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JUGEMテーマ:小説/詩 ――なんだってスサノオはこんなところに“空洞”を作ったんだろう―― 地球はつい、そんな事を思ってしまうのだった。そこは、深い、深い海の底にある、煙突のような突起からマグマに温められた熱水が噴出している場所だった。その真下に、スサノオは“対話”の場を設けたのだ。 ――なんだってまた、こんなところに―― しかしそう思いながらも地球は同時に、そうか、ここでこそ“対話”が行われるべきだというのも、確かにうなずける――そのようにも思うの...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.01.28 Fri 13:17
まっている いま、ここで、それを 白馬の王子かもしれない 想定外の天災かもしれない それをとうことはもうやめよう どちらだってかまわないのだから どちらだっておなじことなのだから きっとどこかへつれていってくれるはずだから きっとすくいとなるのにきまっているのだから そうしてこの日々はおわる そうしてこのくらしはおわる そうなのだ だからこそ まっている じっと むねたかまらせて
with a kiss, passing the key | 2022.01.23 Sun 00:00
前にちらっと読んだウェブマンガで、太平洋戦争中なのに「脳筋」という言葉が出てきてずっこけたことがある。言うまでもなく「脳みそまで筋肉まで出来ている思慮の足りない人物」のことを指したものだが、この略称が広く世間に定着したのはどう早く見積もっても2000年代になってからであり、戦中のドラマで無自覚に使っていいものではない。 これならわかりやすい話だ。しかし、三国時代を描いた漫画『蒼天航路』で敵地にいる旧友の謀叛を聞いた軍師が「竹馬の友よ!」と激するシーンがあるのだが、「竹馬...
イチブログ | 2022.01.22 Sat 16:17
JUGEMテーマ:小説/詩 天津と酒林も今、暗闇の中に飛び込んだところだった。さらに前方へ、新人たちを乗せた車を追い飛び続ける。 「かなり、高温になってきてますね」天津は暗闇に入ってすぐ、生体的機能を果たさなくなった依代(よりしろ)を脱ぎ捨てており、声だけがそう言った。 「そうだな」酒林の方は蛇の姿のままで飛び続けながら答える。「スサノオと一緒にいれば、無事でいるはずだ……ろうけど」 「――」天津の姿形は見えないが、苦渋に顔をしかめているだろうことは八百万の神々にとって...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.01.21 Fri 16:28
よあけまえ、めがさめる、いつものことだ コップ1杯のみずをのみ、トイレにはいる、これもかわらない しかし、とびらをしめたとたん、不意におそわれる めがまわる、きがとおくなる、たってもいられない、すわることもできない てをつき、とびらにみをあずけ、すこしづつ、からだをおろしていく そうしてひざをかかえこむ このままあさまで、このままこごえる、このまま、そしてこのまま おそろしい、だが、そのおそろしさにたちむかうこともできない どこかでみたような光景かもしれない だがわたしのからだをつきぬける凶器...
with a kiss, passing the key | 2022.01.16 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 温度。圧力。組成物質の密度。熱伝達率。それから、融解点。破壊強度。粘性率。弾性係数。数々のデータがディスプレイ上を流れるように走る。方程式が解かれてゆく――が、それが完了する前すでに、神の中には“予測”がついていた。 「サカ、保護の手は届いてるか」鹿島は厳しい声で問う。 「なんとか、ぎりぎり」酒林が答える。「けど車はまだ見えない」 「そうか、方向は今向かってるので間違いはなさそうだが」鹿島は画面上の数列を目で追いつつ眉を寄せる。 「鯰」恵比寿が...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.01.14 Fri 10:21
雨が降っていた。 見上げれば簡単に雨粒が自分の顔を叩き、濡らしていく。酷く狭い視界の中で、暗く淀んだ空気が重く圧し掛かるようだった。太陽は沈み、雨雲は鈍色に沈み、目を焼く街灯は届かない路地裏。据えた臭いの充満するその一角に。 彼女は、座っていた。 雨水を含んで重くなった服は露出が多く、まだあどけない10代半ばの彼女には少し違和がある。ところどころの束にピンクの混じった金の髪は、やはり水分を含んでその顔や首に貼り付いていた。おそらくはしっかりと化粧を施されていたのであろう名残を残...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2022.01.13 Thu 23:55
目を開けて、初めて見たのは少年の顔だった。 そんな場合でもないのに、ぼんやりと。表情というのは、一度に幾つもの感情を表すことが出来るのだなと思った。 心配、歓喜、悲壮、感動…。たくさんの感情の名前が頭をよぎったが、しかしどれも彼の感情には相応しくはないと感じた。 彼は、誰なのだろう。 どうして、彼はそんな顔で自分を見ているのだろう。 わからなかった。 彼が、誰なのか。 彼の名前が、何と言うのか。 「君は、誰?」 彼女の口から放た...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2022.01.11 Tue 23:47
今回は全体で一ページほどの長さにすること。 テーマはこちら。一人の老女がせわしなく何かをしている――(中略)――そのさなか、若いころにあった出来事を思い出している。 二つの時間を超えて〈場面挿入(インターカット)〉すること。〈今〉は彼女のいるところ、彼女のやっていること。〈かつて〉は、彼女が若かったころに起こった何かの記憶。その語りは、〈今〉と〈かつて〉のあいだを行ったり来たりすることになる。 この移動、つまり時間跳躍を少なくとも二回行うこと。 一作品目:人称――一人称か三人称のどちらかを...
水平線上の雨 | 2022.01.11 Tue 19:53
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