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JUGEMテーマ:小説/詩 「ああどうも、遅くなりまして」橿原は黒いスーツに身を包み、長身の体を縮こまらせて深々と会釈した。 「いえ、お忙しい中ありがとうございます」慶子は橿原の肩にも届かぬ程の身長だが背筋を伸ばし、少しだけ上体を傾けて会釈を返す。「あの」それからバッグの中を急いでまさぐり、不祝儀袋を取り出す。「すみません、こんな形で申し訳ないんですが、お線香代で」両手にそれを持ち橿原に差し出す。 一夫とも話し合い、袋が一センチ近くにもなる程の金額を包んだものだ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.06.18 Sun 20:52
とおざかる 昨日のこと 昨夜あったこと つまりはあのひと なぜわたしは旅人ではないのか そしてあのひともまた すでにそれは過去 だがわたしはあそこへかえらねばならない つまりは日常 あのひととはもうあえぬ そしてあわずにすむかもしれない しかし またであう その可能性はある だがわたしはかえってくる かえらねばならない いまはただそこからそのことからそしてそのひとから とおざかっている それだけなのだ
with a kiss, passing the key | 2023.06.18 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 目醒めたら私はロボットになっていた。 ねえ、お母さん。 お母さんはなんで、私に冷たかったの? なんで私に優しくしてくれなかったの? 私はお母さんに、甘えたかったんだ。 それとも、お母さんの方が正しくて、私が間違ってたのかな。 甘えたがった私が、いけなかったのかな。 覚醒して最初に私の回線上を走ったのは、そういう叫び声だった。 女の、叫び声。 私はそれを検知した後、その部屋の天井を捉え...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.06.14 Wed 16:36
JUGEMテーマ:小説/詩 「ただーいまぁ」 そこに立っていたのは、少し恥らうような微笑みを浮かべた、ともりゅんその人だった。 ドアを閉めるなり、強く抱き締める。 「あいちろくん」ともりゅんの声が右の鎖骨の辺りで甘えた風に呼ぶ。 返事代わりに長いキスをする。 ともりゅんの内部の熱が高まってくるのを感じる。 唇を離すと、潤んだ眸で亜一郎を見つめた後ともりゅんは不意にくすっと笑い、亜一郎のうなじに両腕を回したまま足下をもぞもぞと動かして、あっという間...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.06.04 Sun 19:54
昨日、久しぶりにSSを書きました。診断メーカーをお借りして即興で作ったものだったのですが………やっぱり雪乃、文章の書き方を忘れているなと感じました…orz いや、そもそもそんなに上手い文章を書いていたわけじゃないんですけど。ほら、絵ってしばらく描いてないと自分がどうやって絵を描いていたのかわからなくなるじゃないですか。上手い下手関係なく。あんな感じです。 ちまちまとスマホに打ち込んだりはしていたのですが 実際に文章を紙に書いてないと、雪乃はきっと駄...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2023.05.22 Mon 23:26
もうずっと前から消えてしまいたかった。 幼い頃から、薄々気がついていた。私は男子よりも、女子の方から恋愛感情を持たれやすいのだと。 性別がどうであれ、人から好意を向けられるのは嫌ではない。夕暮れに染められ、それ以上に赤く頬を染めた女子から『好きです』と思いを告げるその姿を、私はシンプルに可愛いと感じたのも事実だ。 最初は単純に嬉しかった。でも、それが続くと男子からのからかいと嫉妬とほんの少しの羨望で、例外なく私は女子扱いされなくなっていたのに気がついた。 でも、そ...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2023.05.21 Sun 22:47
JUGEMテーマ:小説/詩 端末が赤い光を放っているのを見つけたのは、平日、自宅の風呂から上がって来た時だった。 『亜一郎さん こんにちは 何かお困りの事はございませんか?』 見慣れた、ご用伺いだ――だがその日は続けて、警告めいた文言が現れてきた。 『契約更新日まで あと一週間です 契約終了をご希望の場合は 手続きを御願い致します 手続きされない場合は 契約継続となり 更新手数料引落し手続きが 開始されます』 ――そう...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.05.21 Sun 17:40
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