昨日知った。残念だ。 この夢も希望のない、フラットに抑圧してくる世の中が悪い。まだ悪い奴らで溢れてる。選挙も行ったが。 詩作です。昨日も載せましたが、いいねや投げ銭お願いします。 https://note.com/sn78/n/n18b028495339
INTUS | 2023.04.09 Sun 23:01
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