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小説/詩

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小説/詩
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生半可

茫洋とした日々の中にいた いつぞやの願いを叶えて、溢れるような情熱はいつの間にか失われている 不意に立ち止まって、はて、と振り返った   わたしが欲しいものはこれだったのだろうか   虹の麓にいることを自覚しなければと戒める それでも空は見えない   恋焦がれた期間が長すぎたのか 見つけ出したものが現実と夢の狭間で揺れたまま やっとそれを捕らえたはずの手が、空を切る   何も踏み締めていない足が それでも無自覚に足跡を描く   何も残した...

DNfR | 2020.09.20 Sun 21:34

詩『となりのへや:From The Next Room』

おとがする いやでも想像する だれだろう なんだろう そこにそのひとの日常をうかべればよい それがそのひとの家庭とわかればよい でもそれをはばからせるなにかがある いやなもの うれうるもの さもなければ おちついてかんがえるのだ きっとむこうもそうにちがいない わたしの わたしによる わたしだからたてるおと それらもそうひびく きっと ここのとなりで そのへやで だからおそるおそるとびらをあけよう そしてもしも めがあったそのときはしょうがない 挨拶をしよう

with a kiss, passing the key | 2020.09.20 Sun 00:00

「泥の川」

JUGEMテーマ:小説/詩   こんにちは、しば昭です 今日はオススメ本のご紹介です     お気に入り作家・宮本輝の代表作 「泥の川」 です。 昭和の文豪、宮本氏はこの作品で太宰治賞を受賞。華々しいデビューをします。 彼の作品の魅力は何といっても、ほとんどの作品が大阪の下町を舞台としているところにあります。   この作品は、昭和半ば、大阪の安治川を舞台にしています。 陸地に家をもたない一家は安治川に浮かぶ「廓舟」で生活しています。 主人公とその一家の...

ヨダゼミ正雀教室 | 2020.09.15 Tue 22:19

葵マガジン 2020年09月12日号

JUGEMテーマ:小説/詩   ◇◆◇◆多重人格の急須2 〜肉じゃがは時空を越えて〜◆◇◆◇ 第17話 舞子、命令する 後編(全40話)   「その成分は、間違いなく反物質のはずだ。それなのに、形はどう見ても、明らかにヒトの形をしているんだ」博士はずっとネズミ声で喋りつづけていたが、その声はかすれ、沈んでいた。「真っ白な、光の子」 「なるほど」優美はゆっくりと、頷きを繰り返した。それから両手を合わせ「ごちそうさま」と目を伏せる。彼女の皿だけが、きれいに空っぽになっていた。「で、情が湧いて...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.09.15 Tue 21:03

詩『つじつま:Consistent』

そのときはそれで充分だとおもった 完璧じゃん どこからも文句がでないだろう でもだめだ あそこがたりず あそこはあぶれ そしてわたし自身がなっとくできない そのひとはいう うまれたときから墓はあるのだと だからそこに埋葬し墓標をすえれば つちはあまる そのやりくりがのこされたもの達の使命なのだと そんなことはとっくにわかっている いま必要なのは道理ではない そのための技術だ だからわたしは必死となっている この場だけをやりぬければいい そのためにはあなのひとつやふたつ さらにほってもよいのだ

with a kiss, passing the key | 2020.09.13 Sun 00:00

【本日のSS】目を光らせている理由がそうだと(今以上に)萌える

「もうっ、私が見てないと、貴方はいっつもそうなんですからっ」 「あれ、ひょっとしてヤキモチかな?」 「馬鹿なこと言わないで下さいっ!!」     彼は、何を言ってもはははと笑った。彼女がどれほど怒っても、腕を組んで圧をかけても、手を腰に当てて偉そうにしても、彼は全く動じなければ謝罪もしなかった。 彼は、いつもそうだ。馴れ馴れしく人をちゃん付けで呼んで、指摘したら何故だか更に踏み込んできて、かと思ったら女性なら誰にでも同じことを言っていて、何なら彼女にしたよりももっと踏み込ん...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2020.09.10 Thu 23:43

【本日のSS】きっと戦闘中、心配し過ぎて寝ちゃったんだね

これは、流石に無防備が過ぎる。 その健やかな寝顔を見て、彼はその内に湧き上がるものを隠すように呆れ混じりにそう思った。 自室としてあてがわれた、簡素な部屋。いや、簡素なのは部屋のせいではなく明らかに物が少ないからだと思い直す。何せ、あるのは必要最低限備え付けられた家具しかない。ちょっとした私物が申し訳程度に入るだろうくらいの大きさの調度品と、そこそこ寝つきがよければいいだろうと言わんばかりのベッド。それしかない。 しかし、今だけは何となく華やかに見えるのは。     おそ...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2020.09.08 Tue 23:59

詩『アネモネ:Anemone』

その部屋には椅子がない いや、それ以外の家具も調度も あるのはしろいかべ、しろいゆか、そしてまど その片隅に一輪、はながさいている そっけない瓶にさされたそれが唯一、色彩のあるものなのだ ここでなにがあったのかはしっている ここにだれがいたのかもしっている だが黙して語ろうとはしない ここでわたしは窓からみえる景色をかたるべきなのであろうか とびらをとざしてしまえば、すくいとなりうるのはそれのみなのだから だが、はなはさいているのだ 愛でるべきではないのだ、おそらくきっと ちる、もしくは、か...

with a kiss, passing the key | 2020.09.06 Sun 00:00

そして、書きたいといっておきながら全然書けないいい話

ヤンデレが苦手だからと避けてきたヤンデレ作品。その結果、書くのも苦手分野になってしまいました。 時代小説は難しいと避けてきた時代小説。その結果、書くのもry 基本的には、知らないものは書けない…雪乃はアマチュアではありますが物を書く人間なので、やはりどの分野も書いてみたい欲はちゃんとあります。     今、ぼんやりと書いてみたいなと思うジャンルがあります     それは、欝作品←     またヤベェの来たなぁ…とは自分でも思いますが...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2020.09.02 Wed 23:38

詩『出立前夜:The Night Before Our Departure』

Mに

with a kiss, passing the key | 2020.08.30 Sun 00:00

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