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小説/詩

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小説/詩
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不幸の連鎖、幸福に転ずる時。

JUGEMテーマ:小説/詩   不幸の連鎖は切ない。   それは誰の起こした戦火なのかを知りうるのは難しいから。   闇から出でて、自我の元、欲したままの言葉を操り、感情をあらわにする時、   戦火は灯される。   業火のような切ない痛さの熱さに覆われて、   人を不幸のどん底に貶める。   対岸にいる”我”という人は、自己肯定の正義感を持っているから、罪の意識などかけらもなく。   瞋りのみが向かう。   人に...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.03.25 Fri 16:42

負社員 第57話 昔はそんな罵詈雑言もあったねえ今じゃ省略形で罵られる有様だよ(全83話)

JUGEMテーマ:小説/詩   「誰ですか?」結城が顔を上に向けて訊ねた。 「誰だ」野太い声はもう一度問いかけてきた。 「俺」結城は自己紹介をしようとして詰まった。「私たちは新日本地質調査の社員ですが」 「何だ」野太い声はまた問いかけた。 「はい?」結城は問い返した。「何だ、と仰いますと?」 「何の用だ」 「えーっと」結城は他の二人を見た。  時中と本原は特に何もリアクションせず、ただ結城を見返した。 「特に何も用はありません」 「なら帰れ」 「はい」結城は頷いた。「帰ります。帰りたい...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.03.25 Fri 12:12

詩『不協和音:Disharmony」

ごにんのおんなはうたう それが和することはけっしてない 賢者は莞爾としていう それでいい それがいい そのとき 災厄、破滅をよぶのだからと そしてこうつづけるのだ だからこそ対局はつづけなければならない それに耳をかさぬがために そのときを延ばすがために こうつげれば、おまえもらくになるだろう にぎる駒はおまえの運命かもしれぬ しかしそれがためにのみここにいるわけでもない そうかんがえればな どうせ おまえのことだ いつまで熟考してもたかがしれる さあ、はやく もうとっくに おまえのばんなのだ

with a kiss, passing the key | 2022.03.20 Sun 00:00

#負社員 第56話 潤っていますかあなたの心と肌そして地球深部(全83話)

JUGEMテーマ:小説/詩    自分はあまり、この仕事に向いていないのかも知れないな――そんなことを、たまに思う。そして苦々しく眉を寄せ首を振る。そんなことを思うほど、時間に余裕があるわけではない。だが、気泡がぽこんと浮かび上がってくるように、その思いは突然姿を見せるのだ。  この仕事――人の上に立ち、指導鼓舞して会社の運営、経営を司るという、仕事だ。この会社が目指すもの、その業務そのものというのは、好きなものだし面白いと思う。だがそれを“趣味”でやるのと“仕事”とし...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.03.18 Fri 19:20

『文体の舵をとれ』練習問題7 視点(POV) 問四

 四〇〇〜七〇〇文字の短い語りになりそうな状況を思い描くこと。何でも好きなものでいいが、〈複数の人物が何かをしている〉ことが必要だ。出来事は必ずしも大事でなくてよい(別にそうしても構わない)。会話文をほとんど(あるいはまったく)使わないようにすること。 問一 問二・問三 問四:潜入型の作者  潜入型の作者のPOVを用いて、同じ物語か新しい物語を綴ること。  ニナは「本゜骨ラーメン」と書かれたぼろぼろの暖簾をくぐると、定位置であるカウンターの隅の席にちょこんと座った。もうすぐ来る監視役と...

水平線上の雨 | 2022.03.14 Mon 00:01

詩『ののしり: Abuse』

どいつもこいつもがそう くちをひらけば虚無ばかり そのじつひといちばいの浪漫派ときている いりぐちはせまい、 しかしいったん、うけいれさえすればだれよりもひろい まるでどこぞの似非 救世主きどりだ しかも自覚がないのは本人ばかり どこのだれがみてもそこはわれているのだ 嗚呼、馬鹿馬鹿しい どちらに対応するにも 下手な芝居をしてやらねばならぬ つかれるんだよ しかもみすごすこともできやしない あまえ あいつの、ね わたしのほうはにのつぎなのだ

with a kiss, passing the key | 2022.03.12 Sat 11:42

負社員 第55話 押して駄目なら引いてみな、引いても駄目なら落としちゃえ

JUGEMテーマ:小説/詩   「開かない?」天津が厳しい表情で問う。「どういう事?」 「何か、邪魔が入ってる感じだな」酒林が低く呟く。「あの野郎」 「スサノオか」大山が溜息混じりに続ける。 「しつこい輩だ」石上も怒りのこもった声で言う。 「もう『スサノオ』じゃなくていいすよ」伊勢が、拍子抜けするほどに明るい声で言った。 「え?」他の神たちは一瞬驚いたが、「ああ……」とすぐに納得した。 「あの“出現物”野郎」伊勢は声に笑いをすら含んで呼び捨てた。 「あ」大山が思い...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.03.11 Fri 10:37

『文体の舵をとれ』練習問題7 視点(POV) 問二・問三

 四〇〇〜七〇〇文字の短い語りになりそうな状況を思い描くこと。何でも好きなものでいいが、〈複数の人物が何かをしている〉ことが必要だ。出来事は必ずしも大事でなくてよい(別にそうしても構わない)。会話文をほとんど(あるいはまったく)使わないようにすること。 ※問一はこちら。 問二:遠隔型の語り手  遠隔型の語り手、〈壁にとまったハエ〉のPOVを用いて、同じ物語を綴ること。 「本゜骨ラーメン」と書かれたぼろぼろの暖簾をくぐって、ひとりの少女が入店した。華奢な体にぴったりとフィットした黒いスーツ、...

水平線上の雨 | 2022.03.06 Sun 17:31

詩『むかしばなし:An Old Tale』

Hに

with a kiss, passing the key | 2022.03.06 Sun 00:00

#負社員◆◇◆◇  第54話 持てる全ての力を出し切って考えに考えに考えた結果出した答えはいつも最初の直感のやつ(全83話)

JUGEMテーマ:小説/詩   「おっ、来た来た」結城が背伸びをし、額の上に手をかざす。  来たのは、恵比寿の言っていた“神舟”と思しき物体だった。  舟、という名称のついたものではあるが、その形態からは「舟」と呼んでいいものとは到底思えなかった。  それははじめ小さな綿の塊のように見えた。暗闇の彼方にふわりと白い光が生まれ、音も無く暗闇の中みるみる近づいて来たのだ。最終的に三人の目の前で停止したそれは、白く眩く光輝く、巨大な独楽のように見えた。高さは五メートルを超え、地面(...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.03.04 Fri 12:42

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