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JUGEMテーマ:日記・一般 JUGEMテーマ:小説/詩 ひとりになる。 ひとりの時間があまりにも、淋しくそして、居心地がよく・・・ そして、永遠にもどかしく。 私は何のために生まれたのか、いまだわからず、答えも知らず。 でも、それでいいのかもしれぬ。 ひとりで生まれて、 ひとりで死んでいく。 誰も道づれにはできない。 ひとりになる。 それが必ず来る最後の日に。 ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.02.08 Tue 13:03
このあとこどもたちにあう 天真で純粋で無垢で、と同時に 残忍で邪悪なあのこたちに すこしおじけづいている あのときもそうだった でもみをよせるお人形がそばにいた そしておもう わたしもあのこたちのひとりだったと だからといっていま、なかまにはけっしていれてはくれまい 敵、もしくは母、そうなるのだとしたら せんなきことよ 逡巡したところでなにがかわるまでもない そしてときはすぎていく あのこたちもわたしとおなじになるのだ いつか、そういつの日にか そういいきかせるしかない
with a kiss, passing the key | 2022.02.06 Sun 00:01
JUGEMテーマ:小説/詩 「天津さん」結城が叫び、 「天津さま」本原が口を押えた。 「天津さま?」結城が本原を見て訊き返す。 「天津さまは神さまです。気軽に“さん”づけではお呼びできません」本原が口から手を離し真顔で回答する。 「あー、そうかあ」結城は天井を見上げ納得したが「いや、ていうか天津さん、死んでるの?」すぐに眉根を寄せて棺桶様の木箱に納められ横たわる天津を見て言う。 「そんな」本原は再度口を押える。 「神様ならば死ぬはずはない」時中が理屈立てる。「あれは&hellip...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.02.04 Fri 17:33
あのひとはいった もうけっしてあえない そこへわたしはたどりつけない はるかなたびへと さいごのそのよ そのひとはひとりくちずさむ ふるい だれもが わすれていたそのうたを そらをみあげ そして そこにあるいくつもある星のそのひとつを わたしにはわからない なぜそこがまねくのかを そしてなぜ 黙したままなのかを ちんぷなうただ それにたくすそのひとのおもいも 嗚呼
with a kiss, passing the key | 2022.01.30 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 ――なんだってスサノオはこんなところに“空洞”を作ったんだろう―― 地球はつい、そんな事を思ってしまうのだった。そこは、深い、深い海の底にある、煙突のような突起からマグマに温められた熱水が噴出している場所だった。その真下に、スサノオは“対話”の場を設けたのだ。 ――なんだってまた、こんなところに―― しかしそう思いながらも地球は同時に、そうか、ここでこそ“対話”が行われるべきだというのも、確かにうなずける――そのようにも思うの...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.01.28 Fri 13:17
まっている いま、ここで、それを 白馬の王子かもしれない 想定外の天災かもしれない それをとうことはもうやめよう どちらだってかまわないのだから どちらだっておなじことなのだから きっとどこかへつれていってくれるはずだから きっとすくいとなるのにきまっているのだから そうしてこの日々はおわる そうしてこのくらしはおわる そうなのだ だからこそ まっている じっと むねたかまらせて
with a kiss, passing the key | 2022.01.23 Sun 00:00
前にちらっと読んだウェブマンガで、太平洋戦争中なのに「脳筋」という言葉が出てきてずっこけたことがある。言うまでもなく「脳みそまで筋肉まで出来ている思慮の足りない人物」のことを指したものだが、この略称が広く世間に定着したのはどう早く見積もっても2000年代になってからであり、戦中のドラマで無自覚に使っていいものではない。 これならわかりやすい話だ。しかし、三国時代を描いた漫画『蒼天航路』で敵地にいる旧友の謀叛を聞いた軍師が「竹馬の友よ!」と激するシーンがあるのだが、「竹馬...
イチブログ | 2022.01.22 Sat 16:17
JUGEMテーマ:小説/詩 天津と酒林も今、暗闇の中に飛び込んだところだった。さらに前方へ、新人たちを乗せた車を追い飛び続ける。 「かなり、高温になってきてますね」天津は暗闇に入ってすぐ、生体的機能を果たさなくなった依代(よりしろ)を脱ぎ捨てており、声だけがそう言った。 「そうだな」酒林の方は蛇の姿のままで飛び続けながら答える。「スサノオと一緒にいれば、無事でいるはずだ……ろうけど」 「――」天津の姿形は見えないが、苦渋に顔をしかめているだろうことは八百万の神々にとって...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.01.21 Fri 16:28
よあけまえ、めがさめる、いつものことだ コップ1杯のみずをのみ、トイレにはいる、これもかわらない しかし、とびらをしめたとたん、不意におそわれる めがまわる、きがとおくなる、たってもいられない、すわることもできない てをつき、とびらにみをあずけ、すこしづつ、からだをおろしていく そうしてひざをかかえこむ このままあさまで、このままこごえる、このまま、そしてこのまま おそろしい、だが、そのおそろしさにたちむかうこともできない どこかでみたような光景かもしれない だがわたしのからだをつきぬける凶器...
with a kiss, passing the key | 2022.01.16 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 温度。圧力。組成物質の密度。熱伝達率。それから、融解点。破壊強度。粘性率。弾性係数。数々のデータがディスプレイ上を流れるように走る。方程式が解かれてゆく――が、それが完了する前すでに、神の中には“予測”がついていた。 「サカ、保護の手は届いてるか」鹿島は厳しい声で問う。 「なんとか、ぎりぎり」酒林が答える。「けど車はまだ見えない」 「そうか、方向は今向かってるので間違いはなさそうだが」鹿島は画面上の数列を目で追いつつ眉を寄せる。 「鯰」恵比寿が...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.01.14 Fri 10:21
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