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一瞬だけしか見えない 息のような輪郭を持って 吸い上げていく 擦り減らしていく 前の僕が何かを叫んでる 聞こえる? 真っ白な昨日、明日を望んでる 聞こえる? 繋がると思っている それは花が干からびるように 固く小さい 思い出になった まだ息をしている誰かを引っ張って 連れられていく 罪を着せていく 歌と繋がらなくなったら 帰れないよ 誰も それは花が干からびるように 固く小さい ...
間違い金庫 | 2020.08.23 Sun 20:56
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆多重人格の急須2 〜肉じゃがは時空を越えて〜◆◇◆◇ 第14話 大石、守る 後編(全40話) 「あっ」舞子は逆に大石を指差し返した。「もしかして大石くん、妬いてる?」 「──」大石は般若のような眉のまま口を閉じた。それから目を閉じ、指を下ろし、顔を右に向け、肩を持ち上げて大きく息を吸い込み、長々と鼻から溜息を放出した。 「何よその態度」舞子は大石の足先から頭の上までを睨み渡した。 「ところで陽さん」大石はガラス瓶に一歩近づき問いかけた。「築山博...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.08.23 Sun 11:12
サンド・ウォームの泳ぐ星 | 葵むらさき | 小説・文芸 | 本 | Amazon JUGEMテーマ:小説全般 JUGEMテーマ:小説/詩 上記長編SFサスペンス、8月24日〜8月28日、Amazon Kindleにて無料キャンペーン実施致します。 巨大ミミズとサイボーグ達との闘い(というかたわむれというか)を描いた作品です。どちらも結構な割合で、逝去致します。 以下一部抜粋。 ************************************ ネヴィは、ひどく怯えていた。 愉悦は――愉悦をもたらす震動は、とう...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.08.23 Sun 07:24
ゆめをみている だれひとりとしていないその街を だがけっしてしにたえたわけでもない なぜならば主役をえんじるのはわたしたちではないのだから とっくのむかしに降板させられたのさ 静寂があたりをつつんでいるが沈黙しているわけではない 脈動はつづき胎動も予感させられる そしてあらたな物語をつむぎだそうとしているのだ のぼる陽の熱波をあびて 街はかがやきだす そしてそれはそのままその夜へとつづく いな、いきいきと躍動するのはむしろそれからだ ゆめをみている それはわたしではない この街はまだねむってい...
with a kiss, passing the key | 2020.08.23 Sun 00:00
この記事は、このブログで短編連載している、SF小説『'99-Polaris』の第16話です。 <作品紹介> 人類が地上から消え去った後の世界で、ポラリスは生きている。 自分が、何者か、何物かも、わからない。 ただ、自分自身の、生き終わっていく「物」を看取る「看取り人」という役目の確信と、 自分がこの地上の「最後のひとり」になるという、強い予感は持っている。 ひとりで生きていたポラリスは、 病院でケアロボットとして働いていた、AR装置による立体映像の男・サザンクロスと、 大学で作られ、美しくも怖ろしい...
StarGazer | 2020.08.22 Sat 23:20
JUGEMテーマ:小説/詩 JUGEMテーマ:小説全般 Dying for Diet | 葵むらさき | 小説・文芸 | 本 | Amazon 摂食障害短編三部作を収録したこちらの電子書籍を、8月22日〜26日まで無料配布しております。 ホラー二作とやや恋愛(て何?)一作。 以下、やや恋愛の方を一部抜粋です(いや、て何?)。 *************************************** 年は、二十四、五ぐらいか。 細い体にぴったりと纏いつく、黒のカットソー。その上からやはり黒の、だぶついたT...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.08.21 Fri 20:51
気違い物狂いきもい稲葉浩志無才虫螻デブ稲葉美奈子。犯された肉気違い稲葉一夫弱い寒いハゲ稲葉邦子。根暗空想パンクの稲葉伸次口臭幻物狂い稲葉尚登。落ちぶれヘタレ死亡稲葉浩志うざい沈む醜男稲葉美奈子。気違い醜男白痴稲葉一夫恥知らず不様デブ稲葉邦子。ゴミ下劣チンカス稲葉伸次低俗巨人乞食稲葉尚登。デク時代遅れ醜男稲葉浩志古いヤリマン自虐稲葉美奈子。惨め永眠壊れた稲葉一夫過大評価馬鹿醜男稲葉邦子。ズタズタ絶命バケモノ稲葉伸次乞食カモ物狂い稲葉尚登。吊された放屁壊れた稲葉浩志人形デブ物狂い稲葉美奈子。亡...
スサノオ御殿 | 2020.08.21 Fri 12:21
JUGEMテーマ:小説/詩 その後、たおれたマントのアポピス類たちは、オルネット類たちの助けを借りてしばりあげ、地母神界へ引き連れていくことになった。 その前に、私は菜園界まで送ってもらい、やっと帰れたのだった。 菜園界はもう、お昼になっていた。 世界壁を抜けたとたん、母からのツィックル便がひらひらと舞い落ちてきた。 「ポピー、おはよう。どこか冒険しに行ってるの?」 届いた時間は……なんと……ほんの一時間前だった。ねぼすけさんだなあ。 私はすぐに...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.08.21 Fri 11:22
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆多重人格の急須2 〜肉じゃがは時空を越えて〜◆◇◆◇ 第13話 大石、守る 中編(全40話) 「──」舞子が背にぞっと冷たいものを感じたとき、博士の顔は逆バンジージャンプのようにぐーんと遠く離れていった。 木多丘が、その襟首をつかんで舞子から引き離したのだ。 「お言葉ですけど、あたし別に陽くんをたぶらかしたりしてません」舞子はきっぱりと云い返した。「ただ、あんなガラス瓶の中に閉じ込められてるから、かわいそうだなって思って」 「何も知らんくせに...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.08.17 Mon 16:45
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